作家か行 風野真知雄の「黒牛と妖怪」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント第17回歴史文学賞受賞作品「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞。明治初期を描いており、主要な登場人物の一人に鳥居耀蔵がいる。「蛮社の獄」などで悪名高い人物であり、当時は「妖怪」と呼ばれ畏れられた。この人物長生きで、一... 2008.04.19 作家か行
作家か行 風野真知雄の「義経の龍虎」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント継信・忠信兄弟は忠義の家来として語り継がれている。だが、筆者は彼らを忠義の人にはしたくなかったという。平泉は何のために義経を受け入れたのか?継信・忠信は何のために奮戦したのか?奥州十五万騎はなぜあれほどもろく敗れたのか?... 2008.04.12 作家か行
作家か行 風野真知雄の「ニコライ盗撮」盗撮シリーズ第3巻を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「西郷盗撮」「鹿鳴館盗撮」に続く第三弾。あとがきで、ひどく難航したと書いてあるように、作中で苦心の跡が感じられる。今回は大津事件をめぐる歴史ミステリーである。明治二十四年(一八九一)五月十一日に、日本を訪問中のロシア皇太... 2008.04.12 作家か行
作家か行 風野真知雄の「鹿鳴館盗撮」盗撮シリーズ第2巻を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「西郷盗撮」に続く第二弾。あとがきで「伊藤博文たちは鹿鳴館で夜ごと催された舞踏会によって、西洋社会の仲間入りをしようと思っていたのだろうかということだった。あの、したたかな伊藤が、本当にそんなことで、文明国の仲間入りがで... 2008.04.12 作家か行
作家か行 風野真知雄の「西郷盗撮」盗撮シリーズ第1巻を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント西郷隆盛の写真は一枚も現存していない。この事実は多くの人に知られていると作者はあとがきに書いているが、私は多くの人は知らない方に軍配をあげる。最もよく知られるのは、イタリア人画家のキヨソネが画いた肖像画で、写真と勘違いす... 2008.04.12 作家か行
作家か行 風野真知雄の「耳袋秘帖 第8巻 麻布暗闇坂殺人事件」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第八弾。再び「闇の者」が姿を現す。「闇の者」はシリーズ第四弾「深川芸者殺人事件」でも登場している。これが赤鬼こと根岸肥前守鎮衛の宿敵となるのか?「闇の者」には元締がいるようで、今回登場するのは実行役だけである。元... 2008.03.29 作家か行
作家か行 金庸の「連城訣」を読んだ感想とあらすじ 時代がいつをモデルにしているのか分からない。というよりは、そうしたものは必要ないのかもしれない。本書は作者があとがきで書いているように、作者の幼少期に実際に聞いた話からヒントを得て作品化されたものである。 2008.03.22 作家か行
作家か行 風野真知雄「大江戸定年組 第5巻 金狐の首」の感想とあらすじは? 夏木権之助の足取りもしっかりとしてきています。七福仁左衛門も五十六になってできた息子が可愛くて仕方がないようです。あとは、家を出てしまった藤村慎三郎の妻・加代と仁左衛門の倅・鯉右衛門の女房・おちさが戻ってくれば平和になります。しかし、シリー... 2008.03.01 作家か行
作家か行 風野真知雄の「格下げ同心 瀬戸七郎太 情け深川捕物帖」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント瀬戸七郎太。もみあげのあたりが毛ばだったようになっていて、そのようすが狩野派の描く獅子のようだというので、七郎太ではなく、獅子郎太という渾名をもらったことがある。遣う剣は剣術と柔術を組み合わせた珍しい流派の刀法起倒流。刀... 2008.03.01 作家か行
作家か行 風野真知雄の「われ、謙信なりせば 上杉景勝と直江兼続」を読んだ感想とあらすじ 表題では上杉景勝と直江兼続を描いた作品のように思えるが、メインは直江兼続。直江兼続は幼名を樋口与六といった。十になった時、謙信の姉で景勝の母・仙洞院が近習として召し抱えた。以後、かわることなく景勝を支えてきた。 2008.03.01 作家か行
