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大御所時代

作家さ行

佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第7巻 五家狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第七弾短編が二つに、中編が一つといった構成。最初の短編は、後の桃井道場四代目・桃井春蔵直正となる田中甚助豊秋を登場させるための物語となっている。この田中甚助豊秋と影二郎が今後の物語の中で、絡んでいくことになるのだ...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第6巻 下忍狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第六弾前作では結果的に水野忠邦のふぐりを握った影二郎だが、これがこのシリーズにおいてどう影響するのか...それはさておき、唐津から戻ってきて、休む暇もなく、今度は東北へ。それも下北半島の恐山に行くことになる。今回...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第5巻 百鬼狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第五弾今回は影二郎が水野忠邦から直々の指図を受ける。二十三年前に忠邦が犯した禍根を断ち切れというのだ。折しも、水野忠邦は老中筆頭になれるかどうかの場面。ここで醜聞をさらけ出して、せっかくの機会を不意にするわけには...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第4巻 妖怪狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第四弾天保の改革を進める水野忠邦。この水野忠邦の三羽烏といわれる書物奉行渋川六蔵、金座の後藤三右衛門、目付の鳥居耀蔵の三人。今回、影二郎が「狩る」のは、この三羽烏の中でも妖怪の異名を取った鳥居耀蔵。この鳥居耀蔵は...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第3巻 破牢狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第三弾本作の副題は「夏目影二郎始末旅」。本書以後、シリーズはこのサブタイトルが付くことになる。本書の一つの読みどころとしては、真犯人捜しがあげられると思う。伝馬町の牢屋敷を抜け出した六人。五街道で繰り広げられる不...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第2巻 代官狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二弾本作の副題は「夏目影二郎危難旅」前作で、腐敗した八州廻りを粛正し、江戸への帰府が認められ、流罪人名簿からその名が消された夏目影二郎。その話は老中・水野越前守忠邦に伝わり、老中直々に影二郎の赦免手続きがなされ...
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佐伯泰英の「夏目影二郎始末旅 第1巻 八州狩り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第一弾浅草弾左衛門から贈られた渋を塗り重ねた一文字笠。内側には梵字で「江戸鳥越住人之許」と書かれている。無紋の着流しに、身には両裾に二十匁(約七十五グラム)の銀玉を縫い込んだ南蛮外衣を纏う。腰には南北朝期の鍛冶法...
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佐藤雅美の「八州廻り桑山十兵衛 第4巻 江戸からの恋飛脚」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント連作短編。東奔西走とはこのことか。よくもまぁ、ここまで各地を廻村するものだと感心してしまう。が、忙しすぎて、読んでいて少し気疲れしてしまう。今回は、桑山十兵衛にも恋の話が巡ってきて、これがどうなるのかが一つの読みどころだ...
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童門冬二の「小説-上杉鷹山」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント同じ人物を扱っていても、作家によってこうも印象が異なるものかと思ってしまう。ここで対比するのは藤沢周平の「漆の実のみのる国」である。本書では、上杉治憲が改革の旗振りとなり、自身も改革案を提示して家臣に実行させるトップダウ...
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藤沢周平の「漆の実のみのる国」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

米沢藩中興の祖であり、江戸時代を通じて名君の誉れの高い上杉鷹山を主人公とした小説である。藤沢周平は以前に同じテーマで「幻にあらず」を書いているが、藤沢周平としては珍しいことである。
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藤沢周平の「義民が駆ける」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

天保一揆、天保義民という風にいわれる荘内領民の藩主国替え阻止騒ぎを題材にした歴史小説。面白いのは集団としての百姓に主人公格を与えられていることである。それに対するのは、幕府の権力を握る老中・水野忠邦。そして、間に挟まれる形での荘内藩である。
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佐藤雅美「縮尻鏡三郎 第1巻」の感想とあらすじは?

連作短編と考えるべきなのでしょうが、物語の構成が複雑に出来ており、その分読み応えがある本のため、長編として捉えました。一つには「長﨑会所五冊物」を巡る謎が、本書の最初から最後の最後までつきまといます。この「長﨑会所五冊物」に書かれている謎と...
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佐藤雅美「八州廻り桑山十兵衛 第3巻 劇盗二代目日本左衛門」の感想とあらすじは?

本作も連作短編。いつものように最後まで柱となる話があります。一つは組合村の問題。悪党者を江戸に送るためには小さな村単位では費用がかさみすぎます。この問題を解決するために組合村という構想を十兵衛は組頭の真田九右衛門に提言するのですが、これがど...
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佐藤雅美「八州廻り桑山十兵衛 第2巻 殺された道案内」の感想とあらすじは?

今回は木崎と忍を舞台にした連作短編です。木崎では伊勢崎屋源兵衛とそめを巡る話が始まり、本書の最後まで続きます。また、忍では初枝と十兵衛を巡る話が始まり、本書の最後まで続きます。さらには、幕末・北辰一刀流で名をはせた千葉周作を巡る話が本書の最...
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佐藤雅美「八州廻り桑山十兵衛 第1巻」の感想とあらすじは?

連作短編となっており、それぞれに独立した話になっていますが、それとは別に桑山十兵衛の娘八重を巡る話が続いています。八州廻りは正月以外は江戸を離れていることが多いため、十月以外の月に生まれる子は、本人の子供でない可能性が高くなります。八重はそ...