記事内に広告が含まれています。

11世紀から15世紀

作家さ行

佐藤賢一の「傭兵ピエール」を読んだ感想とあらすじ

本書の話はこの後から本格的に始まる。いわゆる"もし"の世界史であり、佐藤賢一の想像力は縦横無尽である。物語は意外な結末を迎えるものである。
お気に入り

佐藤賢一「双頭の鷲」の感想とあらすじは?

本書の主人公ベルトラン・デュ・ゲクランはイギリス軍に大幅に勝ち越している。そして、追い出すことにすら成功しているのだ。まさに軍事の天才である。

お気に入り

佐藤賢一の「王妃の離婚」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

エンターテインメント性に優れかつ文学的な香りもする作品である。本書は中世フランスの裁判を扱った作品。教会が行う裁判であるため、宗教裁判といってもよいのだが、その実は離婚裁判である。

作家さ行

塩野七生「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」の感想とあらすじは?

「めったにしゃべらない、しかし常に行動している男」といわれた、三十一年という短い生涯のチェーザレ・ボルジアを描いています。解説で沢木耕太郎が述べているのは実に的を射ているように思います。歴史でもなく、伝記でもなく、小説でもなく、しかし同時に...
作家さ行

塩野七生「ルネサンスの女たち」の感想とあらすじは?

ルネサンスという時代の中を生きた女性を主人公としています。特に、最初の三人。イザベッラ・デステ、ルクレツィア・ボルジア、カテリーナ・スフォルツァはチェーザレ・ボルジアが深く絡んだ人生を送っています。そういう意味において、本書の後に続く「チェ...
お気に入り

塩野七生「神の代理人」の感想とあらすじは?

ルネサンスを彩る法王たち。本書で取り上げられている法王の内3人まではボルジア一家と何らかの強い関係のある法王です。本書を合わせて、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」「ルネサンスの女たち」を読むとこの時代の空気というものがよくわかる...
お気に入り

塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」の感想とあらすじは?

地中海の覇権争いを描いた3部作の第1作目。東ローマ帝国側からとオスマン・トルコ側からの視点を、それぞれの立場の人間を複数登場させつつ、こまめに入れ替える事で、緊迫感と臨場感がうまく演出出来ている。

作家あ行

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第12巻 門前通りのカラス」の感想とあらすじは?

モード女帝に捕らわれていたスティーブン王が復帰しました。それまで、正式ではないが事実上の州執行長官として働いたヒュー・ベリンガーが王に呼ばれて、報告をすることになりました。その折りに、正式に州執行長官として任命されたのでした。一時はロンドン...
お気に入り

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第11巻 秘跡」の感想とあらすじは?

行方不明になってしまった修道女になっているはずのジュリアン・クルース。彼女の失踪を巡っての物語です。どんでん返しのある展開になっていますので、どのように展開するかは本書を読んで確認してください。カドフェルがどの時点で真相を知ったのかも、見所...
お気に入り

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第10巻 憎しみの巡礼」の感想とあらすじは?

第1巻でカドフェルが登場し、事件を解決したときの「聖ウィニフレッド」が再登場します。このときの事件のあらましは、第1巻に譲りますが、その後これまで、シュルーズベリ修道院では聖ウィニフレッドのもたらす奇蹟が現れませんでした。カドフェルは真相を...
作家あ行

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第9巻 死者の身代金」の感想とあらすじは?

中世の時代において、戦争で捕虜になったものは、それが身分のある者である場合、身代金もしくは捕虜交換の道具として貴重でした。捕えた相手が王などであれば、莫大な身代金が手にはいるため、丁重に扱ったようです。この様な、当時の戦争時における"しきた...
お気に入り

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第8巻 悪魔の見習い修道士」の感想とあらすじは?

本シリーズの根底には、イングランド王位僭称者スティーブンと女帝モードの争いがあります。今回の事件は、このことが大きく係わっています。どのように本書の中で係わっているのでしょうか。本書では、かつてカドフェルの助手だったマークが久々に登場します...
作家あ行

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第7巻 聖域の雀」の感想とあらすじは?

前作「氷のなかの処女」から数ヶ月後を舞台にしています。シュルーズベリ大修道院周辺は、王と女帝の対決からは離れて、平穏です。今作は初めて目次らしい目次があります。目次を見れば分かりますが、時系列で1週間に起きた事件を追っています。話は結婚式と...
作家あ行

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第6巻 氷のなかの処女」の感想とあらすじは?

今回はシュルーズベリ大修道院を離れての事件発生です。前回登場しなかったヒュー・ベリンガーが再び登場して、カドフェルと共に活躍します。また、季節も極寒の冬が舞台になっています。読んでいるだけで雪深さが感じられました。吹雪の中を捜索しているカド...
作家さ行

佐藤賢一「赤目のジャック」の感想とあらすじは?

通称「百年戦争」と呼ばれる時代に起きた、フランス中世最大の農民暴動であるジャックリーの乱を題材にしている。佐藤賢一は同じ百年戦争を題材にした小説を他にも書いている。

お気に入り

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第5巻 死を呼ぶ婚礼」の感想とあらすじは?

最後の最後にどんでん返しのある筋立てです。二つの殺人事件の犯人は誰なのか?これは面白かったです。さて、登場人物の中で異色なのが、花婿の愛人であるエイヴィスです。美貌で花婿との愛人関係を保ってきたのではなく、力強さを感じさせる女性です。ある意...
お気に入り

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第4巻 聖ペテロ祭殺人事件」の感想とあらすじは?

背景となるのは、イングランド王位僭称者スティーブンと女帝モードの争いです。そのことと本書がどのような関係にあるのかは読んで頂くしかありませんが…。カドフェルとヒュー・ベリンガーの二人は互いに敬意を表しながら組むことのできるすばらしいコンビで...
作家あ行

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第3巻 修道士の頭巾」の感想とあらすじは?

修道士の頭巾とはトリカブトを指します。新たな助手としてマークがカドフェルの下にやってきます。1巻2巻と助手に恵まれませんでしたが、マークがやってきて落ち着きそうです。また、修道院長のベリバートの処遇はどうなるのでしょうか。本作の最後まで読ま...
作家あ行

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第2巻 死体が多すぎる」の感想とあらすじは?

ようやく、このシリーズの設定がはっきりしてきました。スティーブン王と女帝モードの対立を軸にして、双方の陣営の綱引きが始まったのです。この本では、スティーブン王を登場させ、一方の支配者を描き出しています。そのうち、女帝モードも登場するでしょう...
作家あ行

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル第1巻 聖女の遺骨求む」の感想とあらすじは?

時代ミステリーの人気シリーズ『修道士カドフェル』の第一弾です。イギリスではTV放映もされて、こちらも人気があります。大修道院は実在の修道院をモデルにしているため、ファンの観光客が絶え間なく訪れています。さて、第一弾は今ひとつ地味ですが、どち...