作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第3巻 起死の矢」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント前作で倒れてしまった夏木権之助。中風、つまりは脳卒中などの脳血管障害である。中は「あたる」と読むので、つまりは「風にあたる」ということになる。が、なんで「風にあたる」と脳血管障害を起こすのかわからないが、東洋医学ではそう... 2007.12.29 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第2巻 菩薩の船」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント隠居の三人が借り受けて、「初秋亭」と名づけた仕舞屋。茶室のようであるが、茶室や炉があるわけではない。ここを作った主は、茶をやらず俳諧の趣味もなかったという。ただ、笛を吹くのが好きだったという。壁やふすまのところどころに、... 2007.12.22 作家か行
作家か行 風野真知雄の「大江戸定年組 第1巻 初秋の剣」を読んだ感想とあらすじ 覚書/感想/コメント家督を譲った三人の隠居。藤村慎三郎と夏木権之助、七福仁左衛門。藤村慎三郎は元北町奉行所の定回り同心。神陰流を学び、三羽烏の一人といわれたこともある。夏木権之助は三千五百石の旗本。男っぷりもよく、上背もある。だが、気が弱い... 2007.12.22 作家か行
お気に入り 池波正太郎「剣客商売番外編 第2 ないしょ ないしょ」の感想とあらすじは? 剣客商売の番外編第二弾。しかし、実質剣客商売第二巻と考えて読むと、後のシリーズに繋がります。さて、お福を連れて三浦平四郎が食べに行く先として、「鬼平犯科帳」でも馴染みの〔五鉄〕が登場します。また、剣客商売の世界なので当然といえば当然なのです... 2005.05.16 お気に入り作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売番外編 第1 黒白」の感想とあらすじは? 剣客商売番外編であるが、剣客商売シリーズの中では時系列的にこの作品が最初になる。若かりし頃の秋山小兵衛が描かれているからだ。そして、時系列的にはもう一つの番外編「ないしょ ないしょ」が本書の次に来る。そして、本編の剣客商売シリーズへと続く。 2005.05.13 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第16巻 浮沈」の感想とあらすじは? シリーズ第十六弾。最終巻。長編とはなっていませんが、一話完結の短編集ではなく、それぞれが繋がっているため、ここでは長編として扱います。さて、本書では新たな夫婦が誕生します。お馴染みの登場人物ですが、果たして誰なのかは本書でご確認ください。ま... 2005.05.11 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第15巻 二十番斬り」の感想とあらすじは? シリーズ第十五弾。短編"おたま"では、かつての剣豪が年をとり、昔日の面影をとどめない姿をさらけ出しています。小兵衛とは対照的ですが、その分だけに寂寥感の漂う作品です。"二十番斬り"の物語の最後では田沼意次の長男である田沼意知が斬りつけられま... 2005.05.09 作家あ行
お気に入り 池波正太郎「剣客商売 第14巻 暗殺者」の感想とあらすじは? シリーズ第十四弾。「仕掛人・藤枝梅安」でお馴染みの香具師の元締、萱野の亀右衛門が登場します。「仕掛人・藤枝梅安」では、萱野の亀右衛門はすでに香具師の元締を引退しています。本作では現役の香具師の元締として登場する点で、「仕掛人・藤枝梅安」と「... 2005.05.06 お気に入り作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第13巻 波紋」の感想とあらすじは? シリーズ第十三弾。大治郎・三冬夫妻に子供が生まれて、三冬の活躍の機会がほとんどなくなってきました。このことは仕方のないことですが、残念でもあります。さて、本作最後の「夕紅大川橋」は何とも寂しい話です。小兵衛も年をとり、昔からの剣術仲間内山文... 2005.05.04 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第12巻 十番斬り」の感想とあらすじは? シリーズ第十二弾。このころでは大治郎が独自で事件にあたるようになっています。いつも父・小兵衛ならどうしたであろうかという自問自答が繰り返されるのですが、だんだんとその仕様が小兵衛に似てくるのがおかしいです。やはり親子なのです。「罪ほろぼし」... 2005.05.01 作家あ行
