宮本昌孝「将軍の星-義輝異聞」のあらすじと感想は?
覚書/感想/コメント短編集。足利家に絡む話が七話中六つです。「前髪公方」は関東は伊豆にあった堀越公方の話。「妄執の人」は十代将軍であり同時に十二代将軍でもあった足利義材の話。冠に「義輝異聞」がついているのは、「剣豪将軍義輝」の外伝です。足利...
「黒田如水」は恐るべき策士、警戒すべき野心家として思われることが多いが、家臣の幼児らに囲まれて無心に遊ぶなど、愛情豊かで誠実な人物でもあった。
興味深いのは、昔の皇室には排除したい強勢な臣下を除く方法として、極限まで官位を昇進させて位負けさせて呪殺する法があったということである。平清盛、源実朝、足利義満、豊臣秀吉らがそうだったというのである。
政宗誕生から、その七十年の生涯を終えるまでを描いた作品。戦国武将としての政宗は四分の一程度で終了する。あとは豊臣秀吉の時代になり、そして徳川幕府の時代へとうつっていく。