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寛政の遺老

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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第14巻 隠居宗五郎」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十四弾政次としほの祝言も無事に終わり、宗五郎の肩の荷が下りで隠居然とした様子に手下たちが心配を始める。政次をはじめとして手下たちは、まだまだ金座裏九代目の宗五郎を隠居させようとは思っちゃいない。政次が活躍する事...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第13巻 独り祝言」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十三弾。いよいよ政次としほの祝言である。長屋で小さな頃から犬っころのように育った政次、亮吉、彦四郎にも「放埒な独り者の時代は過ぎ」て新たな生活が始まろうとしている。享和元年弥生三月三日のことである。政次としほが...
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佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 第10巻 薫風鯉幟」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十弾。前作の水戸行きから戻ってきたばかりの赤目小籐次。二十日ばかり留守にしていたので、方々で庖丁研ぎの仕事がたまっている。文政二年(一八一九)仲夏のことである。今回はうづに持ち上がった縁談話を中心に物語が展開し...
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佐伯泰英「鎌倉河岸捕物控 第12巻 冬の蜉蝣」の感想とあらすじは?

シリーズ第十二弾。豊島屋でのしほの奉公が終わろうとしています。いよいよ金座裏の嫁になるのです。ですが、今回も色んな事件が金座裏を待っていた。まず初めに。永塚小夜の息子・小太郎の実の父親が小太郎を連れ去ろうと画策します。永塚小夜が登場したのは...
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鳥羽亮の「三鬼の剣」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント剣豪ヒーローものとミステリーがミックスされた作品。時代小説はもともとミステリーと相性がいい。それは、岡本綺堂の半次捕物帳から始まるように、連綿と続く捕物帳の系譜が大きな役割を果たしている。一方で、時代小説にはチャンバラも...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第11巻 代がわり」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十一弾。題名を見て、とうとう宗五郎が隠居して政次が金座裏の親分になるのか、すると、この作品で政次としほが祝言を挙げるのだな、と思ってしまったが、そういうわけではなかった。が、近いうちにそうした気配になりそうだ。...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第10巻 埋みの棘」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十弾いつもとちょっとばかり話の展開が異なる。大きな事件が一つに、中くらいの事件が一つ軸になっている。中くらいの事件は第一話と第二話に続く。そして、大きな事件は物語全般を通じている。また、本書だけでなく、事の発端...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控読本」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント鎌倉河岸捕物控を楽しむための特別企画本。また、特別篇として短編が収録されている。この短編は「埋みの棘」につながる内容となっている。佐伯泰英のインタビューが収録されているのも嬉しいところ。聞き手は細谷正充氏。様々なところで...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第9巻 道場破り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第九弾新たな「鎌倉河岸捕物控」シリーズの登場人物の予感である。円流小太刀の永塚小夜。小太郎という赤子を連れた女武芸者である。きりりとした美形の上に腕が立つ。これからどのように金座裏と関わっていくことになるのかが楽...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第8巻 銀のなえし」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第八弾題名にもなっている「なえし」とは「なやし」「萎し」とも呼ばれたり書かれたりする打ち物隠しの武器のようだ。鈎も鍔もなく、鉄製の短棒のようなもので、簡略化された十手の一種。このなえしが銀で拵えているのだから贅沢...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第7巻 下駄貫の死」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメントシリーズ第七弾表題の通り、今回のクライマックスの一つは下駄貫の死である。本作まで来ると、下駄貫のみならず、金座裏の手先は政次が何のために松坂屋から引き抜かれたかを知っている。だが、下駄貫はこれを頭では理解しつつも、心情的...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第6巻 引札屋おもん」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第六弾今回は鎌倉河岸で酒問屋豊島屋を構える清蔵が老いらくの恋い落ちた。いそいそと出かけ、好きな捕り物の話もちゃんとは聞いていない。豊島屋は何となく気が抜けたような雰囲気になり、清蔵を知る誰もが心配をしている。豊島...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第5巻 古町殺し」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第五弾前作までで、しほ、政次、亮吉、彦四郎を主人公とする話が終わった。で、今回は、金座裏の宗五郎が主人公。とはいっても、いつも活躍しているので、何となくぴんとこない。それに、宗五郎が主人公というよりは宗五郎もそう...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第4巻 暴れ彦四郎」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第四弾第一作ではしほの両親に関わる謎、そしてしほの出自が大きなテーマであった。第二作では松坂屋の隠居・松六の抱える秘密に、政次が迫るというものだった。第三作では政次が金座裏にやってきた理由を知り、亮吉が思い悩んで...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第3巻 御金座破り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第三弾今回の大きな事件は御金座の手代・助蔵が殺されたことに端を発する。助蔵は極秘裏に動いている小判改鋳のための新小判の意匠を京の職人と打ち合わせをしているのだ。もしかしてその新意匠を狙った犯行なのか?もし新意匠が...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第2巻 政次奔る」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二弾。序章で、今回の大きな事件の発端が語られる。松坂屋の隠居・松六の「あの日から十四年か...」「亡霊が未だ現われるか」。これが何を意味するのか?このシリーズ、序章で大きな事件の発端を語り、それが物語の底辺にず...
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佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第1巻 橘花の仇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第一弾です。鎌倉河岸は竜閑橋と神田橋の間の鎌倉町、現在の内神田二丁目あたりのようです。内神田二丁目はJR神田駅から西側へちょっと行ったあたり。今となっては昔の面影は全くありません。ここを舞台に、しほ、政次、亮吉、...
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飯嶋和一「始祖鳥記」の感想とあらすじは?

"鳥人"といわれた備前屋幸吉の生涯を描いた歴史小説。物語は備前屋幸吉から始まるので、主人公は幸吉と思いがちであるが、中盤は巴屋伊兵衛、福部屋源太郎らが主人公であり、そのほかにも後半には三階屋仁右衛門が重要な人物として登場している。
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童門冬二の「小説-上杉鷹山」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント同じ人物を扱っていても、作家によってこうも印象が異なるものかと思ってしまう。ここで対比するのは藤沢周平の「漆の実のみのる国」である。本書では、上杉治憲が改革の旗振りとなり、自身も改革案を提示して家臣に実行させるトップダウ...
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藤沢周平の「漆の実のみのる国」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

米沢藩中興の祖であり、江戸時代を通じて名君の誉れの高い上杉鷹山を主人公とした小説である。藤沢周平は以前に同じテーマで「幻にあらず」を書いているが、藤沢周平としては珍しいことである。
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