
藤沢周平「本所しぐれ町物語」の感想とあらすじは?
本所のしぐれ町という架空の町を舞台にした、一風変わった物語。プロットがとても面白い作品である。長編ともいえ、連作短編ともいえる。
「報復」は下男の立場から見た主家の変事を書いており、その下男がいかにして主夫婦の無念を晴らすかというものである。その下男・松平の「下男には下男のやり方がある」という思いは重く感じる作品である。
橋を舞台にした十の短編で構成されている短編集。それぞれに出会いと別れの場所になっている「橋」。この橋を印象的にかつ効果的に使っている優れた短編集である。