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藤沢周平「早春」の感想とあらすじは?

「早春」は藤沢周平作品としては稀な現代小説である。この「早春」だが、解説の桶谷秀昭(文芸評論家)も述べているように、ごく平凡な小説であり、藤沢周平は時代小説や歴史小説に比べると現代小説が上手でないことが分かる。
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藤沢周平「静かな木」の感想とあらすじは?

あっという間に読み終わるような、ごくごく短い短編集である。最後の「偉丈夫」は、漆蝋を廻る国境の問題をテーマにしており、何となく「漆の実のみのる国」を彷彿させる。
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藤沢周平「密謀」の感想とあらすじは?

上杉家中で随一の知将である直江兼続を主人公とした小説。直江兼続は秀吉にその能力を認められ、秀吉から見れば陪臣にもかかわらず、所領を与えられる。後の米沢藩の所領である。
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藤沢周平「白き瓶-小説-長塚節」の感想とあらすじは?

第二十回 吉川英治文学賞。読むのに骨の折れる小説である。その理由は幾つかあると思う。一つは、歌人の世界を描いていること。歌に興味がなければ、小説中に散りばめられた歌を鑑賞する気にすらならなくなる。
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藤沢周平「ふるさとへ廻る六部は」の感想とあらすじは?

新聞や雑誌等に載ったエッセーを集め、それぞれテーマ毎に振り分けている文庫オリジナル。文庫のタイトルは「ふるさとへ廻る六部は気の弱り」という言葉から名付けられている。
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藤沢周平「用心棒日月抄 第4巻 凶刃」の感想とあらすじは?

同窓会的な内容である。十六年ぶりに再会する青江又八郎と佐知、細谷源太夫、相模屋吉蔵。それぞれに十六年の歳月が流れ、年相応に体つきが変わっている。時の残酷さを感じる内容でもある。
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藤沢周平「用心棒日月抄 第3巻 刺客」の感想とあらすじは?

上記の内容では、寿庵保方が放った刺客と青江又八郎/佐知との対決はあえて書かなかった。登場人物にもほとんど書いていない。この対決がどうなっているのかは本書で確認されたい。
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藤沢周平「用心棒日月抄 第2 孤剣」の感想とあらすじは?

人気シリーズの第二弾。何の因果でか、青江又八郎は再び浪人となってしまう。状況が前作とは異なるのは、公儀隠密に秘密の書類を取られないようにするという密命を帯びていることである。前作ではやむを得ない事情により脱藩した青江又八郎だが、今回は強制的に脱藩させられている。
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藤沢周平「用心棒日月抄 第1巻」の感想とあらすじは?

人気シリーズの第一弾。本作では常に主人公の近くで「忠臣蔵」の赤穂浪人側や吉良側の人間が動いています。その「忠臣蔵」の進行具合に合わせて、青江又八郎の近辺の状況も進行していきます。
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藤沢周平「彫師伊之助捕物覚え 第3巻 ささやく河」の感想とあらすじは?

一見単純そうな捕物帳であるが、随所に散りばめられているはずのヒントに気が付かずに、話は進んでいく。物語の後半から、徐々に話が転回し始め、物語の始まりの方で想定されていた流れとは別の方向に進んでいく。
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藤沢周平「彫師伊之助捕物覚え 第2巻 漆黒の霧の中で」の感想とあらすじは?

ハードボイルド小説としての要素がふんだんにある小説である。藤沢周平が海外のハードボイルド小説を読みあさったというのは有名な話しであるが、その読みあさった小説群がこの彫師伊之助捕物覚えシリーズに見事に還元されている。
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藤沢周平「彫師伊之助捕物覚え 第1巻 消えた女」の感想とあらすじは?

おようという行方不明になった娘を追っている内に、だんだんと深い闇の中に誘い込まれていく伊之助。江戸の暗黒街を描いており、江戸の深い闇は底の知れない程に深い。
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藤沢周平「天保悪党伝」の感想とあらすじは?

物語の構成は「闇の歯車」に似ている。本作では市井にうろつく六人の悪党を描いている。それぞれに一癖も二癖もある人間たちであるが、その反面人間味がある悪党でもある。そういう意味では真の悪党とは言い切れないのかもしれない。
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藤沢周平「市塵」の感想とあらすじは?

五代将軍綱吉と八代将軍吉宗の間にいた二人の将軍・家宣と家継を支えた新井白石の物語。新井白石は結局、吉宗には用いられることなく、市井に下ることになる。
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藤沢周平「決闘の辻(藤沢版新剣客伝)」の感想とあらすじは?

剣豪もの。いずれもが有名な剣豪である。時系列で並べると、愛洲移香斎が最も古くなる。そして、この移香斎の弟子筋に上泉伊勢守がおり、その上泉伊勢守の弟子に柳生石舟斎宗巌がいる。つまり柳生但馬守宗矩の父である。
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藤沢周平「闇の歯車」の感想とあらすじは?

職人のような作品を作る事が多い藤沢周平としては、意外に派手な印象がある。だから、一度読んでしまうと、はっきりと粗筋が頭に残ってしまう。そういう意味では映像化しやすい内容だとも言える。
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藤沢周平「竹光始末」の感想とあらすじは?

短編6作。武家ものと市井ものが織混ざった作品集である。「竹光始末」「恐妻の剣」「乱心」「遠方より来る」が武家もの、「石を抱く」「冬の終りに」が市井ものとなる。また、「竹光始末」「遠方より来る」が海坂藩を舞台にしている。
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藤沢周平「たそがれ清兵衛」の感想とあらすじは?

短編八作。全てが、剣士としては一流なのだが、一癖も二癖もある人物が主人公となっている。2002年の映画「たそがれ清兵衛」(第76回アカデミー賞外国語作品賞ノミネート。)の原作のひとつ。
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藤沢周平「暗殺の年輪」の感想とあらすじは?

第69回直木賞受賞作品。藤沢周平のデビュー当時の作品群であるが、ほとんど全てが直木賞候補になっている。そして、「暗殺の年輪」が第69回直木賞受賞作品となる。
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藤沢周平「人間の檻 獄医立花登手控え 第4巻 」の感想とあらすじは?

最終巻である。登とおちえの関係が最終的にどうなるのかは本書の最後まで読んで頂ければわかる。本書では久しぶりに新谷弥助が登場する。そして、初めてといっていいくらい登と一緒に捕物に関わる。