作家さ行 佐伯泰英の「吉原裏同心 第6巻 遣手」を読んだ感想とあらすじ シリーズ第六弾。神守幹次郎にとって吉原にきてから初めての旅となる。旅先は信州。滅多に旅をしない四郎兵衛や新角楼の主・助左衛門にとって、雨が降っていても楽しい旅だが、幹次郎にとっては逃避行を続ける中で味わった雨の冷たさが身に凍みており、その当時の辛さを思い出すようだ。 2007.08.18 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「吉原裏同心 第5巻 初花」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第五弾。短編集というか、連作短編集というか。面白い人物が登場する。身代わりの左吉という。人の身代わりになることを商売としている男である。この身代わりの左吉が本書の中で度々登場する。この左吉は今後もこのシリーズの中... 2007.08.18 作家さ行
お気に入り 佐伯泰英の「吉原裏同心 第4巻 清掻」を読んだ感想とあらすじ(面白い!) 覚書/感想/コメントシリーズ第四弾。吉原最大の危機。四郎兵衛会所が新任の隠密廻り同心によって機能を奪われた。裏には、昇進をもくろみ金子を入りようとする北町奉行。そして、さらに後ろには一橋治済がいた。四郎兵衛ら会所の連中は吉原の自治を取り戻す... 2007.08.18 お気に入り作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「吉原裏同心 第3巻 見番」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第三弾。題名の「見番(けんばん)」とは女芸者、幇間などの運営業務を請け負っている総合窓口をいうらしい。この見番が吉原を牛耳ろうとして策動するところから今回の題名となっている。裏で糸を引いているのは一橋治済。どうや... 2007.08.11 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「吉原裏同心 第2巻 足抜」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第二弾。表題の「足抜」だが、廓(つまり吉原)から逃亡することを意味する。小説で描かれるのは、吉原大門から通いのお針子などの姿に宿して逃げるといった様なものが多く、たいていは吉原大門からの逃亡劇ということになる。こ... 2007.08.11 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「吉原裏同心 第1巻 流離」を読んだ感想とあらすじ のっけから、話がせわしない印象がある。豊後岡藩の馬廻役の神守幹次郎が納戸頭を務める藤村壮五郎の女房汀女とともに逐電する。この逐電する神守幹次郎と汀女が本シリーズの主人公となる。 2007.08.11 作家さ行
お気に入り 飯嶋和一「雷電本紀」の感想とあらすじは? 表立ってというわけではなですが、物語の根底に渦巻く怨念というか怒りというものが、ページをめくる毎に伝わってきます。それは決して粘着質なドロドロとしたものではなく、淡々と語られる物語の裏に脈々と流れる地下水のようなものです。それが静かな分だけ... 2007.07.21 お気に入り作家あ行
作家あ行 宇江佐真理の「あやめ横丁の人々」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントいわくつきの「あやめ横丁」。そんな横丁に逃げ込んできた旗本三千石の三男、紀藤慎之介もある事情を抱えていた。この「あやめ横丁」のあやめは、花のあやめではない。それが何なのかは本書に書かれているが、何となく想像はつくだろう。... 2007.07.14 作家あ行
作家や・ら・わ行 山本博文ほかの「山本博文教授の江戸学講座」を読んだ感想 時代小説も書いている逢坂剛、宮部みゆきの二人が生徒となり、東京大学史料編纂所の山本博文教授にいろいろ質問するというスタイルを取っている。 2007.07.07 作家や・ら・わ行日本史
作家あ行 逢坂剛の「重蔵始末 第3巻 猿曳遁兵衛」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第三弾。本書の途中で寛政五年を迎え、松平定信が老中を辞している。本書は謎解きもあり、サスペンス、ミステリーの要素がふんだんに盛り込まれている。あっというどんでん返しや、意外な人物が犯人だったりと趣向を凝らした作品... 2007.03.29 作家あ行
