作家さ行 司馬遼太郎の「城をとる話」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作) 覚書/感想/コメント昭和三十九年(1964年)に俳優・石原裕次郎氏が司馬遼太郎氏を訪ね、主演する映画の原作を頼みました。それが本作です。司馬氏は石原裕次郎氏が好きで、石原氏たっての願いを無下に断れるようではなかったようです。映画題名「城取り... 2009.01.24 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第8巻 黙契」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第八弾。解説でも書かれているが、数多くの佐伯作品の中でもジェットコースターに乗っているかのような展開のはやさを見せているのが、このシリーズである。伊那の山奥から出てきて江戸で活躍するのかと思いきや、あっという間に... 2009.01.10 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 第10巻 薫風鯉幟」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第十弾。前作の水戸行きから戻ってきたばかりの赤目小籐次。二十日ばかり留守にしていたので、方々で庖丁研ぎの仕事がたまっている。文政二年(一八一九)仲夏のことである。今回はうづに持ち上がった縁談話を中心に物語が展開し... 2008.12.06 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「吉原裏同心 第10巻 沽券」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第十弾。シリーズもいよいよ大台の十弾。物語は元旦から正月十五日までを描いている。十五日の小正月は藪入りである。キリが良いから、というわけではなさそうだが、新展開の予感である。それは、本作で登場する一興堂風庵という... 2008.12.06 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙 第27巻 石榴ノ蠅」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第二十七弾。二十四弾から安永七年(一七七八)になり、前々作の二十五弾が安永七年(一七七八)の初夏、前作の二十六弾が同年の晩夏で、本作は同年の秋である。前作で奈緒の窮地を救いに山形へ向かった佐々木磐音が江戸へ戻って... 2008.12.06 作家さ行
作家さ行 塩野七生の「ローマ人の物語 第10巻 すべての道はローマに通ず」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント本書はローマ人が築き上げたインフラストラクチャーのみを扱っている。面白く、歴史観光ガイドのようでもある。街道、橋、水道、医療、教育が中心で、すべてのインフラストラクチャーを扱っているわけではない。イタリアに限らず、地中海... 2008.10.11 作家さ行
作家さ行 塩野七生の「ローマ人の物語 第9巻 賢帝の世紀」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントこの巻で取り上げるのはトライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの三人の皇帝である。五賢帝と呼ばれる時代であり、同時代のローマ人も黄金の世紀と呼んだ時代のことである。塩野七生氏は困り果てていると書き出している。それ... 2008.10.11 作家さ行
作家さ行 塩野七生の「ローマ人の物語 第8巻 危機と克服」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント本書で書かれているのは二十九年間分。皇帝ネロの死からはじまって、トライアヌスが登場するまでの期間である。この間に就いた皇帝はガルバ、オトー、ヴィテリウス、ヴェスパシアヌス、ティトゥス、ドミティアヌス、ネルヴァの七人である... 2008.10.04 作家さ行
作家さ行 塩野七生の「ローマ人の物語 第7巻 悪名高き皇帝たち」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントカエサルに始まり、アウグストゥスが確立した帝政ローマ。教科書的にはアウグストゥスが初代とされるが、その初期帝政期においてユリウス=クラウディウス朝と呼ばれた皇帝たちを書いているのが本書。扱われる皇帝は、ティベリウス、カリ... 2008.10.04 作家さ行
作家さ行 塩野七生「ローマ人の物語 第6巻 パクス・ロマーナ」の感想とあらすじは? 本書の主人公はただ一人。アウグストゥス(オクタヴィアヌス)です。ローマ帝国が存続しているかぎり「神君アウグストゥス」と呼ばれた人物でした。「読者に」で塩野七生氏が書いているように、アウグストゥスはスッラやカエサルのように愉快でもなく、実戦の... 2008.09.13 作家さ行
