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塩野七生

塩野七生の紹介と作品・著書群

略歴

(1937-  )
塩野七生。作家。東京生まれ。学習院大学卒業。イタリア在住。
1970年「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」で毎日出版文化賞。
1982年「海の都の物語」でサントリー学芸賞。
1983年これまでの活動に対して菊池寛賞。
1988年「わが友マキアヴェッリ」で女流文学賞。
1993年「ローマ人の物語Ⅰ」により、新潮学芸賞。
1999年司馬遼太郎賞
2002年イタリア共和国功労勲章(グランデ・ウッフィチャーレ章)。
2005年紫綬褒章。
2007年文化功労者。

紹介している作品

作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第10巻 すべての道はローマに通ず」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント本書はローマ人が築き上げたインフラストラクチャーのみを扱っている。面白く、歴史観光ガイドのようでもある。街道、橋、水道、医療、教育が中心で、すべてのインフラストラクチャーを扱っているわけではない。イタリアに限らず、地中海...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第9巻 賢帝の世紀」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントこの巻で取り上げるのはトライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの三人の皇帝である。五賢帝と呼ばれる時代であり、同時代のローマ人も黄金の世紀と呼んだ時代のことである。塩野七生氏は困り果てていると書き出している。それ...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第8巻 危機と克服」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント本書で書かれているのは二十九年間分。皇帝ネロの死からはじまって、トライアヌスが登場するまでの期間である。この間に就いた皇帝はガルバ、オトー、ヴィテリウス、ヴェスパシアヌス、ティトゥス、ドミティアヌス、ネルヴァの七人である...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第7巻 悪名高き皇帝たち」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントカエサルに始まり、アウグストゥスが確立した帝政ローマ。教科書的にはアウグストゥスが初代とされるが、その初期帝政期においてユリウス=クラウディウス朝と呼ばれた皇帝たちを書いているのが本書。扱われる皇帝は、ティベリウス、カリ...
作家さ行

塩野七生「ローマ人の物語 第6巻 パクス・ロマーナ」の感想とあらすじは?

本書の主人公はただ一人。アウグストゥス(オクタヴィアヌス)です。ローマ帝国が存続しているかぎり「神君アウグストゥス」と呼ばれた人物でした。「読者に」で塩野七生氏が書いているように、アウグストゥスはスッラやカエサルのように愉快でもなく、実戦の...
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塩野七生の「ローマ人の物語 第5巻 ユリウス・カエサル ルビコン以後」の感想とあらすじは?

教科書などで習うようなカエサルの業績、事績というのは、ルビコンを渡ったあとからのことがほとんど。つまり、本書で取り扱っている部分です。ドイツの歴史家モムゼンはカエサルを「ローマが生んだ唯一の創造的天才」と評しているそうです。そして、ローマが...
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塩野七生「ローマ人の物語 第4巻 ユリウス・カエサル ルビコン以前」の感想とあらすじは?

塩野七生氏の最も好きな人物であるユリウス・カエサル。ローマ史上最も魅力に溢れた人物です。その彼を描くために、本書「ローマ人の物語4」だけでなく「ローマ人の物語5」という上下に分けているくらいの力の入れようです。また、それぞれの本の厚さも、「...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第3巻 勝者の混迷」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントポエニ戦役終了後からユリウス・カエサルが登場するまでの、共和制ローマが揺れ動いた時代を扱っている。この時期の重要な人物は、目次にあるように、グラックス兄弟、マリウス、スッラ、ポンペイウスである。最後のポンペイウスあたりに...
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塩野七生の「ローマ人の物語 第2巻 ハンニバル戦記」と感想とあらすじは?

