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日本史

丹野顕『「火附盗賊改」の正体ー幕府と盗賊の三百年戦争』の感想と要約は?

火附盗賊改といえば、池波正太郎さんの「鬼平犯科帳」の主人公・長谷川平蔵宣以が有名です。その火附盗賊改の役割を紹介しつつ、約50人の火附盗賊改が紹介しています。火附盗賊改は200年の間に約200人おり、再任されたのを含めれば延べ250人に近いそうです。
日本史

高埜利彦「天下泰平の時代」(シリーズ日本近世史③)の感想と要約は?

本書の対象は17世紀半ばから18世紀半ば過ぎまでの江戸時代です。将軍で言えば、第四代将軍徳川家綱から第十代将軍徳川家治が統治した130年余りです。ちょうど政治的に安定した時期でした。本書で扱っている時代は下記にてまとめています。テーマ:江戸...
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田家康「気候で読む日本史」の感想と要約は?

本のタイトル通り、気候の変動が歴史にどのような影響を与えたのかを教えてくれる一冊です。重要なのは太陽活動の強弱や火山噴火活動などでした。太陽活動の強弱と火山噴火は別の自然現象ですが、地球規模で気温の温暖化・寒冷化をもたらす大きな要因でした。...
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ドナ・ウールフォーク・クロスの「女教皇ヨハンナ」とは?感想とあらすじ

覚書/感想/コメント女教皇ヨハンナは855年から858年まで在位したとされるローマ教皇です。中世の伝説とされていますが、かつてはその存在を広く知られ、事実として認められていました。しかし、カトリック教会はその存在を否定し、学者も伝説として考...
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田渕久美子の「江 姫たちの戦国」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント2011年NHK大河ドラマ原作。二代目将軍・徳川秀忠の正室であり、三代目将軍・家光の母、浅井長政の三女、織田信長の姪である、江(ごう)を主人公としている。戦乱の時代から平和の時代へ移り変わる、まさにその時を生きた女性の物...
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高田郁「八朔の雪 みをつくし料理帖第1巻」の感想とあらすじは?

料理を題材にした典型的な人情ものである。登場人物の設定や話の展開などベタなのだが、それでも面白い。面白いのだが、惜しむらくはもう少し文章力が...。

お気に入り

高橋克彦「火怨 北の耀星アテルイ」の感想とあらすじは?

第三十四回吉川英治文学賞受賞。己の生まれ育った土地、己を育ててくれた人、家族、そうしたものを守るということに異を唱えることはないだろう。それを脅かそうとする者に対して、手向かって何が悪かろう?

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鳥羽亮の「はぐれ長屋の用心棒 第15巻 おっかあ」を読んだ感想とあらすじ

今回は十五、六歳の伊達若衆と呼ばれる若者たちが強請りをするところから始まる。「伊達」がつくくらいだから、いでたちが奇抜で派手な若者たちである。
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高橋義夫の「御隠居忍法 第1巻」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント主人公は鹿間狸斎。狸斎は号で、名は理助。狸斎は四十の声を聞いたとたんに養子の忍に家督を譲り隠居した。御広敷伊賀者、いわゆる御庭番の家柄。伊賀時代には服部半蔵と同格の家格であり、漢の服部と呼ばれる名家だった。漢の服部は火薬...
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鳥羽亮の「はぐれ長屋の用心棒 第14巻 おとら婆」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十四弾。今回は、六年前にはぐれ長屋の用心棒たちが関わった赤熊一味の捕物で、生き延びた赤熊の弟分と実弟が華町源九郎らに復讐を企てようとする。久しぶりに用心棒らしい感じかなぁと思うのだが、考えてみれば、狙われている...
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外川淳の「直江兼続 戦国史上最強のナンバー2」を読んだ感想とあらすじ

2009年大河ドラマ「天地人」関連本。表題の通り直江兼続の事績を史料から様々な角度で紹介している。手頃で読みやすい内容となっているので、ドラマを見る際の参考になるだろう。
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岳宏一郎の「群雲、賤ヶ岳へ」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「乱世が好き」→「軍師 官兵衛」と改題を経て、加筆して改題されたのが本書。主人公は黒田官兵衛。「群雲」の付くシリーズ第二弾であるが、「群雲、関ヶ原へ」のように無数の諸大名の視点から描かれるというスタイルではなく、普通の歴...
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鳥羽亮の「はぐれ長屋の用心棒 第13巻 長屋あやうし」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十三弾。前作では旗本の御家騒動に巻き込まれたが、今回は長屋の存亡の危機に巻き込まれる。滝造という男が長屋に越してきてから物語が始まる。滝造は何かと難癖をつけて長屋の住人達とトラブルを起こす。どうも何か魂胆がある...
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津本陽の「龍馬(五) 流星篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント坂本龍馬を描いた作品としては司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」が筆頭にあげられる。本書では志士としての龍馬ではなく、「商人」という龍馬像としての姿が描かれ、そうした点では新しい龍馬像を描いているといえる。豊富な史料に基づいてい...
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津本陽の「龍馬(四) 薩長篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント薩長同盟の立役者として、薩摩藩から洋帆船を褒美としてもらうことになったが、その船を難破で失ってしまう。これから海運業者としてのスタートしようとする矢先のことで、龍馬は船を持たない海運業者となってしまう。亀山社中が最も苦し...
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津本陽の「龍馬(三) 海軍篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント勝麟太郎が神戸の海軍操練所を設け、そして麟太郎と龍馬が別れるまでの期間を中心に描かれている。他に、七卿落ちや池田屋騒動など、この時期の主立った事件が書かれている。七卿落ちは文久三年八月十八日の政変で、七人の公卿が京より追...
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津本陽の「龍馬(二) 脱藩篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント津本「龍馬」は正直読みにくい。その読みにくさが現われてくるのがこの巻からである。幕末の激動は、藩という組織単位の動きと、志士と呼ばれる個人単位の動きが複雑に入り交じっている。個人単位の志士たちの動きは、藩という組織を逸脱...
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津本陽の「龍馬(一) 青雲篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント坂本龍馬。幕末を代表する志士の一人である。その生涯を丹念に追ったのがこの作品である。第一巻は嘉永四年(一八五一)から安政二年(一八五五)までで、龍馬が土佐から江戸へ遊学し見聞を広める時期である。数え年で十七才から二十一才...
世界史

田澤耕の「物語 カタルーニャの歴史 知られざる地中海帝国の興亡」を読んだ感想

覚書/感想/コメント「物語 スペインの歴史」と同様に、史実が不正確だとか、そういう純粋に学問的なところでの評価の低さではない。そもそも、本書の記述内容に関して何かを述べるほどの能力も知識も持ち合わせていない。本書も「小説風」な面があり、ウン...
作家た行

童門冬二の「小説 直江兼続 北の王国」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント上杉景勝を支えた直江兼続を描いた小説。直江兼続の幼少期のことはよく分かっていない。なので、本書もそこは書かれていない。よく分かっていないが、景勝には幼い頃から側にいたようである。推挙したのは上杉謙信の姉・仙洞院だといわれ...