記事内に広告が含まれています。

小説(戦国時代が舞台)

作家ま行

宮本昌孝「将軍の星-義輝異聞」のあらすじと感想は?

覚書/感想/コメント短編集。足利家に絡む話が七話中六つです。「前髪公方」は関東は伊豆にあった堀越公方の話。「妄執の人」は十代将軍であり同時に十二代将軍でもあった足利義材の話。冠に「義輝異聞」がついているのは、「剣豪将軍義輝」の外伝です。足利...
作家ま行

宮本昌孝の「剣豪将軍義輝」を読んだ感想とあらすじ

塚原卜伝から一の太刀を授けられた剣豪であり、足利十三代将軍である足利義輝を主人公とし、その十二歳の時から、松永弾正と三好三人衆に殺されるまでの生涯を描いた小説。
作家か行

小松重男の「迷走大将-上杉謙信」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント上杉謙信の一生を描いた小説。小説部分と史料部分との考証が織り交ぜられており、楽しみ方が増える工夫となっている。史料部分では徹底的に軍記物がインチキであることを様々な証拠を元に例証している。このあたりは面白い。例えば、軍記...
作家は行

火坂雅志の「全宗」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント秀吉には戦における軍師としての竹中半兵衛、黒田官兵衛がいた。これに対して、外交や政策立案に関わる参謀として、安国寺恵瓊、千利休とともに秀吉の知恵袋になったのが施薬院全宗である。医師という立場で様々な立場の人間に接すること...
作家か行

海音寺潮五郎の「覇者の條件」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「争覇と治国」は経営者の参考になるような武将の伝記を書いてくれという注文から書かれたものであり、「平将門とその時代」はNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」の原作となる小説「平将門」「海と風と虹と」に関して行われた座談会や談話...
作家か行

海音寺潮五郎の「戦国風流武士-前田慶次郎」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント戦国時代を彩る快男児の一人前田慶次郎利太。武勇に優れるばかりでなく、この時代の武人としては珍しいくらいに文学や技芸に通じていた。だが、一方では傾奇者でもあった。こうした慶次郎を海音寺潮五郎は傾奇者とは言わずに「途方もない...
作家や・ら・わ行

隆慶一郎の「一夢庵風流記」を読んだ感想とあらすじ

第二回 柴田錬三郎賞。始めの文で隆慶一郎は語る。傾奇者は一様にきらびやかに生き、一抹の悲しさと涼やかさを残して、速やかに死んでいった。
作家さ行

司馬遼太郎の「梟の城」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

司馬遼太郎氏が第42回直木三十五賞を受賞した作品です。舞台となるのは、秀吉の晩年。伊賀忍者の葛籠重蔵、風間五平、木さる。そして謎の女・小萩。それぞれの思惑が入り乱れる忍びを主人公とした小説です。
作家か行

海音寺潮五郎の「おどんな日本一」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント剣聖・上泉伊勢守信綱の高弟の一人、丸目蔵人長恵が主人公の小説。木訥で一途な姿が描かれ、清々しい小説である。丸目蔵人長恵の若い時に、兵法の要領は、身を打捨てて無きものとして、無我夢中に戦うところにあると悟り、自らの流派を「...
作家か行

海音寺潮五郎の「悪人列伝3 近世篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「日野富子」は才気のある女性であったが、一面では一番大事なところが欠けている才女ともいえる。子供に対する盲愛に駆られて大乱のもとをつくったこと。世が困窮している中で、物欲に駆られて、高利貸しや米の買い占めなどを行って人々...
作家か行

海音寺潮五郎の「武将列伝 江戸篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「真田幸村」といえば、真田十勇士が有名である。古いものには俗書にも見あたらないそうだ。わずかに作者も時代も不明の小説・真田三代記に穴山小助、由利鎌之助、三好新左衛門入道清海、同新兵衛入道為三、筧十蔵の名が見える。このなか...
作家か行

海音寺潮五郎の「武将列伝 戦国終末篇」を読んだ感想とあらすじ

「黒田如水」は恐るべき策士、警戒すべき野心家として思われることが多いが、家臣の幼児らに囲まれて無心に遊ぶなど、愛情豊かで誠実な人物でもあった。

お気に入り

池波正太郎の「上意討ち」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

剣豪ものが「卜伝最後の旅」、新選組関係が「剣友渡辺曻(のぼり)」「色」「龍尾の剣」。似た主題をあつかっているのが「恋文」「刃傷」です。
作家か行

海音寺潮五郎の「武将列伝 戦国爛熟篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「竹中半兵衛」では半兵衛の武士としての心がけを語る話が幾つか述べられている。これが意外に面白い。「大友宗麟」はその生涯を通観すると、賢明なのか阿呆なのか一刀両断的にいえないところがあると言っている。ある時期には卓抜な側面...
作家あ行

池波正太郎の「忍者群像」を読んだ感想とあらすじ

「群像」の名の付く三部作の一作。「鬼火」この部分については、「忍びの風」に詳しい。「首」岩根小五郎は「忍者丹波大介」「忍びの女」などに登場する名である。
作家あ行

池波正太郎の「剣客群像」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「群像」の名の付く三部作の一作。「秘伝」諸岡一羽斎の弟子たちを巡る物語。同じ題材で「剣法一羽流」収録の「剣法一羽流」を書いているが、あてている焦点が異なるので、読み比べると面白いだろう。「妙音記」「まんぞくまんぞく」と大...
作家か行

海音寺潮五郎の「武将列伝 戦国揺籃篇」を読んだ感想とあらすじ

興味深いのは、昔の皇室には排除したい強勢な臣下を除く方法として、極限まで官位を昇進させて位負けさせて呪殺する法があったということである。平清盛、源実朝、足利義満、豊臣秀吉らがそうだったというのである。

作家な行

南原幹雄の「謀将-山本勘助」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント山本勘助はその存否の論議はありますが、通常川中島の決戦と呼ばれる第四次川中島の戦いで、啄木鳥戦法を見破られた責任を取って戦いに身を投じて死んだとされています。本書で言えば、ちょうど真ん中がこの川中島の決戦です。てっきり、...
作家や・ら・わ行

山岡荘八の「伊達政宗」を読んだ感想とあらすじ

政宗誕生から、その七十年の生涯を終えるまでを描いた作品。戦国武将としての政宗は四分の一程度で終了する。あとは豊臣秀吉の時代になり、そして徳川幕府の時代へとうつっていく。

作家か行

海音寺潮五郎の「豪傑組」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「越前騒動」と「忠直卿行状記」が一種の続き物として読める。その「忠直卿行状記」に登場する小山田多門。この小山田多門のような奸佞はいつの世にも現れる。そういう人物を海音寺潮五郎は恐ろしいという。そして、さらに恐ろしいのは「...