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藤沢周平の「半生の記」を読んだ感想とあらすじ

この一冊は、まさに、藤沢周平の半生の自伝である。「半生の記」と「わが思い出の山形」をあわせると、作家になるまでの半生が詳しく描かれている。そして、最期に付けられている年譜は、作家になってからの足跡がわかるようになっている。
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藤沢周平の「藤沢周平の世界」を読んだ感想とあらすじ

1では、文庫の巻末解説や全集の解説などが収められている。2で対談、インタビュー、講演がまとめられている。
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藤沢周平の「漆の実のみのる国」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

米沢藩中興の祖であり、江戸時代を通じて名君の誉れの高い上杉鷹山を主人公とした小説である。藤沢周平は以前に同じテーマで「幻にあらず」を書いているが、藤沢周平としては珍しいことである。
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藤沢周平の「逆軍の旗」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

歴史上の事件を扱った短編集である。「逆軍の旗」は明智光秀を扱い、「上意改まる」「二人の失踪人」は藤沢周平の郷里の歴史を題材にとったものである。最後の「幻にあらず」は上杉鷹山を主人公とした短編である。

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藤沢周平の「暁のひかり」を読んだ感想とあらすじ

「暁のひかり」「馬五郎焼身」「おふく」の三作品は、共通してある種のやりきれなさを感じさせる作品である。「暁のひかり」では病身の少女、「馬五郎焼身」では馬五郎の死んだ娘、「おふく」ではおなみの人生がそのように感じさせる。
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藤沢周平の「玄鳥」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

「玄鳥」「浦島」は剣客としての腕は確かなものの、「玄鳥」では粗忽者の曾根兵六、「浦島」では酒で失敗をした御手洗孫六というダメ侍が主人公又は重要な登場人物となっている。コミカルな一面、わびしさと寂しさを感じる作品となっている。
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藤沢周平の「長門守の陰謀」を読んだ感想とあらすじ

「夢ぞ見し」読み終わった瞬間に、スカッとした気分になる短編である。最後の下りで、昌江が溝江啓四郎のいた昔の記憶をたどり、だんだん笑いがこみ上げて来るシーンがある。
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藤沢周平の「日暮れ竹河岸」を読んだ感想とあらすじ

前半の<江戸おんな絵姿十二景>は、一枚の絵から主題を得て、一月から十二月までの季節に対応した短い話を作り上げるという遊び心のある趣向で書かれたものである。それぞれの中に季節を感じ取れる内容となっている。
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藤沢周平の「麦屋町昼下がり」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

本書に収録された短編は、いずれもが藤沢周平作品の中では珍しい長さの短編である。藤沢周平の場合、ほとんどの短編が、本書に収録されたものよりも短い。
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藤沢周平の「小説の周辺」を読んだ感想とあらすじ

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと区分けされており、Ⅰが藤沢周平が住んでいる場所や日常の風景を綴ったもので、Ⅱが郷里のことを綴ったものとなっている。Ⅲは小説についての背景などを綴っているが、多くは俳句の『海坂』や長塚節、小林一茶など、俳句に関することとなっている。
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藤沢周平「風の果て」の感想とあらすじは?

片貝道場の同期五人の辿る数奇な運命。ある者は非業の死を遂げ、ある者は友を斬り運命を変えてしまう。ある者は友と政敵同士になり、権力闘争に巻き込まれていく。そして、ある者は平凡な人生を送る。
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藤沢周平の「又蔵の火」を読んだ感想とあらすじ

直木賞受賞後の作品二編と、受賞前の作品三編を収録した短編集。藤沢周平の初期の短編集とあって、全体的に暗さの目立つ作品集となっている。

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藤沢周平「霧の果て 神谷玄次郎捕物控」の感想とあらすじは?

藤沢周平作品のなかで、最もハードボイルドな作品である。藤沢周平が海外の推理小説を好んでいたことはよく知られていることである。この作品は、その影響がとても強く出ているといえる。
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藤沢周平の「夜消える」を読んだ感想とあらすじ

「踊る手」...幼い信次の目から見た出来事を綴っており、信次には理解し難い夜逃げが事の発端となる小説である。最後のシーンが、なんとも言えず印象的であり、その情景が文面から浮かび上がってきそうである。
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藤沢周平の「喜多川歌麿女絵草紙」を読んだ感想とあらすじ

連作短編。それぞれの短編には基本的に歌麿が描く美人絵の女が登場する。その女たちの素顔が、様々な出来事を通して現れるのを、歌麿の視点から見るという構成になっている。
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藤沢周平の「海鳴り」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

老境にさしかかってから見える小さな希望が、この作品にはある。だが、それでも、この作品からは老境の悲哀が消え去ることはない。だからこそ、素晴らしい作品であると思う。

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藤沢周平の「花のあと」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

「旅の誘い」は「暗殺の年輪」に収録されている「冥い海」とあわせて読むと面白い。「冥い海」は葛飾北斎から見た広重が描かれており、「旅の誘い」では安藤広重から見た葛飾北斎が書かれている。
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藤沢周平の「雲奔る-小説・雲井龍雄」を読んだ感想とあらすじ

幕末の志士を描いた作品で雲井龍雄の名前を有名にした作品である。同様に幕末を描いた作品として清川八郎を描いた作品として「回天の門」がある。
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藤沢周平の「回天の門」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

清川八郎。幕末の志士の中で、策士、山師、ペテン師のイメージが出来上がってしまっている人物を主人公としている。あとがきで、藤沢周平はこうしたイメージははなはだ誤解されたものであると言っている。
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藤沢周平の「一茶」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

生涯二万の句を詠んだとされる一茶。俳聖ともいわれる。だが、その一茶は、遺産相続ではえげつない真似をしてでも自分の取り分をきっちりと取った人間である。そして、晩年といえるほどの年になってから若い妻を娶り、若い妻を相手に子作りにはげんでいる姿は好色な老人そのものでしかない。
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