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幕末

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第5巻の感想とあらすじは?

坂本龍馬三十歳の元治元年は、全てが長州を中心にまわった。『この時期の長州藩の異常加熱は、浪人志士団の暴発をよび、池田屋ノ変を誘発し、さらに池田屋ノ変はそれに憤激した長州藩の大挙上洛となり、幕府の第一次、第二次長州征伐、竜馬の海援隊の活躍というように関連してゆく。』

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第4巻の感想とあらすじは?

フランス艦隊にメタメタに敗北した長州がそれまでの意識の変革を迫られる一方で、薩摩藩と会津藩によって京の政界から追われることになる。幕末期に起きた何度かの大きな揺り戻しの一つである。
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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第3巻の感想とあらすじは?

本書の坂本龍馬は二十九歳。勝海舟に出会うことによって、幕末史劇の舞台を一段上ろうとしている。幕末の史劇は清河八郎が幕を開け、坂本龍馬が閉じたといわれる。その坂本龍馬と清河八郎が邂逅する場面が描かれている。

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第2巻の感想とあらすじは?

坂本龍馬二十四歳から脱藩するまでの二十九歳までを描いている。世の中はアメリカとの通商条約問題に絡んでの開国と攘夷、幕府と朝廷、将軍の後嗣問題と大騒動が持ち上がっている時期である。

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第1巻の感想とあらすじは?

質・量ともに坂本龍馬伝の最高峰である。坂本龍馬像を決定的なものにし、現在、龍馬を語る上で本書の影響を受けなかったものというのは皆無といってよく、また、坂本龍馬が好きだという人のほぼ全てが何らかの形で影響を受けている作品である。

作家や・ら・わ行

山岡荘八の「坂本龍馬」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント坂本龍馬が十九歳から二十六歳までを描く。出来事でいえば、ペリーが来日して黒船騒ぎが起きた年から、井伊直弼が暗殺される桜田門外の変までの期間である。いわゆる「志士」としての活躍が始まる直前までの期間しか描いていないのだが、...
作家さ行

佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第8巻 黙契」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第八弾。解説でも書かれているが、数多くの佐伯作品の中でもジェットコースターに乗っているかのような展開のはやさを見せているのが、このシリーズである。伊那の山奥から出てきて江戸で活躍するのかと思いきや、あっという間に...
作家か行

海音寺潮五郎の「さむらいの本懐」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントごく短い小説「献上の虎」があって、他がそれぞれほぼ等分となっている。「献上の虎」だが、書名を逸しているが、題材があるという。「勝海舟」は約一五〇頁と全体の約半分を占めており、その一生を書いている中編である。『勝を利にさと...
作家た行

津本陽の「龍馬(五) 流星篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント坂本龍馬を描いた作品としては司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」が筆頭にあげられる。本書では志士としての龍馬ではなく、「商人」という龍馬像としての姿が描かれ、そうした点では新しい龍馬像を描いているといえる。豊富な史料に基づいてい...
作家た行

津本陽の「龍馬(四) 薩長篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント薩長同盟の立役者として、薩摩藩から洋帆船を褒美としてもらうことになったが、その船を難破で失ってしまう。これから海運業者としてのスタートしようとする矢先のことで、龍馬は船を持たない海運業者となってしまう。亀山社中が最も苦し...
作家た行

津本陽の「龍馬(三) 海軍篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント勝麟太郎が神戸の海軍操練所を設け、そして麟太郎と龍馬が別れるまでの期間を中心に描かれている。他に、七卿落ちや池田屋騒動など、この時期の主立った事件が書かれている。七卿落ちは文久三年八月十八日の政変で、七人の公卿が京より追...
作家た行

津本陽の「龍馬(二) 脱藩篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント津本「龍馬」は正直読みにくい。その読みにくさが現われてくるのがこの巻からである。幕末の激動は、藩という組織単位の動きと、志士と呼ばれる個人単位の動きが複雑に入り交じっている。個人単位の志士たちの動きは、藩という組織を逸脱...
作家た行

津本陽の「龍馬(一) 青雲篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント坂本龍馬。幕末を代表する志士の一人である。その生涯を丹念に追ったのがこの作品である。第一巻は嘉永四年(一八五一)から安政二年(一八五五)までで、龍馬が土佐から江戸へ遊学し見聞を広める時期である。数え年で十七才から二十一才...
作家か行

海音寺潮五郎の「江戸開城」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント江戸城の明け渡し前後を描いた作品。徳川の代表としての勝海舟と官軍の代表としての西郷隆盛を軸に書かれている。勝海舟については非常に好意的に書かれている。海音寺潮五郎氏が西郷隆盛が大好きなのは知られる所だが、勝海舟という人間...
作家は行

深沢秋男の「旗本夫人が見た江戸のたそがれ」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント幕末の江戸城に近い九段坂下に井関隆子という旗本夫人がいた。彼女の存在を後世に伝える事になったのは、五年間にわたる膨大な日記である。日記は天保の改革が行われた天保十一年(一八四〇)一月一日から十五年(一八四四)十月十一日ま...
作家さ行

佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第7巻 上海」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第七弾。驚くべき展開だ。題名のとおり、上海に座光寺藤之助と高島玲奈が上陸する。いつかは海外へ行くことになるのだろうと予想していたが、こんなに早く海外へ飛び立ってしまうなんて...。今回、二人には使命がある。上海で...
作家は行

畑尚子の「幕末の大奥 天璋院と薩摩藩」を読んだ感想

「はじめに」に述べられているが、著者が天璋院に出会ったのは宮尾登美子氏の「天璋院篤姫」によってだったという。小説「天璋院篤姫」が刊行された昭和五十九年当時は、大奥の研究が停滞期にあった頃で、明治期に出版された「旧事諮問録」「千代田城大奥」といった聞書きと、三田村鳶魚の「御殿女中」が大奥研究のバイブルであり、研究はその域を出ないとされていた時分だったようだ。
作家さ行

鈴木由紀子の「最後の大奥 天璋院篤姫と和宮」を読んだ感想

幕末に徳川家に嫁いできた二人の女性。13代将軍家定の正室・篤姫(剃髪後は天璋院)と14代将軍家茂の正室・和宮(剃髪後は静寛院宮)である。二人とも短い結婚生活で夫に先立たれており、後ろ盾となる身内もなくしている。本書はこの二人のうち、篤姫にスポットを当てている。
作家ま行

宮尾登美子の「天璋院篤姫」を読んだ感想とあらすじ

十三代将軍徳川家定の御台所(正室)で、その後江戸城の無血開城を迎えるまで大奥を束ねていた天璋院(てんしょういん)篤姫(あつひめ)が主人公の小説。
作家さ行

佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第6巻 攘夷」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第六弾。物語が始まって1年たつ。もう1年というか、まだ1年というか。本作では、おらん(瀬紫)の姿が消え、逆に名前だけだが江戸の面々の名が登場した。名前が出たことで、そろそろ江戸に戻る時期になったのだろうか?それと...