作家さ行 佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙 第1巻 陽炎ノ辻」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作) 坂崎磐音が豊後関前藩を出て江戸で暮らさなければならなくなった事件から物語は始まる。居眠り磐音の異名は、磐音の師・中戸信継が磐音の剣を評した言葉である。 2006.06.10 作家さ行
作家や・ら・わ行 山本一力の「深川駕籠」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント物語は天明七年(一七八七)。二人の駕籠舁き・新太郎と尚平の男気あふれる物語である。新太郎は臥煙の纏振りだったが、屋根から転げ落ちて高いところに上れなくなった。深川富岡八幡宮でぼんやりしているときに堅気でない男どもに囲まれ... 2006.05.27 作家や・ら・わ行
作家や・ら・わ行 山本一力「草笛の音次郎」の感想とあらすじは? 股旅もの小説。裏街道を歩く人間たちを主人公とした小説なのですが、全体的に明るい色合いが魅力の小説です。また、主人公の成長を小説を通して楽しめるのも魅力の一つでしょう。渡世人といえば仁義の切り方。音次郎のはこんな感じです。「おひかえなすって。... 2006.05.27 作家や・ら・わ行
作家さ行 佐藤雅美の「白洲無情」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「吾、器に過ぎたるか」改題主人公となった大原幽学という人物は初めて知った。二宮尊徳同様に農業に関係した人物である。二宮尊徳が農業経営の権威とすれば、大原幽学は共産主義的農業経営実践者とでもいうべき人らしい。人の人物となり... 2006.05.27 作家さ行
作家か行 海音寺潮五郎の「二本の銀杏」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント幕末に近い時代。本書で重要な登場人物となるのが調所笑左衛門とお国である。上記のあらすじにはほとんど名を乗せていないが、二人がどのような役回りで登場するのかは、本書を読んでのお楽しみということで。調所笑左衛門は薩摩藩の家老... 2006.05.20 作家か行
作家か行 海音寺潮五郎の「悪人列伝4 近代篇」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「大槻伝蔵」の絡んだ加賀騒動が全くのデタラメなものであるというのは衝撃的である。権力のある人間が自己弁護のために事実を歪曲して、嘘に嘘を塗り固める様は、げに恐ろしいものがある。「田沼意次」の評判が悪かったのは、収賄、政治... 2006.05.13 作家か行
作家か行 海音寺潮五郎の「悪人列伝3 近世篇」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「日野富子」は才気のある女性であったが、一面では一番大事なところが欠けている才女ともいえる。子供に対する盲愛に駆られて大乱のもとをつくったこと。世が困窮している中で、物欲に駆られて、高利貸しや米の買い占めなどを行って人々... 2006.05.13 作家か行
作家か行 海音寺潮五郎の「悪人列伝1 古代篇」を読んだ感想とあらすじ この巻で収録されているのは、天皇権が確立しておらず、揺らいでいた時代の人物達である。天皇権が大きく揺らいだのが、蘇我一族が権勢をふるった飛鳥時代。 2006.05.13 作家か行
作家か行 海音寺潮五郎の「武将列伝 江戸篇」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「真田幸村」といえば、真田十勇士が有名である。古いものには俗書にも見あたらないそうだ。わずかに作者も時代も不明の小説・真田三代記に穴山小助、由利鎌之助、三好新左衛門入道清海、同新兵衛入道為三、筧十蔵の名が見える。このなか... 2006.05.06 作家か行
作家あ行 池波正太郎の「賊将」を読んだ感想とあらすじ 直木賞受賞直前の作品を集めた短編集。「応仁の乱」は池波正太郎にしては珍しい題材。だが、この当時の作者の意気込みが十分に伝わる作品である。後年の池波作品とは趣が異なるので、興味深い作品でもある。 2006.05.06 作家あ行
作家あ行 池波正太郎の「谷中・首ふり坂」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「尊徳雲がくれ」は二宮金次郎を主人公とした短編。「恥」と「へそ五郎騒動」が真田騒動関連。「舞台うらの男」が赤穂浪士関連。「内藤新宿」がエッセー。そして、「看板」が鬼平犯科帳関連である。「恥」と「へそ五郎騒動」は「真田騒動... 2006.05.06 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「おせん」の感想とあらすじは? 本短編集に収録されているのは、すべて主人公が女性です。まぁ、一部には牝猫や牝の狐が出てくるので、人間だけではないのですけれども...さて、「烈女切腹」での言葉。「法には道義がふくまれてのうてはなりませぬ。人...人の道義があればこそ...人... 2006.04.29 作家あ行
お気に入り 池波正太郎の「上意討ち」を読んだ感想とあらすじ(面白い!) 剣豪ものが「卜伝最後の旅」、新選組関係が「剣友渡辺曻(のぼり)」「色」「龍尾の剣」。似た主題をあつかっているのが「恋文」「刃傷」です。 2006.04.29 お気に入り作家あ行
作家あ行 池波正太郎の「仇討群像」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「群像」の名の付く三部作の一作。「深川猿子橋」の最後のセリフ。「...強いものは、弱いものを馬鹿にしちゃアいけないのだ。偉そうな奴は、弱そうな奴を見くびっちゃアいけないのだよなあ。...」人の恨みを買うということは、つま... 2006.04.22 作家あ行
作家あ行 池波正太郎の「剣客群像」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「群像」の名の付く三部作の一作。「秘伝」諸岡一羽斎の弟子たちを巡る物語。同じ題材で「剣法一羽流」収録の「剣法一羽流」を書いているが、あてている焦点が異なるので、読み比べると面白いだろう。「妙音記」「まんぞくまんぞく」と大... 2006.04.22 作家あ行
作家あ行 池波正太郎の「江戸の暗黒街」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント池波正太郎作品で、江戸暗黒街の顔・羽沢の嘉兵衛が度々登場する。本人が直接登場する場合もあれば、黒幕として取りざたされる形での登場もある。だが、いずれにしてもよく登場する。また、大坂の顔役・白子の菊右衛門の名も登場する。こ... 2006.04.15 作家あ行
作家あ行 池波正太郎の「あほうがらす」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント赤穂浪士もの関係が「火消しの殿」「元禄色子」。真田騒動関連が「運の矢」。さて、注目したいのが、「鳥居強右衛門」「つるつる」の二つの短編。「鳥居強右衛門」は「忍びの風」でも大幅にページを割かれて書かれている。「忍びの風」は... 2006.04.15 作家あ行
作家か行 海音寺潮五郎の「豪傑組」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント「越前騒動」と「忠直卿行状記」が一種の続き物として読める。その「忠直卿行状記」に登場する小山田多門。この小山田多門のような奸佞はいつの世にも現れる。そういう人物を海音寺潮五郎は恐ろしいという。そして、さらに恐ろしいのは「... 2006.03.25 作家か行
作家か行 海音寺潮五郎の「かぶき大名」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント豪快・豪傑の人物を扱っている。よくもまぁ、これだけ沢山の頑固者、偏屈者がいたもんだと思ってしまう。最初の「かぶき大名」が約一五〇ページと長く、中編といってよい。この水野藤十郎勝成は、とんでもなく気の荒い武者である。が、多... 2006.03.25 作家か行
作家た行 高橋義夫の「狼奉行」を読んだ感想とあらすじ 「狼奉行」が直木賞受賞作。雪深い山奥で、藩の中央とは離れつつも、藩の政争に巻き込まれてしまう祝靱負。その祝靱負も、みつや古沢十兵衛ら土地に根付いた者と生活していくうちに、次第に心が変化していく。 2006.03.25 作家た行