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池波正太郎の「蝶の戦記」(忍者もの2)を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメント本作では前半が上杉謙信を中心に、後半では織田信長を中心に物語が進行していきます。「夜の戦士」では武田信玄側の忍者からの視点で川中島の決戦が描かれました。今回は上杉謙信側の忍者からの視点で川中島の決戦が描かれます。あわせて...
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池波正太郎の「夜の戦士」(忍者もの1)を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

一連の忍者ものシリーズの第一弾に位置づけられる作品です。主人公の丸子笹之助が仕えるのは武田信玄です。本作の前半部分では、上杉謙信との対決シーンが含まれています。
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藤沢周平「橋ものがたり」の感想とあらすじは?

橋を舞台にした十の短編で構成されている短編集。それぞれに出会いと別れの場所になっている「橋」。この橋を印象的にかつ効果的に使っている優れた短編集である。

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藤沢周平「冤罪」の感想とあらすじは?

武家ものの短編集である。「唆す」「潮田伝五郎置文」が海坂藩もの。正確には、「唆す」は海坂藩が舞台にはなっていないが、主人公の仕えていた藩として登場する。
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塩野七生「神の代理人」の感想とあらすじは?

ルネサンスを彩る法王たち。本書で取り上げられている法王の内3人まではボルジア一家と何らかの強い関係のある法王です。本書を合わせて、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」「ルネサンスの女たち」を読むとこの時代の空気というものがよくわかる...
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池波正太郎「剣客商売番外編 第2 ないしょ ないしょ」の感想とあらすじは?

剣客商売の番外編第二弾。しかし、実質剣客商売第二巻と考えて読むと、後のシリーズに繋がります。さて、お福を連れて三浦平四郎が食べに行く先として、「鬼平犯科帳」でも馴染みの〔五鉄〕が登場します。また、剣客商売の世界なので当然といえば当然なのです...
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池波正太郎「剣客商売 第14巻 暗殺者」の感想とあらすじは?

シリーズ第十四弾。「仕掛人・藤枝梅安」でお馴染みの香具師の元締、萱野の亀右衛門が登場します。「仕掛人・藤枝梅安」では、萱野の亀右衛門はすでに香具師の元締を引退しています。本作では現役の香具師の元締として登場する点で、「仕掛人・藤枝梅安」と「...
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池波正太郎「剣客商売 第11巻 勝負」の感想とあらすじは?

シリーズ第十一弾。孫の小太郎が誕生して、秋山家もにぎわいはじめます。本書では、この小太郎の命名に関して、小兵衛がああでもないこうでもないと考えている姿が描かれており、これがおかしいのです。小兵衛が考えていた名前があるのですが、大治郎に言わせ...
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池波正太郎「剣客商売 第10巻 春の嵐」の感想とあらすじは?

シリーズ第十弾。シリーズ初の長編。今回は大治郎が窮地に立たされます。大治郎自身に嫌疑が及んでいるため、大治郎が先頭になって犯人捜しに出ることは出来ません。そのところがまどろっこしい大治郎であるが、父・小兵衛に任せるしかありません。しかし、小...
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池波正太郎「剣客商売 第7巻 隠れ簑」の感想とあらすじは?

シリーズ第七弾。個人的に「剣客商売」の中では好印象の作品です。面白く感じた作品が多かったためだと思います。まず、盗賊としてどこをどう見込まれたのか、分からない傘徳の話などは、最初のうちコミカルな印象がある分だけ、最後の場面にはつまされるもの...
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池波正太郎「剣客商売 第1巻」の感想とあらすじは?

「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」と並ぶ人気シリーズの第一弾。人物紹介的な巻ですが、シリーズ中の主要な人物の多くが登場している巻です。ですので、この巻を読まないと、この後のシリーズでの人物関係がわかりにくくなってしまう可能性があります。この...
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藤沢周平「密謀」の感想とあらすじは?

上杉家中で随一の知将である直江兼続を主人公とした小説。直江兼続は秀吉にその能力を認められ、秀吉から見れば陪臣にもかかわらず、所領を与えられる。後の米沢藩の所領である。
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藤沢周平「用心棒日月抄 第3巻 刺客」の感想とあらすじは?

上記の内容では、寿庵保方が放った刺客と青江又八郎/佐知との対決はあえて書かなかった。登場人物にもほとんど書いていない。この対決がどうなっているのかは本書で確認されたい。
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藤沢周平「用心棒日月抄 第1巻」の感想とあらすじは?

人気シリーズの第一弾。本作では常に主人公の近くで「忠臣蔵」の赤穂浪人側や吉良側の人間が動いています。その「忠臣蔵」の進行具合に合わせて、青江又八郎の近辺の状況も進行していきます。
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藤沢周平「彫師伊之助捕物覚え 第3巻 ささやく河」の感想とあらすじは?

一見単純そうな捕物帳であるが、随所に散りばめられているはずのヒントに気が付かずに、話は進んでいく。物語の後半から、徐々に話が転回し始め、物語の始まりの方で想定されていた流れとは別の方向に進んでいく。
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藤沢周平「彫師伊之助捕物覚え 第2巻 漆黒の霧の中で」の感想とあらすじは?

ハードボイルド小説としての要素がふんだんにある小説である。藤沢周平が海外のハードボイルド小説を読みあさったというのは有名な話しであるが、その読みあさった小説群がこの彫師伊之助捕物覚えシリーズに見事に還元されている。
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藤沢周平「彫師伊之助捕物覚え 第1巻 消えた女」の感想とあらすじは?

おようという行方不明になった娘を追っている内に、だんだんと深い闇の中に誘い込まれていく伊之助。江戸の暗黒街を描いており、江戸の深い闇は底の知れない程に深い。
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佐藤雅美「物書同心居眠り紋蔵 第6巻 四両二分の女」の感想とあらすじは?

今作ではいたずらっ子の文吉が登場しません。また、他の家族もほとんど登場しません。ですが、紋蔵の例繰方としての能力の高さが遺憾なく発揮されている作品です。いつも面倒を持ち込む沢田六平も実は紋蔵の能力を高く買っている節があるのを作品の端々で感じ...
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塩野七生「レパントの海戦」の感想とあらすじは?

レパントの海戦の戦闘時間は短いです。5時間足らずで決着がついてしまったのです。歴史上このレパントの海戦は重大な事件として捉えられています。特にヨーロッパ側から見た歴史に於いては、この時代対イスラム戦でここまでの大勝利を収めた戦いは無かったか...
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塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」の感想とあらすじは?

地中海の覇権争いを描いた3部作の第1作目。東ローマ帝国側からとオスマン・トルコ側からの視点を、それぞれの立場の人間を複数登場させつつ、こまめに入れ替える事で、緊迫感と臨場感がうまく演出出来ている。