時代の申し子であるハンニバルとスキピオ・アフリカヌス(大スキピオ)という二人の天才が登場すします。ハンニバルはそれまでの戦闘の常識を覆す戦の革命児でした。このハンニバルにとっての悲劇は、最も優秀な弟子が敵方の将スキピオとして現われたことです...
作家さ行

塩野七生の「ローマ人の物語 第1巻 ローマは一日にして成らず」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント本書ではローマ建国から、第一次ポエニ戦役直前までの五百年間が取り上げられている。ローマを舞台にした、歴史小説である。これといった主人公がいるわけではない。題名のとおり、「ローマ人」が擬人化された主人公として考えればいい。...
作家さ行

塩野七生「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」の感想とあらすじは?

「めったにしゃべらない、しかし常に行動している男」といわれた、三十一年という短い生涯のチェーザレ・ボルジアを描いています。解説で沢木耕太郎が述べているのは実に的を射ているように思います。歴史でもなく、伝記でもなく、小説でもなく、しかし同時に...
作家さ行

塩野七生「ルネサンスの女たち」の感想とあらすじは?

ルネサンスという時代の中を生きた女性を主人公としています。特に、最初の三人。イザベッラ・デステ、ルクレツィア・ボルジア、カテリーナ・スフォルツァはチェーザレ・ボルジアが深く絡んだ人生を送っています。そういう意味において、本書の後に続く「チェ...
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塩野七生「神の代理人」の感想とあらすじは?

ルネサンスを彩る法王たち。本書で取り上げられている法王の内3人まではボルジア一家と何らかの強い関係のある法王です。本書を合わせて、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」「ルネサンスの女たち」を読むとこの時代の空気というものがよくわかる...
作家さ行

塩野七生「人びとのかたち」の感想とあらすじは?

塩野七生による映画エッセーです。ただ単に映画を見た感想を述べているはずもなく、塩野七生流に映画を題材にして様々なことを斬っているエッセーです。【ピックアップ】「人間嫌い」塩野七生は、ダスティン・ホフマン、ジャック・ニコルソンとロバート・デ・...
作家さ行

塩野七生「サイレント・マイノリティ」の感想とあらすじは?

塩野七生の政治的又は思想的な面が垣間見えるエッセーです。また、様々な著作からの抜粋文がかなり面白いのです。皮肉の度合いを強く感じる人もいるであろう内容ですが、思わずニヤリとしてしまう内容が多数含まれています。このエッセーはこの部分を読むだけ...
作家さ行

塩野七生「イタリアからの手紙」の感想とあらすじは?

1972年に刊行されたエッセーですが、今読んでも面白く読めます。エッセーは同時代性が高すぎるので、時代を過ぎてしまうと読むに耐えないものが多いのですが…。それを考えると希有なエッセーであると思います。塩野七生のエッセーは概して面白いです。小...
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塩野七生「レパントの海戦」の感想とあらすじは?

レパントの海戦の戦闘時間は短いです。5時間足らずで決着がついてしまったのです。歴史上このレパントの海戦は重大な事件として捉えられています。特にヨーロッパ側から見た歴史に於いては、この時代対イスラム戦でここまでの大勝利を収めた戦いは無かったか...
作家さ行

塩野七生「ロードス島攻防記」の感想とあらすじは?

前作の「コンスタンティノープルの陥落」は歴史上とても重大な事件でした。それに比べると、今回の舞台となるロードス島の聖ヨハネ騎士団の盛衰は、重要度が格段に落ちます。また、ロードス島の要塞自体もコンスタンティノープルに比すると規模を比べるまでも...
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塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」の感想とあらすじは?

地中海の覇権争いを描いた3部作の第1作目。東ローマ帝国側からとオスマン・トルコ側からの視点を、それぞれの立場の人間を複数登場させつつ、こまめに入れ替える事で、緊迫感と臨場感がうまく演出出来ている。

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塩野七生「黄金のローマ 法王庁殺人事件」の感想とあらすじは?

マルコ・ダンドロを主人公とするシリーズ第三弾。舞台はローマへと移ります。ヴェネツィアが緋色で、フィレンツェが銀色、そしてローマは金色と題されたこのシリーズ。言い得て妙と思える程、都市の印象を色でうまく表現していると思います。このシリーズの魅...
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