作家か行 風野真知雄の「耳袋秘帖 第7巻 新宿魔族殺人事件」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント松浦壱岐守清、号を静山という。松浦は「まつら」と読む。江戸時代を代表する随筆集「甲子夜話」を記した人物。「甲子夜話」は文政四年の甲子の夜に執筆したということ名付けられた。その松浦壱岐守が登場するのが本書。「甲子夜話」によ... 2008.01.05 作家か行
作家か行 風野真知雄の「耳袋秘帖 第6巻 両国大相撲殺人事件」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント今回の事件の発端は、前作の谷中の猫屋敷の騒ぎが起きる以前という設定である。相撲を題材に、最強の力士といわれる雷電為右衛門を主要な登場人物にしている。相撲は江戸の娯楽の一つである。本場所は現在と異なり十日間の興行である。晴... 2008.01.05 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第4巻 下郎の月」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント大江戸定年組の三人。夏木は「わし」、仁左衛門は「あっし」、藤村は「おいら」と話す。言われてみれば、そうだった。細かいところにも気を遣っている。前作で七福堂を潰してしまった仁左衛門の息子・鯉右衛門。仁左衛門の気持ちもどん底... 2007.12.29 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第3巻 起死の矢」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント前作で倒れてしまった夏木権之助。中風、つまりは脳卒中などの脳血管障害である。中は「あたる」と読むので、つまりは「風にあたる」ということになる。が、なんで「風にあたる」と脳血管障害を起こすのかわからないが、東洋医学ではそう... 2007.12.29 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第2巻 菩薩の船」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント隠居の三人が借り受けて、「初秋亭」と名づけた仕舞屋。茶室のようであるが、茶室や炉があるわけではない。ここを作った主は、茶をやらず俳諧の趣味もなかったという。ただ、笛を吹くのが好きだったという。壁やふすまのところどころに、... 2007.12.22 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第1巻 初秋の剣」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント家督を譲った三人の隠居。藤村慎三郎と夏木権之助、七福仁左衛門。藤村慎三郎は元北町奉行所の定回り同心。神陰流を学び、三羽烏の一人といわれたこともある。夏木権之助は三千五百石の旗本。男っぷりもよく、上背もある。だが、気が弱い... 2007.12.22 作家か行
作家か行 風野真知雄の「耳袋秘帖 第5巻 谷中黒猫殺人事件」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第五弾。ことごとく性格の違う栗田と坂巻。今回は栗田が犬派で、坂巻が猫派ということが分かった。ここまで性格が違うにもかかわらず、段々と互いに親しみを感じ始めているようだ。もてない男・栗田が雪乃と結婚して、それに触発... 2007.10.06 作家か行
作家か行 風野真知雄の「耳袋秘帖 第4巻 深川芸者殺人事件」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント力丸だけが根岸肥前守鎮衛を「ひいさま」と呼ぶ。ひい爺さまのことではない、肥前守さまが縮まってしまったのだ。この力丸姐さんにスポットが当たる。力丸はもともと、芸妓になりたくなかった。寺子屋の師匠になって学問を教えたいという... 2007.09.29 作家か行
お気に入り 風野真知雄「耳袋秘帖 第3巻 浅草妖刀殺人事件」の感想とあらすじは? へぇ、といった感じの話。貧乏神は七福神の姉という話もあるそうです。姉は黒闇天女といって、この神に守られると、ほかのことはともかく、お金の方はさっぱりだとか。まさか、貧乏神が女性だったとは...。このネタ、そのまま時代小説に生かせるような気が... 2007.09.29 お気に入り作家か行
お気に入り 風野真知雄「耳袋秘帖 第2巻 八丁堀同心殺人事件」の感想とあらすじは? シリーズ第二弾。今回は同心が殺されるところから始まります。一体何の目的があるのか。次の事件が起き、殺されたのはまたしても同心。が、いずれの同心も町での評判が悪い。一体誰が?根岸肥前守鎮衛は浪人の子です。幼名は河野銕蔵といいました。母が安生定... 2007.09.22 お気に入り作家か行