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山本一力「損料屋喜八郎始末控え」の感想とあらすじは?

これは間違いなく面白いです!!話の筋がしっかりと設定されているため、だるさが一切ありません。かといって、簡潔すぎるわけでもなく、情景描写はしっかりとされています。職人的な文章の作り、組み立てを行っているので、全体のバランスがめちゃくちゃ良い...
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海音寺潮五郎「天と地と」の感想とあらすじは?

本書は上杉謙信の側から見事に描ききった小説であると思う。本書では、上杉謙信が亡くなるまでを描いているのではない。しかし、重要な局面で印象的に小説は終了している。
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海音寺潮五郎「孫子」の感想とあらすじは?

兵法書の「孫子」を解説しているわけではない。あくまでも「孫子」と呼ばれた二人の人物、孫武(そんぶ)と孫臏(そんぴん)を主人公にした小説である。
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エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第5巻 死を呼ぶ婚礼」の感想とあらすじは?

最後の最後にどんでん返しのある筋立てです。二つの殺人事件の犯人は誰なのか?これは面白かったです。さて、登場人物の中で異色なのが、花婿の愛人であるエイヴィスです。美貌で花婿との愛人関係を保ってきたのではなく、力強さを感じさせる女性です。ある意...
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エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第4巻 聖ペテロ祭殺人事件」の感想とあらすじは?

背景となるのは、イングランド王位僭称者スティーブンと女帝モードの争いです。そのことと本書がどのような関係にあるのかは読んで頂くしかありませんが…。カドフェルとヒュー・ベリンガーの二人は互いに敬意を表しながら組むことのできるすばらしいコンビで...
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佐藤雅美「物書同心居眠り紋蔵 第3巻 密約」の感想とあらすじは?

短編集と言うよりは、連作短編です。本書では、紋蔵の父親の死に関して不審な点が浮かび上がってきたところから、その死の真相を突き止めるまでが大きな柱となっています。本書の題「密約」も、最後まで読めば納得のいく題名となっています。さて、この過程で...
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佐藤雅美「物書同心居眠り紋蔵 第1巻」の感想とあらすじは?

佐藤雅美の「物書同心居眠り紋蔵」を紹介します。シリーズの第1作です。紋蔵の活躍はさほど見られませんが、紋蔵の日頃の暮らしぶりがよく分かる作品です。家族を中心として、慎ましく暮らす紋蔵一家。その一家の娘達も色気づきはじめる年頃になっています。...
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乙川優三郎「霧の橋」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「霧の橋」を紹介します。面白い。まずもって面白いです。仇討ちの話が大きな枝としてあり、夫婦の物語が大きな枝となっており、また、商売を巡った駆け引きが大きな枝となっています。その幹には、侍から商人になり切れない惣兵衛の心情の移り変...
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乙川優三郎「喜知次」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「喜知次」を紹介します。すばらしく清々しい作品です。小太郎、台助、猪平の三人の歩む人生が全くといっていいほど異なっており、悲劇的な人生である場合もありますが、その中でも友情を失いません。同時に、妹花哉との関係が相まって清冽な印象...
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池波正太郎「獅子」の感想とあらすじは?

池波正太郎の「獅子」を紹介します。直木三十五賞受賞作『錯乱』(「真田騒動-恩田木工」収蔵)とモチーフは同じです。これだけで読んでも面白いのですが、『真田太平記』の続編もしくは後節として読むと更に面白いです。真田信之の無二の忠臣・鈴木右近忠重...
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池波正太郎「真田太平記」(全12巻)の感想とあらすじは?

池波正太郎の直木賞受賞作『錯乱』が真田信之を主人公にしたものであるのを筆頭に、真田家を舞台にした作品は数多い。その「真田もの」の集大成がこの真田太平記であろう