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古代ローマ

作家や・ら・わ行

リンゼイ・デイヴィス(密偵ファルコ3)「錆色の女神」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント何で監獄にぶち込まれなきゃならないんだ?監獄から出たと思ったら不動産業界の大物から変な依頼がくるし...。おれは何の因果か知らんが、皇帝ウェスパシアヌスに謀反を起こそうとした連中の説得に駆けずりまわったりと大忙しだった。...
作家や・ら・わ行

リンゼイ・デイヴィス(密偵ファルコ2)「青銅の翳り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント前作のまさに続き。銀の仔豚を巡り、皇帝ウェスパシアヌスへの謀反は抑えられたと思われた。だが、謀反の加担した人間たちは素早くローマを離れてしまった。そして、ヘレナ・ユスティナの元亭主アティウス・ペルティナクスの解放奴隷・バ...
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リンゼイ・デイヴィス(密偵ファルコ1)「白銀の誓い」の感想とあらすじは?

舞台となるのは皇帝がウェスパシアヌスの時代です。この常に「おれ」という一人称で進む物語は、ファルコの自虐的なジョークが方々にちりばめられて、ニヤニヤしながら楽しめます。
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第10巻 すべての道はローマに通ず」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント本書はローマ人が築き上げたインフラストラクチャーのみを扱っている。面白く、歴史観光ガイドのようでもある。街道、橋、水道、医療、教育が中心で、すべてのインフラストラクチャーを扱っているわけではない。イタリアに限らず、地中海...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第9巻 賢帝の世紀」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントこの巻で取り上げるのはトライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの三人の皇帝である。五賢帝と呼ばれる時代であり、同時代のローマ人も黄金の世紀と呼んだ時代のことである。塩野七生氏は困り果てていると書き出している。それ...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第8巻 危機と克服」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント本書で書かれているのは二十九年間分。皇帝ネロの死からはじまって、トライアヌスが登場するまでの期間である。この間に就いた皇帝はガルバ、オトー、ヴィテリウス、ヴェスパシアヌス、ティトゥス、ドミティアヌス、ネルヴァの七人である...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第7巻 悪名高き皇帝たち」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントカエサルに始まり、アウグストゥスが確立した帝政ローマ。教科書的にはアウグストゥスが初代とされるが、その初期帝政期においてユリウス=クラウディウス朝と呼ばれた皇帝たちを書いているのが本書。扱われる皇帝は、ティベリウス、カリ...
歴史学雑記

海外を舞台にした時代小説・歴史小説

中国が舞台古代中国と言えば、宮城谷昌光氏でしょう。かなり面白いです。夏、商(殷)、周、戦国・春秋時代と古代中国をネタにした小説群で宮城谷昌光氏を上回るものを書ける作家は今後出てこないのではないかと思います。それ位、どの作品も素晴らしい出来栄...
作家さ行

塩野七生「ローマ人の物語 第6巻 パクス・ロマーナ」の感想とあらすじは?

本書の主人公はただ一人。アウグストゥス(オクタヴィアヌス)です。ローマ帝国が存続しているかぎり「神君アウグストゥス」と呼ばれた人物でした。「読者に」で塩野七生氏が書いているように、アウグストゥスはスッラやカエサルのように愉快でもなく、実戦の...
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塩野七生の「ローマ人の物語 第5巻 ユリウス・カエサル ルビコン以後」の感想とあらすじは?

教科書などで習うようなカエサルの業績、事績というのは、ルビコンを渡ったあとからのことがほとんど。つまり、本書で取り扱っている部分です。ドイツの歴史家モムゼンはカエサルを「ローマが生んだ唯一の創造的天才」と評しているそうです。そして、ローマが...
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塩野七生「ローマ人の物語 第4巻 ユリウス・カエサル ルビコン以前」の感想とあらすじは?

塩野七生氏の最も好きな人物であるユリウス・カエサル。ローマ史上最も魅力に溢れた人物です。その彼を描くために、本書「ローマ人の物語4」だけでなく「ローマ人の物語5」という上下に分けているくらいの力の入れようです。また、それぞれの本の厚さも、「...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第3巻 勝者の混迷」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントポエニ戦役終了後からユリウス・カエサルが登場するまでの、共和制ローマが揺れ動いた時代を扱っている。この時期の重要な人物は、目次にあるように、グラックス兄弟、マリウス、スッラ、ポンペイウスである。最後のポンペイウスあたりに...
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塩野七生の「ローマ人の物語 第2巻 ハンニバル戦記」と感想とあらすじは?

時代の申し子であるハンニバルとスキピオ・アフリカヌス(大スキピオ)という二人の天才が登場すします。ハンニバルはそれまでの戦闘の常識を覆す戦の革命児でした。このハンニバルにとっての悲劇は、最も優秀な弟子が敵方の将スキピオとして現われたことです...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第1巻 ローマは一日にして成らず」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント本書ではローマ建国から、第一次ポエニ戦役直前までの五百年間が取り上げられている。ローマを舞台にした、歴史小説である。これといった主人公がいるわけではない。題名のとおり、「ローマ人」が擬人化された主人公として考えればいい。...
世界史

増田四郎の「ヨーロッパとは何か」を読んだ感想

一九六七年の著作。本書でいちばん興味を引かれるのは、表題のヨーロッパ成立に関する歴史的な考察ではなく、十八世紀から一九六〇年代までにおける歴史学の流れであった。
世界史

西村貞二の「教養としての世界史」を読んだ感想

覚書/感想/コメント本書は一九六六年に書かれている。四〇年以上も前の著作であることを念頭に置いて読まなければならない。というのは、この四〇年の間には地域ごとの、もしくは世紀ごとの歴史認識の修正がたゆまずなされており、さらには新事実の発見や、...
作家さ行

佐藤賢一の「剣闘士スパルタクス」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント紀元前73年から紀元前71年にかけてイタリア半島で起きた、剣闘士と奴隷による「スパルタクスの反乱」を描いた小説。個人の名が付く反乱というのも珍しい。有名な剣闘士であったことが反乱の名前に個人名が使われる要因となったのだろ...
作家あ行

ヴァレリオ・マンフレディの「カエサルの魔剣」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

覚書/感想/コメント舞台となるのは西ローマ帝国の崩壊時。最後の皇帝ロムルス・アウグストゥスが主要な登場人物となっています。歴史にifがあるとした、冒険歴史小説です。グリーヴァのドルイド僧、マーディン・エムリース、ローマ名メリディウス・アンブ...
作家や・ら・わ行

ロバート・ハリスの「ポンペイの四日間」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント古代都市ポンペイが壊滅する前後の四日間を舞台にした物語。話は噴火二日前から始まり、大規模な火砕流が起きた噴火翌日までの四日間が舞台である。噴火の兆候と見られる出来事が、ローマ時代に建造された最も偉大なものの一つ"水道"に...
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塩野七生「黄金のローマ 法王庁殺人事件」の感想とあらすじは?

マルコ・ダンドロを主人公とするシリーズ第三弾。舞台はローマへと移ります。ヴェネツィアが緋色で、フィレンツェが銀色、そしてローマは金色と題されたこのシリーズ。言い得て妙と思える程、都市の印象を色でうまく表現していると思います。このシリーズの魅...
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