塩原温泉にある源氏ゆかりの神社
この日、那須塩原市の塩原温泉に足湯があると聞き、出かけた次第です。
途中、寄ってみたのが、塩原八幡宮でした。
正直、なんでこんなところに源氏ゆかりの神社があるのだろうか?と思います。
今でも、塩原温泉への道はくねっており(トンネルができて、まっすぐになりましたが)、平安の昔は、それこそ秘境だったに違いありません。
そこに源義家が勝利を祈願したという伝説のある神社があることが信じられないのです。
塩原八幡宮の見どころ
八幡宮は第15代応神天皇(誉田別尊)を御祭神とする神社で、古くから貴族、代々の源氏が崇敬した神社です。
祭神:誉田別神、素盞鳴命、大山祇命、源有綱
塩原八幡宮は「さかさ杉(夫婦杉)」や「一夜竹」の伝説から縁結び、夫婦円満、長寿、勝利、家内安全、厄除け開運の神様として有名です。
さかさ杉
さかさ杉は国の天然記念物。
さかさ杉(夫婦杉)は、雄杉(西側)の幹周11.5メートル、雌杉8メートル、樹高40メートル、杉の巨木代表として天然記念物に指定されています。
社殿
創建は大同2年(807)とされている。「幕岩村正八幡宮略縁起」によると、康平(こうへい)元年(1058)、源頼義と嫡子(ちゃくし)の義家が前(ぜん)九年の役(えき)に、奥州安部貞任(さだとう)征伐のため、この八幡宮に立ち寄り戦勝祈願をして社殿を再興したとされる。
治承4年(1180)に源頼政一族が、神前に鎧兜(よろいかぶと)を奉納、文治(ぶんじ)3年(1187)には源有綱(源義経腹心の武将)が訪れ八幡宮に参拝したと伝えられる。その後、源有綱は塩原八幡宮の側神として祀られ、地域の人々に尊敬され、塩原領主や藩主により代々守られ、村内安全、五穀豊穣の神様として崇敬される。
中世には宇都宮氏・小山氏等の祈願所として崇められ、江戸時代に入り宇都宮藩主戸田越前守により寛政10年(1798)本殿が再建され、温泉神社を司る村社として、明治・大正・昭和を経て現在に至る。
https://www.city.nasushiobara.lg.jp/soshikikarasagasu/shogaigakushuka/bunkazai/2/2/2598.html
一夜竹(いちやだけ)
一夜竹(いちやだけ)は塩原七不思議の一つです。
源八幡太郎義家が、奥州征伐の勝利祈願のためにしめ縄を張り、神事を行おうとしましたが、周辺に竹がなかったためにできませんでした。
ところが翌朝境内には竹林が出来ており、無事神事を行うことが出来たそうです。