お気に入り 池波正太郎「剣客商売 第11巻 勝負」の感想とあらすじは? シリーズ第十一弾。孫の小太郎が誕生して、秋山家もにぎわいはじめます。本書では、この小太郎の命名に関して、小兵衛がああでもないこうでもないと考えている姿が描かれており、これがおかしいのです。小兵衛が考えていた名前があるのですが、大治郎に言わせ... 2005.04.29 お気に入り作家あ行
お気に入り 池波正太郎「剣客商売 第10巻 春の嵐」の感想とあらすじは? シリーズ第十弾。シリーズ初の長編。今回は大治郎が窮地に立たされます。大治郎自身に嫌疑が及んでいるため、大治郎が先頭になって犯人捜しに出ることは出来ません。そのところがまどろっこしい大治郎であるが、父・小兵衛に任せるしかありません。しかし、小... 2005.04.27 お気に入り作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第9巻 待ち伏せ」の感想とあらすじは? シリーズ第九弾。「或る日の小兵衛」では、小兵衛の行く先々でトラブルに見舞われます。この短編の最後を読むと、"小兵衛、そっちではないのだよ"とトラブルが暗示し続けている気がします。トラブルがここまで続くと、普通の人間なら出直そうと考え、家に戻... 2005.04.24 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第8巻 狂乱」の感想とあらすじは? シリーズ第八弾。「仕掛人・藤枝梅安」でお馴染みの"芝の治助"の名前が登場します。もっとも、この本作で登場する芝の治助は、「仕掛人・藤枝梅安」でいうところの先代の芝の治助のようです。また、「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」でお馴染みの店「鮒宗... 2005.04.21 作家あ行
お気に入り 池波正太郎「剣客商売 第7巻 隠れ簑」の感想とあらすじは? シリーズ第七弾。個人的に「剣客商売」の中では好印象の作品です。面白く感じた作品が多かったためだと思います。まず、盗賊としてどこをどう見込まれたのか、分からない傘徳の話などは、最初のうちコミカルな印象がある分だけ、最後の場面にはつまされるもの... 2005.04.18 お気に入り作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第6巻 新妻」の感想とあらすじは? シリーズ第六弾。本書の最大の読み所は「品川お匙屋敷」でしょう。結論から言えば、この話で秋山大治郎と佐々木三冬はめでたく結婚することになります。この物語は、佐々木三冬が危機に陥り、秋山大治郎がヒーローよろしく佐々木三冬の救出に向かうのですが、... 2005.04.15 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第5巻 白い鬼」の感想とあらすじは? シリーズ第五弾。本作はバラエティに富んでいる短編になっています。盗賊が登場したりするところは、一瞬「鬼平犯科帳」を想像させてしまったり、大身旗本の醜聞につながるような出来事、大大名の屋敷内での不祥事...など盛りだくさんです。また、本作で見... 2005.04.13 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第4巻 天魔」の感想とあらすじは? シリーズ第四弾。本書では秋山小兵衛をして怪物といわしめる笹目千代太郎という強敵、そして、無名ながら小兵衛と互角の技量を持ち合わせる人物が登場します。この二者との対決は本書の見所といえるでしょう。また、本書で「仕掛人」とおぼしき人物も登場して... 2005.04.10 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第3巻 陽炎の男」の感想とあらすじは? シリーズ第三弾。秋山大治郎の仕草/仕様がだんだんと、父・小兵衛のそれに似てくるのが本作です。また、本作では小兵衛の顔の広さに負けず劣らず、大治郎の顔も広いことが分かります。やはり、諸国を巡る修行をしたためでしょう。そして、佐々木三冬の恋の対... 2005.04.07 作家あ行
作家あ行 池波正太郎「剣客商売 第2巻 辻斬り」の感想とあらすじは? シリーズ第二弾。老境にさしかかり、暇をもてあましている小兵衛は何かと首をつっこんでみたくなります。そのこと自体に苦笑する思いなのですが、どうにもなりません。また、おはるとの夫婦生活も順調にきており、息・大治郎の剣客としての仕事も少しずつであ... 2005.04.04 作家あ行