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池波正太郎「雲霧仁左衛門」の感想とあらすじは?

池波正太郎の火付盗賊改方というと「鬼平犯科帳」があまりにも有名すぎますので、本書は霞んでしまう面がありますが、「鬼平犯科帳」とは異なり、長編の面白さを十分に堪能できる時代小説であり、短編の「鬼平犯科帳」とは違う魅力にあふれた作品です。
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乙川優三郎「五年の梅」の感想とあらすじは?

それなりに歳をとった人物が主人公となっている。それぞれが人生に対する失敗を犯している。通常ならやり直しのきかない状況でも、やり直そうとする意志をもち、人生を生きようとする姿が描かれている好作品集。
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乙川優三郎「屋烏」の感想とあらすじは?

それぞれの短編の主人公たちは、状況は違えども、少なからず不幸です。しかし、救いようのない終わり方はしていません。わずかの幸せをつかみ取ったり、少しの希望を見いだしたり、なんらかの救いが見いだせるようになっています。さて、時代背景は概ね江戸時...
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エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第6巻 氷のなかの処女」の感想とあらすじは?

今回はシュルーズベリ大修道院を離れての事件発生です。前回登場しなかったヒュー・ベリンガーが再び登場して、カドフェルと共に活躍します。また、季節も極寒の冬が舞台になっています。読んでいるだけで雪深さが感じられました。吹雪の中を捜索しているカド...
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エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第5巻 死を呼ぶ婚礼」の感想とあらすじは?

最後の最後にどんでん返しのある筋立てです。二つの殺人事件の犯人は誰なのか?これは面白かったです。さて、登場人物の中で異色なのが、花婿の愛人であるエイヴィスです。美貌で花婿との愛人関係を保ってきたのではなく、力強さを感じさせる女性です。ある意...
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エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第4巻 聖ペテロ祭殺人事件」の感想とあらすじは?

背景となるのは、イングランド王位僭称者スティーブンと女帝モードの争いです。そのことと本書がどのような関係にあるのかは読んで頂くしかありませんが…。カドフェルとヒュー・ベリンガーの二人は互いに敬意を表しながら組むことのできるすばらしいコンビで...
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エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第3巻 修道士の頭巾」の感想とあらすじは?

修道士の頭巾とはトリカブトを指します。新たな助手としてマークがカドフェルの下にやってきます。1巻2巻と助手に恵まれませんでしたが、マークがやってきて落ち着きそうです。また、修道院長のベリバートの処遇はどうなるのでしょうか。本作の最後まで読ま...
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エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第2巻 死体が多すぎる」の感想とあらすじは?

ようやく、このシリーズの設定がはっきりしてきました。スティーブン王と女帝モードの対立を軸にして、双方の陣営の綱引きが始まったのです。この本では、スティーブン王を登場させ、一方の支配者を描き出しています。そのうち、女帝モードも登場するでしょう...
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エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第1巻 聖女の遺骨求む」の感想とあらすじは?

時代ミステリーの人気シリーズ『修道士カドフェル』の第一弾です。イギリスではTV放映もされて、こちらも人気があります。大修道院は実在の修道院をモデルにしているため、ファンの観光客が絶え間なく訪れています。さて、第一弾は今ひとつ地味ですが、どち...
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乙川優三郎「蔓の端々」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「蔓の端々」を紹介します。題名の『蔓の端々』はこの作品を良く表している題です。蔓のように複雑に絡み合いながら、なかなか解けないそれぞれの人生を象徴しているように思われるからです。それは瓜生禎蔵が瓜生仁左衛門の養子になる経緯であり...
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乙川優三郎「霧の橋」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「霧の橋」を紹介します。面白い。まずもって面白いです。仇討ちの話が大きな枝としてあり、夫婦の物語が大きな枝となっており、また、商売を巡った駆け引きが大きな枝となっています。その幹には、侍から商人になり切れない惣兵衛の心情の移り変...
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乙川優三郎「喜知次」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「喜知次」を紹介します。すばらしく清々しい作品です。小太郎、台助、猪平の三人の歩む人生が全くといっていいほど異なっており、悲劇的な人生である場合もありますが、その中でも友情を失いません。同時に、妹花哉との関係が相まって清冽な印象...
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乙川優三郎「椿山」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「椿山」を紹介します。『白い月』と『花の顔』は、どん底まで落とされた人間が、最期にほんのわずかな希望を得る所に救いがあります。ほんのわずかの希望さえない物語は、読み終えた後の気分が悪いですが、これらの作品は読後に爽やかささえ感じ...
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池波正太郎「武士の紋章」の感想とあらすじは?

池波正太郎の「武士の紋章」を紹介します。『武士の紋章-滝川三九郎』『三代の風雪-真田信之』『首討とう大坂陣-真田幸村』の三編が真田ものです。池波正太郎 池波正太郎の真田もの。「真田太平記」を筆頭にして、数多くの「真田もの」が書かれています。...
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池波正太郎「あばれ狼」の感想とあらすじは?

池波正太郎の「あばれ狼」を紹介します。『角兵衛狂乱図』『幻影の城』『男の城』が真田ものです。『白い密使』は直接真田一族を舞台としたわけではないですが、真田家対徳川家の構図を舞台にした話となっています。池波正太郎 池波正太郎の真田もの。「真田...
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池波正太郎「真田騒動-恩田木工」の感想とあらすじは?

第43回直木三十五賞受賞作『錯乱』を含む短編五編。いずれも真田家を舞台としたものである。
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池波正太郎「獅子」の感想とあらすじは?

池波正太郎の「獅子」を紹介します。直木三十五賞受賞作『錯乱』(「真田騒動-恩田木工」収蔵)とモチーフは同じです。これだけで読んでも面白いのですが、『真田太平記』の続編もしくは後節として読むと更に面白いです。真田信之の無二の忠臣・鈴木右近忠重...
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池波正太郎「真田太平記」(全12巻)の感想とあらすじは?

池波正太郎の直木賞受賞作『錯乱』が真田信之を主人公にしたものであるのを筆頭に、真田家を舞台にした作品は数多い。その「真田もの」の集大成がこの真田太平記であろう

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池波正太郎の紹介と作品・著書

池波正太郎の作品を紹介しています。鬼平犯科帳、剣客商売、仕掛人・藤枝梅安などのシリーズや真田一族を扱った作品軍などが有名です。