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小説(戦国時代が舞台)

作家ま行

宮本昌孝の「ふたり道三」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント斎藤道三による美濃の国盗りは道三一代のものではなく、父・長井新左衛門尉との父子2代にわたるという説が有力だそうだ。これは岐阜県史編纂の過程で発見された「六角承禎条書写」によるものだそうだ。この古文書は道三の没後四年頃に書...
作家な行

永岡慶之助の「伊達政宗」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント伊達政宗の生涯を描いた作品。上巻は政宗が家督を相続する時期から、秀吉に屈服するまでの期間を描いている。伊達政宗といえば、戦上手というイメージがあるかもしれないが、戦以上に上手かったのが謀略戦だった。だが、逆にこの上手さが...
作家た行

田渕久美子の「江 姫たちの戦国」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント2011年NHK大河ドラマ原作。二代目将軍・徳川秀忠の正室であり、三代目将軍・家光の母、浅井長政の三女、織田信長の姪である、江(ごう)を主人公としている。戦乱の時代から平和の時代へ移り変わる、まさにその時を生きた女性の物...
作家や・ら・わ行

山田風太郎の「甲賀忍法帖」を読んだ感想とあらすじ

甲賀と伊賀の四百年にわたる宿命の対決が、二人の男女によって終焉を迎えようとしていたまさにその時、戒めが解かれ、両者の忍法対決が始まろうとしていました。戒めが解かれたのは、勝った方に賭けたものを三代将軍にすると大御所・家康が決めたからでした…。
作家あ行

赤瀬川隼の「王国燃ゆ 小説 大友宗麟」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント九州のキリシタン大名・大友宗麟の人生を描いた小説です。戦国時代、多くのキリシタン大名がいましたが、その多くは南蛮文化や貿易で得られる富を求めての俄かキリシタンでした。宗麟もそうしたところから入ったのかもしれませんが、やが...
作家な行

西津弘美の「高橋紹運 戦国挽歌」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント高橋紹運(たかはしじょううん)。立花宗茂の父である。大友家末期、大友宗麟が豊臣秀吉に泣きついて軍勢を出してもらい、それが到着するまで、島津家を食い止めたのが、高橋紹運・立花宗茂親子であった。特に高橋紹運は凄まじかった。高...
作家あ行

遠藤周作の「王の挽歌」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント九州を代表する戦国大名の一人、大友宗麟の生涯を描いた小説。大友宗麟はキリシタン大名としても知られ、遠藤周作氏らしい題材ともいえます。小説は、大友宗麟の内面の葛藤に焦点を当てて進められていきます。心の平安を得るために、仏門...
作家か行

加藤廣「信長の棺」の感想とあらすじは?

本能寺三部作。他は「秀吉の伽」「明智左馬助の恋」である。本能寺で死んだ織田信長は、明智光秀の必死の捜索にもかかわらず、遺骸がとうとう出てこなかった。そのため昔から色んな説がでた。
作家ま行

村上元三の「戦国風流 前田慶次郎」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント前田慶次郎利太。利益ともいう。一次史料が少ないため、わからない点が多い人物である。前田利家の甥であるが、滝川家の血が流れている。本書では滝川左近将監一益の子という設定である。「穀蔵院飄戸斎(こくぞういんひょっとさい)」や...
作家か行

海道龍一朗の「北條龍虎伝」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「後北條龍虎伝」改題。惜しい作品。「河越夜戦」もしくは「河越城の戦い」として知られる合戦に至るまでの北條氏綱・北條氏康親子と北條綱成を描いている。河越夜戦は厳島の戦いや桶狭間の戦いとともに日本三大奇襲に数えられている。な...
作家さ行

鈴木由紀子の「花に背いて 直江兼続とその妻」を読んだ感想とあらすじ

小説としてはたいして面白くないが、直江兼続とお船の業績を知るのには手頃な本だろう。特に晩年のお船まで描いているのは他にないのではないだろうか。
作家か行

風野真知雄の「奇策 北の関ヶ原・福島城松川の合戦」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント関ヶ原の合戦がたった一日で勝敗がついたあと、東北では伊達政宗が上杉景勝の領土をかすめ取ろうとしていた。その時の伊達家と上杉家との攻防となる「松川の合戦」を描いた小説。主役は本庄繁長である。「松川の合戦」は関ヶ原の戦いに関...
作家さ行

白石一郎の「戦鬼たちの海 織田水軍の将・九鬼嘉隆」を読んだ感想とあらすじ

海賊大名の異名もある九鬼嘉隆(くきよしたか)を主人公とする。九鬼嘉隆は織田信長に仕え、豊海秀吉にも仕える。その後、関ヶ原の戦いで九鬼嘉隆は西軍、息子の守隆が東軍にわかれ、西軍に与した嘉隆は自刃する。
作家あ行

池宮彰一郎の「遁げろ家康」を読んだ感想とあらすじ

ここまで滑稽でみっともなく格好悪い徳川家康像というのは初めてである。小心者で、危険が迫るとすぐに遁げる。その姿にいくどニヤリとしたかわからない。くすくす笑ったこともしばしばである。
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池宮彰一郎「島津奔る」の感想とあらすじは?

薩摩・島津家を通して見た関ヶ原である。最後の「補遺」で描かれる中馬大蔵の逸話というのが、薩摩が経験した関ヶ原の大変さを能弁に語っている。「さても、関ヶ原と申すは...」
作家た行

岳宏一郎の「群雲、賤ヶ岳へ」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「乱世が好き」→「軍師 官兵衛」と改題を経て、加筆して改題されたのが本書。主人公は黒田官兵衛。「群雲」の付くシリーズ第二弾であるが、「群雲、関ヶ原へ」のように無数の諸大名の視点から描かれるというスタイルではなく、普通の歴...
作家か行

海音寺潮五郎の「さむらいの本懐」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントごく短い小説「献上の虎」があって、他がそれぞれほぼ等分となっている。「献上の虎」だが、書名を逸しているが、題材があるという。「勝海舟」は約一五〇頁と全体の約半分を占めており、その一生を書いている中編である。『勝を利にさと...
作家な行

永井路子の「山霧 毛利元就の妻」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント最初に、『これは乱世の梟雄、毛利元就の物語ではない。中国山脈の山裾の霧の中を這いずりまわりつつ、十六世紀を生きた若い男と女の話である。』と書かれているように、毛利元就とその妻・おかたの二人を描いている。物語も、おかたが毛...
作家な行

永岡慶之助の「上杉謙信と直江兼続」を読んだ感想とあらすじ

前半三分の一が上杉謙信で、後半三分の二が直江兼続である。そもそも「上杉謙信」としかつけなかった題名に相当問題がある。本書の題名の方が相応しいのはいうまでもない。
作家な行

南條範夫の「上杉謙信」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント上杉謙信が父・長尾為景を失ってから、啄木鳥戦法で有名な川中島の合戦までを描いた小説。比較的短い小説であり、最初に上杉謙信を読まれる方には良いかもしれない。生涯不犯で有名な上杉謙信だが、この小説では阿由女という女性を登場さ...