
海音寺潮五郎の紹介と作品・著書
海音寺潮五郎(かいおんじちょうごろう)は、昭和を代表する歴史小説作家であり、史伝文学を復活させた作家として知られます。また、司馬遼太郎氏を早くから認めていたことでもよく知られます。略歴(1901-1977)海音寺潮五郎。作家。鹿児島生まれ。...
各騒動は年代順というわけではない。幕末の騒動から江戸初期の騒動までが散りばめられている。あるべき史実を丹念に追っている史伝である。
城を巡る人物模様を記した本であり、築城史ではない。各城に関しては別題があり、それに即した内容が書かれている。近世の城で実際に戦闘を体験しているのは、大阪城、熊本城、会津若松城、五稜郭しかないが、いずれも力攻めでは落ちなかった。そういう意味で、いずれも難攻不落の名城なのだ。