時代ミステリーの人気シリーズ『修道士カドフェル』の第一弾です。
イギリスではTV放映もされて、こちらも人気があります。
大修道院は実在の修道院をモデルにしているため、ファンの観光客が絶え間なく訪れています。
さて、第一弾は今ひとつ地味ですが、どちらかというと今後の展開の下地になる背景等や、カドフェルの人物像を描くという点に力点があるようです。
地ならし的な作品であるように感じます。
内容/あらすじ/ネタバレ
イングランドのシュロップシャ、シュルーズベリ大修道院は、修道院の権威を上げるため、聖人の遺骨を求めていた。
折しも、ウェールズの聖ウィニフレッドから修道士の一人にお告げがあったため、聖ウィニフレッドの遺骨を求めて副修道院長のロバートを筆頭にカドフェルら修道士はウェールズへ赴く。
しかし、聖ウィニフレッドの遺骨のある村で、すぐに遺骨の引渡は行われず、村人と修道士達との対立が続く。
その対立の最中、村の地主のリシャートが殺害される。犯人は誰か?そして、その目的は?
本書について
エリス・ピーターズ
聖女の遺骨求む
光文社文庫 約320頁
12世紀イギリス
登場人物
カドフェル…修道士
ヘリバート…修道院長
ロバート…副修道院長
リチャード…副院長補佐
ジェローム…副院長書記
コロンバヌス…見習い修道士
ジョン…見習い修道士
ヒウ…グウィネズ村の司祭
リシャート…村の地主
シオネッド…リシャートの娘
アネスト…シオネッドの侍女、ベネッドの姪
カドワロン…村の地主
ペレドゥア…カドワロンの息子
カイ…リシャートの鋤男
エンゲラード…リシャートの牛飼い
ベネット…鍛冶屋