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作家さ行

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佐藤賢一の「カルチェ・ラタン」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントとにかく各章の題が長い。とてつもなく長い。しかも、その題がサマリーとなっている。さて、本書は全体的にパロディの色合いが強い。まず、出だしの"序"から「日本語訳の刊行に寄せて」とあり、まるで実在の海外の人間がいるかのような...
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佐藤賢一の「傭兵ピエール」を読んだ感想とあらすじ

本書の話はこの後から本格的に始まる。いわゆる"もし"の世界史であり、佐藤賢一の想像力は縦横無尽である。物語は意外な結末を迎えるものである。
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佐藤賢一「双頭の鷲」の感想とあらすじは?

本書の主人公ベルトラン・デュ・ゲクランはイギリス軍に大幅に勝ち越している。そして、追い出すことにすら成功しているのだ。まさに軍事の天才である。

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佐藤賢一の「王妃の離婚」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

エンターテインメント性に優れかつ文学的な香りもする作品である。本書は中世フランスの裁判を扱った作品。教会が行う裁判であるため、宗教裁判といってもよいのだが、その実は離婚裁判である。

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塩野七生「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」の感想とあらすじは?

「めったにしゃべらない、しかし常に行動している男」といわれた、三十一年という短い生涯のチェーザレ・ボルジアを描いています。解説で沢木耕太郎が述べているのは実に的を射ているように思います。歴史でもなく、伝記でもなく、小説でもなく、しかし同時に...
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塩野七生「ルネサンスの女たち」の感想とあらすじは?

ルネサンスという時代の中を生きた女性を主人公としています。特に、最初の三人。イザベッラ・デステ、ルクレツィア・ボルジア、カテリーナ・スフォルツァはチェーザレ・ボルジアが深く絡んだ人生を送っています。そういう意味において、本書の後に続く「チェ...
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塩野七生「神の代理人」の感想とあらすじは?

ルネサンスを彩る法王たち。本書で取り上げられている法王の内3人まではボルジア一家と何らかの強い関係のある法王です。本書を合わせて、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」「ルネサンスの女たち」を読むとこの時代の空気というものがよくわかる...
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沢木耕太郎「深夜特急 第6巻(イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、イギリス)」の感想とあらすじは?

イタリアにいる時に沢木耕太郎が見た映画の場面は笑いを誘います。さっぱりストーリーが分からなく、沢木耕太郎は「昔の仲間に脅かされて金の工面をしようとする哀れな中年男の物語」と思って映画を観ます。しかし、「戦争で精神的に深い傷を負った中年男の荒...
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沢木耕太郎「深夜特急 第5巻(トルコ、ギリシャ、地中海)」の感想とあらすじは?

イスタンブールのボスポラス海峡を渡れば古の東ローマ帝国の都であったコンスタンティノープルに着きます。つまりヨーロッパです。沢木耕太郎の心に「あれがヨーロッパなのか...」という思いがよぎります。イスタンブールでは香港の時と同じような状況にあ...
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沢木耕太郎「深夜特急 第4巻(パキスタン、アフガニスタン、イラン)」の感想とあらすじは?

インドのそれこそ底なしの深い退廃の中にいた沢木耕太郎は、そこから這い出てきました。そして、とりあえず"前へ"進もうと決意します。じっとりと重いインドからカラッとした乾いたパキスタンへ。湿度の変化だけでも、なにかの呪縛から解放されて軽くなった...
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沢木耕太郎「深夜特急 第3巻(インド、ネパール)」の感想とあらすじは?

本書は「深夜特急」の第一章の冒頭部分に当たるところの出来事を書いています。本書を読めばわかるのですが、沢木耕太郎はあと一歩で本物のヒッピーになる所まで行っています。この「深夜特急」の中での沢木耕太郎は、ヒッピーに近い状態で旅を続けていますが...
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沢木耕太郎「深夜特急 第2巻(タイ、マレーシア、シンガポール)」の感想とあらすじは?

沢木耕太郎がペナンの売春宿で娼婦のヒモの一人と会話している内容は心に刺さります。そのヒモが日本を批判している内容に関しては、今もあまり状況が変わっていないのではないかと思います。ヒモいわく「...マレーシアは日本企業の進出がなかったら困るん...
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沢木耕太郎「深夜特急 第1巻(香港、マカオ)」の感想とあらすじは?

本書は現在最も影響力ある旅行・紀行書の一つであると思います。沢木耕太郎独特の乾いた文章で綴られる本書は、余計な感情の記述がなく、淡々と語られているにもかかわらず、その土地の空気、湿気や臭いというものを感じさせてくれます。
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佐藤雅美「物書同心居眠り紋蔵 第6巻 四両二分の女」の感想とあらすじは?

今作ではいたずらっ子の文吉が登場しません。また、他の家族もほとんど登場しません。ですが、紋蔵の例繰方としての能力の高さが遺憾なく発揮されている作品です。いつも面倒を持ち込む沢田六平も実は紋蔵の能力を高く買っている節があるのを作品の端々で感じ...
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塩野七生「人びとのかたち」の感想とあらすじは?

塩野七生による映画エッセーです。ただ単に映画を見た感想を述べているはずもなく、塩野七生流に映画を題材にして様々なことを斬っているエッセーです。【ピックアップ】「人間嫌い」塩野七生は、ダスティン・ホフマン、ジャック・ニコルソンとロバート・デ・...
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塩野七生「サイレント・マイノリティ」の感想とあらすじは?

塩野七生の政治的又は思想的な面が垣間見えるエッセーです。また、様々な著作からの抜粋文がかなり面白いのです。皮肉の度合いを強く感じる人もいるであろう内容ですが、思わずニヤリとしてしまう内容が多数含まれています。このエッセーはこの部分を読むだけ...
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塩野七生「イタリアからの手紙」の感想とあらすじは?

1972年に刊行されたエッセーですが、今読んでも面白く読めます。エッセーは同時代性が高すぎるので、時代を過ぎてしまうと読むに耐えないものが多いのですが…。それを考えると希有なエッセーであると思います。塩野七生のエッセーは概して面白いです。小...
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塩野七生「レパントの海戦」の感想とあらすじは?

レパントの海戦の戦闘時間は短いです。5時間足らずで決着がついてしまったのです。歴史上このレパントの海戦は重大な事件として捉えられています。特にヨーロッパ側から見た歴史に於いては、この時代対イスラム戦でここまでの大勝利を収めた戦いは無かったか...
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塩野七生「ロードス島攻防記」の感想とあらすじは?

前作の「コンスタンティノープルの陥落」は歴史上とても重大な事件でした。それに比べると、今回の舞台となるロードス島の聖ヨハネ騎士団の盛衰は、重要度が格段に落ちます。また、ロードス島の要塞自体もコンスタンティノープルに比すると規模を比べるまでも...
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塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」の感想とあらすじは?

地中海の覇権争いを描いた3部作の第1作目。東ローマ帝国側からとオスマン・トルコ側からの視点を、それぞれの立場の人間を複数登場させつつ、こまめに入れ替える事で、緊迫感と臨場感がうまく演出出来ている。