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小説(江戸時代が舞台)

作家さ行

新宮正春の「秘剣奔る 静山剣心帳」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント松浦静山(まつら せいざん)を主人公とした小説。かなり興味深い大名である。小説の主人公とするにはとてもいい素材であるのは間違いない。松浦静山は江戸中後期の肥前平戸藩の第九代藩主で、名は清といい、静山は号である。また、心形...
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佐藤雅美の「啓順純情旅」啓順3を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズの最終巻。いよいよ啓順と聖天松との間に決着がつく。また、今回から引き続いての「医心方」という医学書に絡んだ話にも決着がつく。とはいっても、サイドストーリー的なものとなり、啓順が直接的に絡むというものではない。だが...
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佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 第9巻 春雷道中」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第九弾。前作の予想通り水戸へと行くことになった小籐次。小僧の国三やら、手代の浩介と久慈屋の娘・おやえも一緒であり、主の昌右衛門も一緒である。これに駿太郎も加わった六人の旅。前作の魑魅魍魎のような人物というのは登場...
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畠中恵の「しゃばけ」第1巻を読んだ感想とあらすじ

題名の「しゃばけ」は「娑婆気」から。俗世間における、名誉・利得などのさまざまな欲望にとらわれる心(国語大辞典「言泉」小学館より)ということである。人気シリーズの第一作

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風野真知雄「大江戸定年組 第5巻 金狐の首」の感想とあらすじは?

夏木権之助の足取りもしっかりとしてきています。七福仁左衛門も五十六になってできた息子が可愛くて仕方がないようです。あとは、家を出てしまった藤村慎三郎の妻・加代と仁左衛門の倅・鯉右衛門の女房・おちさが戻ってくれば平和になります。しかし、シリー...
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風野真知雄の「格下げ同心 瀬戸七郎太 情け深川捕物帖」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント瀬戸七郎太。もみあげのあたりが毛ばだったようになっていて、そのようすが狩野派の描く獅子のようだというので、七郎太ではなく、獅子郎太という渾名をもらったことがある。遣う剣は剣術と柔術を組み合わせた珍しい流派の刀法起倒流。刀...
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佐伯泰英の『「居眠り磐音 江戸双紙」 読本』を読んだ感想とあらすじ

『磐音』シリーズのファンは必携!これから『磐音』シリーズを読む人も必携!とにかく『磐音』シリーズを楽しむための企画がいっぱいの一冊である。

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佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙 第24巻 朧夜ノ桜」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二十四弾桂川甫周国瑞と織田桜子の祝言から始まり、磐音とおこんの祝言に終わる。十九巻、二十巻くらいから、ここに来るまでが長かった。ともあれ、これで晴れて夫婦となる磐音とおこん。新たな人生の出発であるが、同時に新た...
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宇江佐真理の「髪結い伊三次捕物余話 第7巻 雨を見たか」を読んだ感想とあらすじ

シリーズ第七弾。前作からの本所無頼派と八丁堀純情派の対決が続いている。じわじわと追いつめられていく本所無頼派だが、もうしばらく付き合うことになりそうだ。
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宇江佐真理の「髪結い伊三次捕物余話 第6巻 君を乗せる舟」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第六弾。本書の一番の楽しみは子供達の成長であろう。大人達はどこかに追いやられている感じである。しばらくはこうした状況が続くのかもしれない。それはそれで楽しみである。まず、不破友之進の息子・龍之介が元服して不破龍之...
作家あ行

宇江佐真理の「髪結い伊三次捕物余話 第5巻 黒く塗れ」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ五作目。前作でお佐和のために足を洗うと決めた直次郎。足を洗うには、掏摸が出来ないように、利き手の指を切るというのがこの世界の鉄則。だが、直次郎が足を洗ったといっても、お佐和に近づけたくない伊三次は直次郎に嘘をつき...
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宮尾登美子の「天璋院篤姫」を読んだ感想とあらすじ

十三代将軍徳川家定の御台所(正室)で、その後江戸城の無血開城を迎えるまで大奥を束ねていた天璋院(てんしょういん)篤姫(あつひめ)が主人公の小説。
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第12巻 鵺女狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十二弾舞台は伊豆のお遍路。立ちはだかるのは妖怪の鵺(ぬえ)。ちなみに題名は「ぬえめがり」である。鵺というのは、顔は猿、胴体は狸、手足は虎、尻尾は蛇でトラツグミのような声で鳴くという伝説の妖怪である。鳴き声は聞く...
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佐伯泰英の「密命 第18巻 遺髪 密命・加賀の変」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ十八弾。金杉清之助宗忠は加賀金沢藩の前田家の所に着いた。落ち着く先の道場は富田(とだ)道場。冨田流は小太刀が有名な流派である。富田流の祖は越前朝倉家の富田九郎左衛門長家である。中条流の別れで、九郎左衛門の子の治部...
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佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第6巻 攘夷」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第六弾。物語が始まって1年たつ。もう1年というか、まだ1年というか。本作では、おらん(瀬紫)の姿が消え、逆に名前だけだが江戸の面々の名が登場した。名前が出たことで、そろそろ江戸に戻る時期になったのだろうか?それと...
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佐伯泰英の「秘剣・悪松第5巻 秘剣流亡」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第五弾。前作での闘いの後、水戸藩の屋敷を飛び出した一松。安積覚兵衛宛に旅に出ると書き置きを残して、旅に出てしまう。屋敷にいる間は衣食住に困らないものの、退屈をしていた一松。うずうずしていた旅の虫が騒ぎ出してしまっ...
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佐伯泰英の「秘剣・悪松第4巻 秘剣孤座」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第四弾。本作で一松は徳川光圀から追認状をもらう。「愛甲派示現流生涯修行者大安寺一松弾正流儀剣名此れ確と追認致候梅里宰相光圀」天下の徳川光圀直々の追認状だ。これで大手を振ることができるが、逆に一層水戸との繋がりが深...
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佐伯泰英の「秘剣・悪松第3巻 秘剣乱舞」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第三弾。最大のピンチが一松を襲う。しつこい薩摩の魔手にやえが落ちたのだ。やえを奪い返すために一松は一人薩摩に対決を挑む。前作で水戸藩との関わりが出来たようで、スルリと関わりが消えたようにも思えたが、本作で強い関わ...
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佐伯泰英の「秘剣・悪松第2巻 秘剣瀑流返し 悪松・対決「鎌鼬」」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二弾。二本差しの侍にあこがれた中間の倅・一松。だが、もと中間に薩摩の御家流である示現流を名乗られるのは薩摩藩としては許し難い。一松を抹殺するために動く西国の雄藩・薩摩。その薩摩藩との富士見坂一本松での死闘を終え...
作家さ行

佐伯泰英の「秘剣・悪松第1巻 秘剣雪割り 悪松・棄郷編」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第一弾。悪松は「わるまつ」と読む。本書はワルを主人公としたピカレスク小説である。佐伯泰英氏のシリーズでは唯一である。また、このシリーズが一番時代背景が古い。主人公の大安寺一松弾正は、文字通りの「ワル」。中間の子と...