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八州廻り

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坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第1巻」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第一巻。物語は文化元年に始まる。『徳川家斉の将軍在位十八年目、天明の飢饉以降、関八州では治安悪化が重大な懸念事となり、幕閣のあいだでは八州廻りの設置が検討されはじめたころだ』本書は登場人物の紹介も兼ねている部分も...
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井川香四郎の「梟与力吟味帳 第2巻 日照り草」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント新たな登場人物として女公事師の真琴が登場。このシリーズは吟味方与力の物語であるが、これに公事師を登場させることで、江戸時代の司法制度を浮かび上がらせようという狙いもあるようだ。公事師(くじし)は弁護士と司法書士を合わせた...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第13巻 忠治狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十三弾。前回から数ヶ月後。国定忠治の子分は一人一人捕まり、とうとう忠治は一人で逃げ回る羽目になっている。しだいに追いつめられる忠治から、夏目影二郎に助けを求める遣いがやってくる。見慣れぬ男で六郷の参次と名乗った...
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佐藤雅美の「八州廻り桑山十兵衛 第5巻 花輪茂十郎の特技」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント今回も色々な騒動が巻き起こり大変な桑山十兵衛であるが、もっともこたえるのは、新婚早々の登勢が実家に戻ってしまったことである。一体なぜ?最近では「桑山に過ぎたるもの二つあり、大業物に上総の女房」と言われるようになった。大業...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第11巻 秋帆狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十一弾題名の「秋帆狩り」をみて、えっ?影二郎が高島秋帆を狩るのか?と思ってしまいそうだが、そうではない。この「狩る」は、影二郎が「狩る」のではない。では一体誰が...最近はずっとあかが登場する。賢く頼もしいあか...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第9巻 奸臣狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第九弾大きき二つの物語がある中編連作といった趣。ちょっとした転換期といった感じでもある。最初は、草津に湯治に出かけた影二郎一行が、国定忠治捕縛に関連した八州廻りの動きに巻き込まれるというもの。ここでは、いよいよ追...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第8巻 鉄砲狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第八弾新たに老中となる信濃藩主の真田信濃守幸貫。この真田信濃守幸貫であるが、幕末の名君の一人で、松平定信の次男である。この人物の登場は、二年後に失脚する水野忠邦を見据えてのことか。この水野の失脚の時に、妖怪こと鳥...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第2巻 代官狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二弾本作の副題は「夏目影二郎危難旅」前作で、腐敗した八州廻りを粛正し、江戸への帰府が認められ、流罪人名簿からその名が消された夏目影二郎。その話は老中・水野越前守忠邦に伝わり、老中直々に影二郎の赦免手続きがなされ...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第1巻 八州狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第一弾浅草弾左衛門から贈られた渋を塗り重ねた一文字笠。内側には梵字で「江戸鳥越住人之許」と書かれている。無紋の着流しに、身には両裾に二十匁(約七十五グラム)の銀玉を縫い込んだ南蛮外衣を纏う。腰には南北朝期の鍛冶法...
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佐藤雅美の「八州廻り桑山十兵衛 第4巻 江戸からの恋飛脚」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント連作短編。東奔西走とはこのことか。よくもまぁ、ここまで各地を廻村するものだと感心してしまう。が、忙しすぎて、読んでいて少し気疲れしてしまう。今回は、桑山十兵衛にも恋の話が巡ってきて、これがどうなるのかが一つの読みどころだ...
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佐藤雅美の「白洲無情」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「吾、器に過ぎたるか」改題主人公となった大原幽学という人物は初めて知った。二宮尊徳同様に農業に関係した人物である。二宮尊徳が農業経営の権威とすれば、大原幽学は共産主義的農業経営実践者とでもいうべき人らしい。人の人物となり...
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佐藤雅美「縮尻鏡三郎 第1巻」の感想とあらすじは?

連作短編と考えるべきなのでしょうが、物語の構成が複雑に出来ており、その分読み応えがある本のため、長編として捉えました。一つには「長﨑会所五冊物」を巡る謎が、本書の最初から最後の最後までつきまといます。この「長﨑会所五冊物」に書かれている謎と...
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佐藤雅美「無法者(アウトロー)」の感想とあらすじは?

八州廻りを題材にしたシリーズ「八州廻り桑山十兵衛」の副読本的に読むと面白いです。八州廻りとは関東取締役出役の通称で、公事方奉行の支配を受けています。江戸の町で考えれば、南北の町奉行に対して、与力・同心がいます。この与力・同心をイメージすれば...
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佐藤雅美「八州廻り桑山十兵衛 第3巻 劇盗二代目日本左衛門」の感想とあらすじは?

本作も連作短編。いつものように最後まで柱となる話があります。一つは組合村の問題。悪党者を江戸に送るためには小さな村単位では費用がかさみすぎます。この問題を解決するために組合村という構想を十兵衛は組頭の真田九右衛門に提言するのですが、これがど...
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佐藤雅美「八州廻り桑山十兵衛 第2巻 殺された道案内」の感想とあらすじは?

今回は木崎と忍を舞台にした連作短編です。木崎では伊勢崎屋源兵衛とそめを巡る話が始まり、本書の最後まで続きます。また、忍では初枝と十兵衛を巡る話が始まり、本書の最後まで続きます。さらには、幕末・北辰一刀流で名をはせた千葉周作を巡る話が本書の最...
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佐藤雅美「八州廻り桑山十兵衛 第1巻」の感想とあらすじは?

連作短編となっており、それぞれに独立した話になっていますが、それとは別に桑山十兵衛の娘八重を巡る話が続いています。八州廻りは正月以外は江戸を離れていることが多いため、十月以外の月に生まれる子は、本人の子供でない可能性が高くなります。八重はそ...
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重松一義「江戸の犯罪白書」の感想は?

第三章の警察能力から見た江戸の町は興味深いです。町奉行をはじめとして、火付盗賊改方、八州廻りの解説がなされています。それぞれにどう違うのかが解説されており、この解説はかなり面白いです。町奉行の同心や岡っ引きを主人公にした小説は数多くあり、池...
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