お気に入り 佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控 第7巻 下駄貫の死」を読んだ感想とあらすじ(面白い!) 覚書/感想/コメントシリーズ第七弾表題の通り、今回のクライマックスの一つは下駄貫の死である。本作まで来ると、下駄貫のみならず、金座裏の手先は政次が何のために松坂屋から引き抜かれたかを知っている。だが、下駄貫はこれを頭では理解しつつも、心情的... 2007.02.17 お気に入り作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第8巻 鉄砲狩り」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第八弾新たに老中となる信濃藩主の真田信濃守幸貫。この真田信濃守幸貫であるが、幕末の名君の一人で、松平定信の次男である。この人物の登場は、二年後に失脚する水野忠邦を見据えてのことか。この水野の失脚の時に、妖怪こと鳥... 2007.01.31 作家さ行
作家あ行 泡坂妻夫の「写楽百面相」を読んだ感想とあらすじ(面白い!) 覚書/感想/コメント江戸時代の美術史の最大の謎。「写楽」とは誰か?登場してわずか十ヶ月で百四十点の作品を残して忽然と美術史上消えてしまった浮世絵師。本書はその写楽の正体を花屋二三を主人公にして暴いていく歴史ミステリー小説。写楽については様々... 2006.03.18 作家あ行
作家あ行 逢坂剛の「重蔵始末 第2巻 じぶくり伝兵衛」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント題名のじぶくり伝兵衛。「じぶくる」とは、下世話に屁理屈をこねたり、ぐずぐず文句を言ったりすることを指すらしい。最初の「吉岡佐市の面目」で登場する<葵小僧>は本役の長谷川平蔵組が捕えることになる。気になるのは長谷川平蔵を主... 2006.01.03 作家あ行
作家は行 藤沢周平の「喜多川歌麿女絵草紙」を読んだ感想とあらすじ 連作短編。それぞれの短編には基本的に歌麿が描く美人絵の女が登場する。その女たちの素顔が、様々な出来事を通して現れるのを、歌麿の視点から見るという構成になっている。 2005.11.16 作家は行
作家あ行 井上靖「おろしや国酔夢譚」の感想とあらすじは?(映画の原作です) 覚書/感想/コメント「序章」で大黒屋光太夫ら伊勢漂民以外のロシアに漂着した漂民を簡単に書いています。それらの漂民は日本に帰ることはかないませんでした。ですが、この小説の主人公大黒屋光太夫は日本に帰ることを得たのです。帰ることを得たのですが、... 2005.11.04 作家あ行
お気に入り 藤沢周平の「闇の傀儡師」を読んだ感想とあらすじ(面白い!) 八嶽党という謎の徒党を巡る伝奇小説。八嶽党とは寛永のむかしに自裁した駿河大納言忠長の一族であるという。ことあるごとに徳川将軍家の座を狙ってきた謎の徒党である。 2005.10.10 お気に入り作家は行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第16巻 浮沈」の感想とあらすじは? シリーズ第十六弾。最終巻。長編とはなっていませんが、一話完結の短編集ではなく、それぞれが繋がっているため、ここでは長編として扱います。さて、本書では新たな夫婦が誕生します。お馴染みの登場人物ですが、果たして誰なのかは本書でご確認ください。ま... 2005.05.11 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第15巻 二十番斬り」の感想とあらすじは? シリーズ第十五弾。短編"おたま"では、かつての剣豪が年をとり、昔日の面影をとどめない姿をさらけ出しています。小兵衛とは対照的ですが、その分だけに寂寥感の漂う作品です。"二十番斬り"の物語の最後では田沼意次の長男である田沼意知が斬りつけられま... 2005.05.09 作家あ行
お気に入り 池波正太郎「剣客商売 第10巻 春の嵐」の感想とあらすじは? シリーズ第十弾。シリーズ初の長編。今回は大治郎が窮地に立たされます。大治郎自身に嫌疑が及んでいるため、大治郎が先頭になって犯人捜しに出ることは出来ません。そのところがまどろっこしい大治郎であるが、父・小兵衛に任せるしかありません。しかし、小... 2005.04.27 お気に入り作家あ行