お気に入り 塩野七生の「ローマ人の物語 第5巻 ユリウス・カエサル ルビコン以後」の感想とあらすじは? 教科書などで習うようなカエサルの業績、事績というのは、ルビコンを渡ったあとからのことがほとんど。つまり、本書で取り扱っている部分です。ドイツの歴史家モムゼンはカエサルを「ローマが生んだ唯一の創造的天才」と評しているそうです。そして、ローマが... 2008.09.13 お気に入り作家さ行
お気に入り 塩野七生「ローマ人の物語 第4巻 ユリウス・カエサル ルビコン以前」の感想とあらすじは? 塩野七生氏の最も好きな人物であるユリウス・カエサル。ローマ史上最も魅力に溢れた人物です。その彼を描くために、本書「ローマ人の物語4」だけでなく「ローマ人の物語5」という上下に分けているくらいの力の入れようです。また、それぞれの本の厚さも、「... 2008.09.06 お気に入り作家さ行
作家さ行 塩野七生の「ローマ人の物語 第3巻 勝者の混迷」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントポエニ戦役終了後からユリウス・カエサルが登場するまでの、共和制ローマが揺れ動いた時代を扱っている。この時期の重要な人物は、目次にあるように、グラックス兄弟、マリウス、スッラ、ポンペイウスである。最後のポンペイウスあたりに... 2008.09.06 作家さ行
お気に入り 塩野七生の「ローマ人の物語 第2巻 ハンニバル戦記」と感想とあらすじは? 時代の申し子であるハンニバルとスキピオ・アフリカヌス(大スキピオ)という二人の天才が登場すします。ハンニバルはそれまでの戦闘の常識を覆す戦の革命児でした。このハンニバルにとっての悲劇は、最も優秀な弟子が敵方の将スキピオとして現われたことです... 2008.08.30 お気に入り作家さ行
作家さ行 塩野七生の「ローマ人の物語 第1巻 ローマは一日にして成らず」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント本書ではローマ建国から、第一次ポエニ戦役直前までの五百年間が取り上げられている。ローマを舞台にした、歴史小説である。これといった主人公がいるわけではない。題名のとおり、「ローマ人」が擬人化された主人公として考えればいい。... 2008.08.30 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙 第26巻 紅花ノ邨」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第二十六弾。今回、佐々木磐音は山形へ行くことになる。それは元許婚の小林奈緒(白鶴)が嫁いだ山形の紅花商人・前田屋内蔵助がピンチだという知らせが舞い込んだからだ。これが山形藩を二分するような抗争の幕開けとなり、奈緒... 2008.08.24 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第13巻 忠治狩り」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第十三弾。前回から数ヶ月後。国定忠治の子分は一人一人捕まり、とうとう忠治は一人で逃げ回る羽目になっている。しだいに追いつめられる忠治から、夏目影二郎に助けを求める遣いがやってくる。見慣れぬ男で六郷の参次と名乗った... 2008.08.24 作家さ行
作家さ行 佐藤雅美の「八州廻り桑山十兵衛 第5巻 花輪茂十郎の特技」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント今回も色々な騒動が巻き起こり大変な桑山十兵衛であるが、もっともこたえるのは、新婚早々の登勢が実家に戻ってしまったことである。一体なぜ?最近では「桑山に過ぎたるもの二つあり、大業物に上総の女房」と言われるようになった。大業... 2008.08.24 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「密命 第19巻 意地 密命・具足武者の怪」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ十九弾。前作ではほとんど滞在することなく金沢を離れることになった金杉清之助は佐渡へ渡った。享保十年も残りわずか、年が明けた享保十一年の十一月には徳川吉宗の声掛かりで上覧剣術大試合が行われる。この上覧剣術大試合には... 2008.07.26 作家さ行
作家さ行 笹沢左保の「浅井長政の決断 賢愚の岐路」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「華麗なる地平線」改題。浅井長政を描いた作品である。もともとの題名「華麗なる地平線」は浅井長政の祖父・浅井亮政が死の間際に見た夢から来ている。亮政の夢に竜が出てくる。この竜は浅井長政であり、竜の消えた後に広がる地平線が題... 2008.06.21 作家さ行