作家か行 風野真知雄の「耳袋秘帖 第7巻 新宿魔族殺人事件」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント松浦壱岐守清、号を静山という。松浦は「まつら」と読む。江戸時代を代表する随筆集「甲子夜話」を記した人物。「甲子夜話」は文政四年の甲子の夜に執筆したということ名付けられた。その松浦壱岐守が登場するのが本書。「甲子夜話」によ... 2008.01.05 作家か行
作家か行 風野真知雄の「耳袋秘帖 第6巻 両国大相撲殺人事件」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント今回の事件の発端は、前作の谷中の猫屋敷の騒ぎが起きる以前という設定である。相撲を題材に、最強の力士といわれる雷電為右衛門を主要な登場人物にしている。相撲は江戸の娯楽の一つである。本場所は現在と異なり十日間の興行である。晴... 2008.01.05 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第4巻 下郎の月」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント大江戸定年組の三人。夏木は「わし」、仁左衛門は「あっし」、藤村は「おいら」と話す。言われてみれば、そうだった。細かいところにも気を遣っている。前作で七福堂を潰してしまった仁左衛門の息子・鯉右衛門。仁左衛門の気持ちもどん底... 2007.12.29 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第3巻 起死の矢」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント前作で倒れてしまった夏木権之助。中風、つまりは脳卒中などの脳血管障害である。中は「あたる」と読むので、つまりは「風にあたる」ということになる。が、なんで「風にあたる」と脳血管障害を起こすのかわからないが、東洋医学ではそう... 2007.12.29 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第2巻 菩薩の船」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント隠居の三人が借り受けて、「初秋亭」と名づけた仕舞屋。茶室のようであるが、茶室や炉があるわけではない。ここを作った主は、茶をやらず俳諧の趣味もなかったという。ただ、笛を吹くのが好きだったという。壁やふすまのところどころに、... 2007.12.22 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第1巻 初秋の剣」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント家督を譲った三人の隠居。藤村慎三郎と夏木権之助、七福仁左衛門。藤村慎三郎は元北町奉行所の定回り同心。神陰流を学び、三羽烏の一人といわれたこともある。夏木権之助は三千五百石の旗本。男っぷりもよく、上背もある。だが、気が弱い... 2007.12.22 作家か行
作家あ行 池宮彰一郎の「四十七人の刺客」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作) 第12回新田次郎文学賞受賞。いわゆる忠義の士を描いた忠臣蔵をベースにしたものではない。だから、忠義の士という描かれ方というわけではない。 2007.12.09 作家あ行
作家あ行 池波正太郎の「堀部安兵衛」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント高田馬場の決闘、吉良邸討入りで有名な堀部安兵衛を主人公とした小説。前半生はよく分かっていないようなのだが、そこは小説家の想像力で描ききっている。いわゆる「忠臣蔵」を書くためのものではないので、吉良邸討入りに関する部分は全... 2007.12.01 作家あ行
作家あ行 池波正太郎の「おれの足音-大石内蔵助」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント赤穂浪士、赤穂義士、四十七士、忠臣蔵などで有名な大石内蔵助を描いた作品。吉良上野介邸への討入りを描いているのではない。描いているのはあくまでも大石内蔵助である。だから、討入りに関する記述は淡泊である。主要な人物を除いて、... 2007.12.01 作家あ行
作家あ行 池波正太郎の「編笠十兵衛」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント池波正太郎の赤穂浪士ものの一つ。「おれの足音 大石内蔵助」や「堀部安兵衛」が赤穂浪士側から描いた作品とすると、この作品は第三者的な立場から書かれた作品といえる。どうやら池波正太郎氏は(そうとは明言していないが)吉良上野介... 2007.12.01 作家あ行
作家さ行 佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第5巻 阿片」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第五弾。題名のとおり、阿片の密輸を巡り、藤之助らが活躍する。長崎に着いてから度々語られたのが、隣国清国のたどった道である。知られるように、清は阿片の密輸を全面的に禁止することによって、イギリスと戦争をする羽目に陥... 2007.11.24 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第4巻 邪宗」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第四弾。長崎の逗留が長くなりそうな気配である。江戸の座光寺家から手紙が来て、江戸の様子が知らされるが、江戸は遠い。てっきり、文乃といい関係になるのかと思っていたが、長崎に来てスペイン人の父を持つハーフの美女・高島... 2007.11.17 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第3巻 風雲」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第三弾。安政二年の暮れから、年が明けて安政三年。玄武館の同門、酒井栄五郎が御側衆の父・酒井上総守義宗に呼ばれ長崎に出来た海軍伝習所に行かないかといわれる。座光寺藤之助為清や文乃の説得により、行く気になった栄五郎だ... 2007.11.17 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第2巻 雷鳴」を読んだ感想とあらすじ シリーズ第二弾。前作でやむなく主を殺し、座光寺左京為清になりかわった本宮藤之助。このシリーズのように大身の旗本や大名家で、主筋と全く血縁関係の無い家臣が替え玉になるというのはほとんど無いことだっただろう。 2007.11.10 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞 第1巻 変化」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第一弾。副題の「交代寄合」とは参勤交代を強いられる旗本三十四家を意味する。舞台となるのは、直参旗本座光寺家。交代寄合衆、あるいは伊那衆と呼ばれ、禄高は千四百十三石。交代寄合も交代寄合表御礼衆と単なる交代寄合衆にわ... 2007.11.10 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 第8巻 竜笛嫋々」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第八弾。前作で天涯孤独となった駿太郎。預けていたおりょうのところに小籐次が出かけるところから事件が始まる。おりょうに縁談が持ち込まれたのだが、この相手が怪しい。よからぬ噂がたんとあるのだ。そうこうしている内に、お... 2007.11.03 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 第7巻 子育て侍」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第七弾。前作最後で「駿太郎、縁あって赤目小籐次が育てることと相成った」ということで、赤子の駿太郎を育てることになってしまった小籐次。駿太郎は方々でかわいがられ、その様子が微笑ましい。だが、この駿太郎は老中・青山忠... 2007.11.03 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 第6巻 騒乱前夜」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第六弾。水戸藩主斉修にも認められ、評判が高くなった小籐次の行灯。それを水戸藩でつくる指導をするために水戸へ船で向かう。この船で一緒になるのが間宮林蔵。小籐次と会った時は四十三歳。江戸時代後期の冒険家で、地理学者伊... 2007.10.27 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英「酔いどれ小籐次留書 第5巻 孫六兼元」の感想とあらすじは? シリーズ第五弾。追腹組の姿があまり見られなくなり、小籐次の周辺は穏やかな日々が...続くはずもなく、相変わらず事件に巻き込まれます。本作では様々な名刀が登場します。まずは、芝神明の雨斬丸。芝神明は三縁山増上寺の大門の北側にあります。飯倉神明... 2007.10.27 作家さ行
作家さ行 佐伯泰英の「酔いどれ小籐次留書 第4巻 一首千両」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメントシリーズ第四弾。今回は追腹組だけでなく、阿呆な分限者たちが賭け事で赤目小籐次の首を狙う。一首千両の賭けである。追腹組にしてみれば、武士の面子を賭けてでも、小籐次の首を分限者たちよりも先に挙げなければならない。余計な刺客が... 2007.10.20 作家さ行