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司馬遼太郎「殉死」の感想とあらすじは?

「坂の上の雲」を補完する作品です。乃木希典を扱った作品ですが、司馬遼太郎氏は乃木希典を軍人としては評価していません。この評価は坂の上の雲でも徹底しています。本書では次のように書かれています。「乃木希典は軍事技術者としてほとんど無能にちかかっ...
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坂井孝一「承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱」の感想と要約は?

いささか冗長な箇所が散見されます。例えば後鳥羽上皇の多才多芸を紹介するくだりや、源実朝の和歌の解説のくだりは、そんなに紙面を取らなくて良いのにと思いました。なぜなら、本書のテーマは承久の乱だからです。さて、本書は一般的なイメージを払拭し、研...
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ジョーセフ・キャンベル「千の顔をもつ英雄」の感想と要約は?

神話学の古典的基本書です。ヒーローズ・ジャーニーとして知られる有名な定型があり、多くの映画人、クリエイターに影響を与えてきました。特に、映画「スター・ウォーズ」シリーズへ大きな影響を与えたことで知られます。
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企画:一般財団法人日本文化興隆財団,監修:神社本庁「神社検定公式テキスト1 神社のいろは」の感想は?

神社検定公式テキストの第1冊目です。神社本庁が監修していますので、基本的な事項を学ぶのにとてもいい本になっています。テキストとして読むよりも普通に本として読んで興味がわく本です。神社検定公式テキスト1 神社のいろは … 本書神社検定公式テキ...
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坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第7巻 かじけ鳥」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント大団円というわけにはいかないが、とりあえずシリーズ第1部終了。第一巻から連綿と続いてきた「あること」が解決を迎えるので、一応としてみた。が、完全にシリーズとしての終わりではない終わり方なので、第1部としてみた。結局のとこ...
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坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第6巻 病み蛍」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第六弾。このシリーズの底に流れる暗い感じというのは、恐らくつぎの一分に凝縮されている気がする。『江戸には貧しさに喘ぐ善良な者たちが、数え切れないほどいる。逆しまに、善良な人々を騙し、安金で辛い仕事をさせ、平然と私...
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坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第5巻 藪雨」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第五弾。まさかの展開。こうしたシリーズもののとしては、まず考えられない事件が起きる。だが、このシリーズの根底に流れている暗い部分というものを考えれば、あり得ない設定ではない。人は不幸を背負いながら生きている。長尾...
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坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第4巻 凍て雲」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第四弾。蜃気楼のように長尾勘兵衛の前に現れる失踪した妻・静の面影...。今後どうなるのかはさておき、本作は趣向を凝らした短編集となっている。特にうまいのは、単なる通りすがりの何気ない登場人物が、後でとても重要な役...
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鈴木理生「えどちりクエスチョン 其の二 江戸のしくみ編」の感想と内容は?

本書で扱うのは「まち」です。江戸には様々な性質の「まち」が混在していました。武家地、寺社地、町地です。それに「片町」という異形の町もありました。こうした「まち」の性質を解き明かしていくのが本書の狙いです。江戸の主な商人は上方出身でした。そし...
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鈴木理生の「えどちりクエスチョン 其の一 江戸のかたち編」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント江戸の地理をクイズ形式で解説。答えは一つとは限らず、二つ・三つのこともある。クイズに答えるというよりは、その答えを読んで楽しむのが一番だろう。本書で再認識させられたのは、江戸(=東京)には坂が多いということ。都内を歩いて...
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坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第3巻 女殺し坂」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第三弾。第一巻で書かれているように長尾勘兵衛は、『家族といえば、勘兵衛はじつの両親を知らない。養父母に教えられたはなしでは、亀戸天神の鳥居の根元に捨てられていたという。宮司に拾われ、貰われていったさきが、風烈見廻...
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坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第2巻 恋文ながし」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二弾。第一巻で書かれているように、長尾勘兵衛には静という妻がいた。その静の姿をずっと追い続けている。『失踪は二十年前の出来事だが、未だに、静という妻の面影を引きずっている。』『静は十九、水茶屋の看板娘だった。色...
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坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第1巻」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第一巻。物語は文化元年に始まる。『徳川家斉の将軍在位十八年目、天明の飢饉以降、関八州では治安悪化が重大な懸念事となり、幕閣のあいだでは八州廻りの設置が検討されはじめたころだ』本書は登場人物の紹介も兼ねている部分も...
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佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙 第30巻 侘助ノ白」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第三十弾。侘助とは小さな椿の一種。茶人に好まれ、侘と数寄、茶道の心得から名前が来ている。今回の主人公は磐音というよりはでぶ軍鶏こと重富利次郎である。父・百太郎と一緒に土佐に向かった利次郎が、高知で様々な事件に巻き...
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佐伯泰英の「密命 第21巻 相克 密命・陸奥巴波」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二十一巻。春。金杉清之助は山形城下から仙台城下に入った。そして、父・惣三郎と神保桂次郎も仙台城下に入って行こうとしていた...。すれ違う親子。奇遇に呆然とする惣三郎。そして、そのことを知り心の中に動揺を少し見せ...
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佐藤雅美の「将軍たちの金庫番」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「江戸の税と通貨」→「江戸の経済官僚」改題。本書ではかつて書いた歴史経済小説の中の誤りを正直に認めて訂正している。こうした姿勢は好感が持てる。本書は江戸時代の経済通史である。なぜ小説家が?という疑問があるが、じつはこの分...
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佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙 第29巻 冬桜ノ雀」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二十九弾。徳川家基の命を狙う最強の剣客が佐々木磐音の前に現る!伝説と化したタイ捨流の丸目喜左衛門高継と、孫娘と思しき歌女の二人である。この二人の攻撃を磐音は防ぐことができるのか?タイ捨流は丸目蔵人長恵創始の流派...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第14巻 隠居宗五郎」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十四弾政次としほの祝言も無事に終わり、宗五郎の肩の荷が下りで隠居然とした様子に手下たちが心配を始める。政次をはじめとして手下たちは、まだまだ金座裏九代目の宗五郎を隠居させようとは思っちゃいない。政次が活躍する事...
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佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第10巻 難航 」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十弾。長崎から江戸にもどりすぐさま伊那谷に向かった座光寺藤之助。その目的は激動の時代を生き残るために一族の結束を図ることである。まずは、藤之助が経験してきたことを伝えなければならない。だが、時勢は余裕を与えては...
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佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 第11巻 偽小籐次」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十一弾。題名のとおり「偽」小籐次が現われる。その目的は一体何なのか?そして、偽小籐次の正体とは?この偽小籐次事件には御鑓拝借騒動の一件が絡んでくる。未だに御鑓拝借騒動が小籐次の身に平安な時をもたらせてくれない。...