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鳥居耀蔵

作家あ行

井川香四郎の「梟与力吟味帳 第5巻 雪の花火」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第五弾。前作の最後に戻ってきた茜。仙人こと宮宅又兵衛が喜んだのはもちろんのこと、藤堂逸馬、武田信三郎、毛利八助も喜んだ。ただ、武田信三郎にとって面白くないのは、茜がどうやら逸馬を好いているらしいのだ。茜どころか女...
作家あ行

井川香四郎の「梟与力吟味帳 第4巻 花詞」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第四弾。前作で、武田信三郎の父親・武田徳之介が公金横領の罪で切腹したことが語られた。今回はその時の遺書に、目付に嵌められたようだと語られていることがわかる。その時の目付というのが鳥居耀蔵だった。この話は第四話の「...
作家あ行

井川香四郎の「梟与力吟味帳 第3巻 忍冬」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第三弾。武田信三郎の家の事情というのが書かれている。御家人・武田信三郎の父親・武田徳之介は勘定奉行勝手方の支配勘定だった。冥加金や運上金、将軍家や寺社関係の雑務や経理処理をする伺方として勤めていた。これがある日捕...
作家あ行

井川香四郎の「梟与力吟味帳 第2巻 日照り草」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント新たな登場人物として女公事師の真琴が登場。このシリーズは吟味方与力の物語であるが、これに公事師を登場させることで、江戸時代の司法制度を浮かび上がらせようという狙いもあるようだ。公事師(くじし)は弁護士と司法書士を合わせた...
作家あ行

井川香四郎の「梟与力吟味帳 第1巻 冬の蝶」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第一弾です。主立った登場人物達の紹介などを兼ねています。主役は梟与力こと藤堂逸馬です。これを幼馴染みの武田信三郎、毛利源之丞八助が助けます。天保の改革真っ只中のこのシリーズの敵役は鳥居耀蔵です。鳥居耀蔵が南町奉行...
作家は行

早見俊の「闇御庭番 第1巻 江戸城御駕籠台」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント将軍直属の闇の御庭番時代小説の笑い声に「これ」といった約束事があるわけではないが、「ほーっほほほ」という笑い声は、女性か公家のものというイメージがある。忍びである公儀御庭番の口から発せられると、どうも調子が狂う。いや、む...
作家か行

風野真知雄の「黒牛と妖怪」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント第17回歴史文学賞受賞作品「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞。明治初期を描いており、主要な登場人物の一人に鳥居耀蔵がいる。「蛮社の獄」などで悪名高い人物であり、当時は「妖怪」と呼ばれ畏れられた。この人物長生きで、一...
作家か行

風野真知雄の「格下げ同心 瀬戸七郎太 情け深川捕物帖」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント瀬戸七郎太。もみあげのあたりが毛ばだったようになっていて、そのようすが狩野派の描く獅子のようだというので、七郎太ではなく、獅子郎太という渾名をもらったことがある。遣う剣は剣術と柔術を組み合わせた珍しい流派の刀法起倒流。刀...
作家さ行

佐藤雅美の「江戸繁昌記 寺門静軒無聊伝」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント寺門静軒は江戸時代の儒学者。江戸後期に生まれる。江戸駿河台に克己塾を開き、著書の「江戸繁昌記」がベストセラーとなるものの、風俗を乱すものとして水野忠邦による天保の改革によって、江戸追放となり、各地を流転する。これを審議し...
作家さ行

佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第11巻 秋帆狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十一弾題名の「秋帆狩り」をみて、えっ?影二郎が高島秋帆を狩るのか?と思ってしまいそうだが、そうではない。この「狩る」は、影二郎が「狩る」のではない。では一体誰が...最近はずっとあかが登場する。賢く頼もしいあか...
作家さ行

佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第10巻 役者狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十弾副題はいつもの通り「夏目影二郎始末旅」だが、今回は旅がない。つまり江戸から出ないのである。また題名も「役者狩り」とあるが、役者を狩るというわけではない。どちらかというと、役者というキーワードにシリーズの「狩...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第9巻 奸臣狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第九弾大きき二つの物語がある中編連作といった趣。ちょっとした転換期といった感じでもある。最初は、草津に湯治に出かけた影二郎一行が、国定忠治捕縛に関連した八州廻りの動きに巻き込まれるというもの。ここでは、いよいよ追...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第8巻 鉄砲狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第八弾新たに老中となる信濃藩主の真田信濃守幸貫。この真田信濃守幸貫であるが、幕末の名君の一人で、松平定信の次男である。この人物の登場は、二年後に失脚する水野忠邦を見据えてのことか。この水野の失脚の時に、妖怪こと鳥...
作家さ行

佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第4巻 妖怪狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第四弾天保の改革を進める水野忠邦。この水野忠邦の三羽烏といわれる書物奉行渋川六蔵、金座の後藤三右衛門、目付の鳥居耀蔵の三人。今回、影二郎が「狩る」のは、この三羽烏の中でも妖怪の異名を取った鳥居耀蔵。この鳥居耀蔵は...
作家か行

海音寺潮五郎の「悪人列伝4 近代篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「大槻伝蔵」の絡んだ加賀騒動が全くのデタラメなものであるというのは衝撃的である。権力のある人間が自己弁護のために事実を歪曲して、嘘に嘘を塗り固める様は、げに恐ろしいものがある。「田沼意次」の評判が悪かったのは、収賄、政治...
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藤沢周平「よろずや平四郎活人剣」の感想とあらすじは?

神名平四郎が生活のために始めた仲裁屋。商売繁盛というわけにはいかないが、それなりに人が仲裁を頼みに来る。大名家の江戸留守居役、大店の商人や裏店の人間まで様々である。
作家は行

藤沢周平の「義民が駆ける」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

天保一揆、天保義民という風にいわれる荘内領民の藩主国替え阻止騒ぎを題材にした歴史小説。面白いのは集団としての百姓に主人公格を与えられていることである。それに対するのは、幕府の権力を握る老中・水野忠邦。そして、間に挟まれる形での荘内藩である。
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