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佐藤雅美「開国-愚直の宰相・堀田正睦」の感想とあらすじは?

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佐藤雅美の出発点となる作品です。

この作品の通貨に関する部分を抜き出して出版されたのが「大君の通貨」です。

また「官僚川路聖謨の生涯」は本書と対になるものです。

本書が、幕府の実質トップの側からの視点であるのに対して、「官僚川路聖謨の生涯」は官僚側からの視点という差があり、一つの事象に対して複数の視点で描き分けられています。

できれば、両方を読んでおきたいところです。

この時期については「テーマ:江戸時代(幕末)」にてまとめていますので、ご参照ください。

内容/あらすじ/ネタバレ

幕末、大老井伊直弼の前任者である堀田正睦が、アメリカからの開国要求に対して、何とか条約の調印を取り付けようとする。

堀田正睦は海外からの開国要求に対して、如何に対応しようとしたのか。

この堀田正睦の条約の調印にかける情熱が、様々な混乱を生み、幕末騒乱の下地となる。

本書について

佐藤雅美
開国
愚直の宰相・堀田正睦(ほったまさよし)
講談社文庫 幕末の騒乱直前

目次

看板
出番
密事
勝って敗れる
発狂人
巌のような壁
雷鳴
助け船
陸の布恬
大名行列
熱弁
筑後の抵抗
慶喜と慶永
旗振り
公行と問屋
不平等条約
暴言
決着
京へ
姦邪の菅卿
豹変
春うらら
八十八人の逆襲
綸言汗のごとし
カ、カ、掃部を
風前の灯火
条約調印
終章

登場人物

堀田備中守正睦
阿部伊勢守正弘
ハリス(ハルリス)
井上信濃守清直
岩瀨肥後守忠震
川路左衛門尉聖謨
水野筑後守忠徳
徳川家定
徳川前中納言斉昭
一橋刑部卿慶喜
松平越前守慶永