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街道をゆく

作家さ行

司馬遼太郎の「街道をゆく 北海道の諸道」第15巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント松前氏は根拠地を福山(松前町)におき、明治維新までこの土地から離れなかった。港湾の条件もさほどにいい土地ではない。アイヌの襲撃が恐ろしかったためではないかと司馬氏は推測している。天正十八年、松前(当時は蛎崎)慶広が津軽海...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 南伊予・西土佐の道」第14巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントこの巻は南伊予と西土佐を扱っている。司馬遼太郎氏は高浜虚子の「子規居士と余」という文章が好きだったそうだ。これが「坂の上の雲」を書く動機の一つとなっているようである。江戸時代、伊予にはわずかな天領の他、八つの藩があった。...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 壱岐・対馬の道」第13巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントこの巻は壱岐と対馬だけを扱っている。「古事記」の冒頭の国生みの話。「次に伊伎島(壱岐)を生みき」「次に津島(対馬)を生みき」とあるように、上代から二つの島が認識されていたようだ。弥生式農耕がひらけたことにより、倭国が成立...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 十津川街道」第12巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント五條・大塔村坂本竜馬の死に関して、十津川郷の者が登場する。もちろん、十津川郷の者が殺したのではない。そう名乗った者が坂本竜馬を殺したのだ。だが、竜馬はその者を十津川郷と名乗ったことで見方と信じた節がある。幕末に、反幕勢力...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 肥前の諸街道」第11巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント蒙古塚・唐津元寇に関する記述がなされる。糸島半島に蒙古塚というのがある。一二七四年に襲来してきた元軍だ。二万に及ぶ元軍のすべてがモンゴル人というわけではなかったと司馬遼太郎はいう。漢人や高麗人も多数混じっていた。飛び道具...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 羽州街道、佐渡のみち」第10巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント上杉家。上杉謙信ではなく、上杉景勝と直江兼続の代になってからの話題が多く、上杉家が好きな人には興味のそそられる内容となっている。佐渡のみちでは「鼠草紙」という奇書、そしてそこに書かれている小比叡騒動のこととそれに関わる辻...
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司馬遼太郎「街道をゆく 信州佐久平みち ほか」第9巻の感想と要約

潟のみちでは、新潟を旅しています。ここでは木崎村での事例をとりあげ、凄まじい執念で稲を育て続けてきた農民の姿を描いています。覚書/感想/コメント潟のみち律令体制は貴族や寺院のためにあった。そして、全国の農民は「公民」の名の下に公田に縛り付け...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 種子島みち ほか」第8巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント大きく分けて、若衆組という独特の青年組織をたずねて歩く「みち」と、鉄砲伝来の地である種子島をたずねる「みち」の二つになる街道をゆくである。熊野・古座街街道若衆組。入会資格については、家格に条件の付く地方もあったようだが、...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 大和・壺坂みち ほか」第7巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント特定の技術にたけた者達が住んだ場所を旅する。そういう感じの街道をゆくである。甲賀と伊賀のみち伊賀上野城。戦国末期の城で、織田信長の伊賀鎮定後、滝川雄利が築いたもの。その後城主が脇坂氏、筒井氏、藤堂氏となる。藤堂高虎は家康...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 沖縄・先島への道」第6巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント須田画伯に問われて、発作的に与那国島までいきましょうといってしまったことに端を発する今回の旅。司馬遼太郎氏のエッセーなどには戦時体験、とくに軍隊体験がよく書かれている。今回取材地が沖縄ということもあり、こうした戦争体験が...
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司馬遼太郎の「街道をゆく モンゴル紀行」第5巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント正確には、モンゴルだけの紀行ではない。半分は現ロシア(旧ソ連)のシベリア地域の紀行である。ハバロフスクへ旧満州から東シベリアにいた民族は隋・唐の頃には黒水靺鞨と総称されたそうだ。黒竜江の流域の森林で狩猟しているツングース...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 洛北諸道ほか」第4巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント今回の旅は近畿とその周辺である。「洛北諸道」のくだりが面白かった。洛北諸道江戸時代になって群がり出てきたスタスタ坊主。願人坊主とも呼ばれた。この家業が流行ったのは大岡越前守が江戸町奉行だった頃で、大岡越前守は京都所司代を...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 陸奥のみちほか」第3巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント北の陸奥と南の肥薩という両極を旅し、そして、司馬遼太郎氏の地元を最後におさめている。私が惹かれる記述が多かったのは、「陸奥のみち」である。陸奥のみち明治政府が東北の面倒を見なかった、飛び越えて北海道の開拓に熱を上げたのだ...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 韓のくに紀行」第2巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント韓国を旅する。加羅の旅江戸時代における対馬藩は十万石格だった。米がとれないために「格」とされたのだ。これが釜山を発展させることとも関係する。この島主宗家は倭寇を押さえるということで、米をもらっていた。ついには、室町時代に...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 長州路ほか」第1巻を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメント近江から始まる司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズ湖西の道静岡県の西半分を指す遠江は「遠つ淡海」の縮め語であり、同様に近江とは「近つ淡海」の縮め語である。この場合、遠つ淡海は浜名湖、近つ淡海とは琵琶湖を指す。もっとも、時代...
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