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作家や・ら・わ行

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米村圭伍の「退屈姫君伝 第1巻」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント本作は「風流冷飯伝」「面影小町伝」の三部作の一作であるが、同時に「退屈姫君」シリーズの第一弾でもある。三部作としては緩いつながりで、第一弾と第二弾は風見藩というつながりがあり、第二弾と第三弾は本書で登場するお仙でつながっ...
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山本一力の「銭売り賽蔵」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントあくどい高利貸しの話ではない。文字通り「銭売り」の話。そもそも銭(ぜに)は一種の商品として売られていた。金座・銀座が公儀の管轄にあるのに対して、銭を扱う銭座は公儀に願い出て官許された町人が運営した。つまり銭座とは、銭とい...
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山岡荘八の「坂本龍馬」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント坂本龍馬が十九歳から二十六歳までを描く。出来事でいえば、ペリーが来日して黒船騒ぎが起きた年から、井伊直弼が暗殺される桜田門外の変までの期間である。いわゆる「志士」としての活躍が始まる直前までの期間しか描いていないのだが、...
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隆慶一郎「吉原御免状」の感想とあらすじは?

吉原誕生の秘密を握る「神君御免状」を巡り、吉原と裏柳生の対決に松永誠一郎が巻き込まれる伝奇小説。緻密な舞台設定と、それを裏付ける諸説の紹介には脱帽ものである。

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米村圭伍の「蜜姫 第1巻 おんみつ蜜姫」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント蜜姫シリーズ第一弾。本作では「風流冷飯伝」を初めとした「風見藩」が登場する。風見藩は変わった藩で、天守閣からして二層半という奇妙なつくりで変わっており、城の玄関とでも言うべき大手門と裏門の搦手門の向きが通常とは逆になって...
世界史

横山三四郎の「ロスチャイルド家 ユダヤ国際財閥の興亡」を読んだ感想

ロスチャイルド家は二〇〇年を超える歴史を持つ。その始まりは、父と五人の息子の物語からはじまる。この初代と五人の息子の話は面白い。小説のネタとしても最高の部類に入るだろう。一族に伝わる話では、初代のマイヤー・アムシェルは死に臨んで、紀元前六世紀頃のスキタイの王の話をした。
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夢枕獏「陰陽師」第1巻」の感想とあらすじは?

ドロドロしたオカルトチックな印象はないが、不可思議な世界感の作品である。それに、闇が舞台になっていることが多いわりには、ホラーっぽくない。静かで優雅な感じすらする。
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和田竜「のぼうの城」の感想とあらすじは?

脚本「忍ぶの城」を小説化したのが「のぼうの城」である。舞台は秀吉の北条氏討伐で唯一落ちなかった忍城(おしじょう)の攻城戦。この忍城の攻防戦自体がかなり面白い。十倍を超える敵を相手に一月以上も籠城を重ね、ついに落ちなかった。

世界史

吉村正和の「フリーメイソン 西欧神秘主義の変容」を読んだ感想

覚書/感想/コメント国際陰謀事件の黒幕である秘密政治結社として、ほとんど都市伝説並みの扱いを受けているフリーメイソン。その発足が社交クラブからと聞いたらどうだろうか?ヨーロッパを初めとして、アジア、アフリカ、オーストラリア、北アメリカ、中央...
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渡辺房男の「ゲルマン紙幣一億円」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント明治時代初期の通貨改革による大混乱に便乗して一攫千金を狙った男たちの物語。この混乱に乗じて莫大な資産を築いたものは実際にいたらしい。そうしたなかに、著名な財閥の創始者もいるという。作者は名を記していないが、三菱財閥を築き...
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山本博文の「学校では習わない江戸時代」を読んだ感想

江戸時代を様々な角度から解説している入門書である。なお、一般向けの雑誌やパンフレットにおりおりに依頼されて書いたものを収録しているため、首尾一貫した流れとなっていない。
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山本博文ほかの「山本博文教授の江戸学講座」を読んだ感想

時代小説も書いている逢坂剛、宮部みゆきの二人が生徒となり、東京大学史料編纂所の山本博文教授にいろいろ質問するというスタイルを取っている。
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山本周五郎の「花匂う」を読んだ感想とあらすじ

短編集。最後の二編は現代物。「出来ていた青」は推理小説、「酒・盃・徳利」はエッセイというか小説というか、その融合的なものである。また、本書に収録されている作品はその書かれた年代にばらつきがある。
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山本周五郎の「正雪記」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント慶安四年(一六五一)に由井正雪の乱ともいわれる慶安の変を起こし駿府にて自害した由井正雪を主人公とした小説。駿府に生まれ、紺屋のせがれという説もあるが、はっきりとしたことは分かっておらず、事件以前の半生は詳しくは分かってい...
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山本兼一の「火天の城」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

第十一回松本清張賞。織田信長の最後の居城・安土城をつくった職人たちの物語。天主を担当した岡部又右衛門以言、岡部又兵衛以俊の親子を主人公としている。安土城は謎に包まれている城である。

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山本兼一の「白鷹伝-戦国秘録」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント浅井久政、長政親子、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と仕えた天下一の鷹匠・小林家鷹(家次)を描いた作品。「白鷹伝」から始まり「火天の城」「雷神の筒」と続く「信長テクノクラート三部作」の一作品。テクノクラートとは、政治経済や科...
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米村圭伍の「風流冷飯伝」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント軽妙洒脱な文体のおかげで肩肘張らずに読め、読後感が清々しくホッと出来る作品。主人公となる幇間の一八と飛旗数馬という二人の持つ雰囲気もどこかのんびりしており、舞台となる風見藩自体がのんびりしているのもこうした読後感になるの...
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山本周五郎の「赤ひげ診療譚」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

新出去定という医者は、その使命感や考え方のみならず、全体としての個性が強烈である。その新出去定がいう言葉に次のようなことがある。
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山本周五郎「五弁の椿」の感想とあらすじは?

復讐劇が続くだけの小説かと思っていましたが、第四話で同心の青木千之助が登場してから少し捕物の要素が出てきます。ですが、形式的にはそうなのですが、捕物帖でも、復讐劇でもありません。この小説の主題は次の言葉で言い表されているように思います。「こ...
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山本一力の「欅しぐれ」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント八尺を超える大男で禿頭の猪之吉。それが見るからに渡世人の様な格好をしていれば、普通は近寄らないだろう。だが、桔梗屋太兵衛は猪之吉の振る舞いなどを見て信ずるに足る人だと思ったのだ。それは、長年の商売で培った人を見る目が、猪...