
海音寺潮五郎の「悪人列伝3 近世篇」を読んだ感想とあらすじ
覚書/感想/コメント「日野富子」は才気のある女性であったが、一面では一番大事なところが欠けている才女ともいえる。子供に対する盲愛に駆られて大乱のもとをつくったこと。世が困窮している中で、物欲に駆られて、高利貸しや米の買い占めなどを行って人々...
この巻で収録されているのは、天皇権が確立しておらず、揺らいでいた時代の人物達である。天皇権が大きく揺らいだのが、蘇我一族が権勢をふるった飛鳥時代。
「黒田如水」は恐るべき策士、警戒すべき野心家として思われることが多いが、家臣の幼児らに囲まれて無心に遊ぶなど、愛情豊かで誠実な人物でもあった。
興味深いのは、昔の皇室には排除したい強勢な臣下を除く方法として、極限まで官位を昇進させて位負けさせて呪殺する法があったということである。平清盛、源実朝、足利義満、豊臣秀吉らがそうだったというのである。
平将門の乱は、藤原純友の反乱と合わせて「承平天慶の乱」と称される。平将門の乱は、藤原純友の反乱の時期的に近く、伝説として平将門と藤原純友が比叡山で共同謀議して起こしたものだと言われてきている。真実は不明だが、本書は共同謀議説を採用していない。