茨城県は、県北、県央、県西、県南、鹿行に分かれます。
- 県北:日立市、常陸太田市、常陸大宮市など
- 県央:水戸市、ひたちなか市、笠間市、那珂市など
- 鹿行:鹿嶋市、神栖市など
- 県南:つくば市、土浦市、取手市など
- 県西:古河市、筑西市など
隣接する福島県、栃木県、埼玉県、千葉県も見どころが多いですので、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
県北
日立市を中心とした茨城県の北のエリアです。福島県や栃木県と接しており、山のエリアでもあります。
久慈郡大子町には西行が訪れたことでも知られる袋田の滝があります。周辺には滝の名勝も多く、月待の滝もそうした滝の一つです。
海沿いのひたちなか市には格式の高い名神大社の酒列磯前神社があります。那珂川を挟んで、大洗町の大洗磯前神社と一対となる古社です。
県央
水戸市を中心とし、那珂川を擁した海側までのエリアです。
水戸市には水戸城を始めとして、梅で有名な日本三名園の偕楽園、国指定特別史跡である弘道館などがあります。
笠間市には日本三大稲荷にも数えられる笠間稲荷神社があります。
海に面する東茨城郡大洗町には、大洗磯前神社があります。格式の高い名神大社です。
鹿行
霞ケ浦の東側の海側のエリアです。
鹿嶋市には、現在の茨城県に相当する常陸国の一之宮である鹿島神宮があります。古来、神宮を名乗れた数少ない神社で、神宮(=伊勢神宮)と香取神宮、そして鹿島神宮だけでした。
鹿島は藤原氏ゆかりの地であり、始祖となる中臣鎌足(=藤原鎌足)の出生地とも言われており、ゆかりの鎌足神社があります。
神栖市には、息栖神社があります。鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の3社を合わせて東国三社として信仰されています。
東国三社とは
江戸時代に「下三宮参り」として、関東以北から伊勢神宮にお参りをして、その帰路、三社を巡拝する慣習がありました。それが現代において「東国三社巡り」として残っています。
三社の鎮座位をつなぐと、直角二等辺三角形になり、この三角形の中で不思議なことがよくおきるといわれています。
また、富士山を意識して建てられているといわれたり、レイラインにも関係するといわれるなど、関東のパワースポットとしても知られます。
茨城県南部と千葉県にまたがる地域に「東国三社」と呼ばれる三つの神社があります。
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鹿島神宮、香取神宮、息栖(いきす)神社は東国三社として信仰の篤い神社であり、現在でも東国三社参り(三社を詣でる事)が行われています。
三つの神社が「東国三社」と併せて呼ばれるのは、それぞれに祭られるタケミカヅチ、フツヌシ、アメノトリフネの三柱の神が、アマテラスに天界から派遣されて、地上を譲るように迫った「国譲り」神話に由来しています。
県南
つくば市や土浦市、取手市、竜ケ崎市など、東京の通勤圏内のエリアになります。
この地域の代表的なのが、ブロンズ製大仏立像の牛久大仏です。
また、古来から信仰を集めている筑波山神社もあります。名神大社であり、平将門ゆかりの場所でもあります。
県西
平将門の拠点となったエリアです。このエリアから現在の千葉県の佐倉市周辺に平将門ゆかりの地が数多く残っています。
また、戦国時代の先駆けとなる享徳の乱で、鎌倉公方が古河に居を構えたことから古河公方と呼ばれるようになりました。関連する史跡が残っています。