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徳川綱吉

作家か行

海音寺潮五郎「柳沢騒動」の感想とあらすじは?

柳沢吉保が活躍した第五代将軍・徳川綱吉の時代は政治的に安定した時代でした。この時期については、高埜利彦「天下泰平の時代」に詳しいです。この小説において重要な登場人物は多くはありません。柳沢吉保はもちろん登場するのですが、題名ほどには重要な役...
歴史上の人物

中山勘解由直守とは?鬼勘解由と称された盗賊改・火附改

中山勘解由は仏心の篤い人物だったそうだが、火附改を命じられると、二人の息子を前に、今日からは慈悲では治まらぬ、と父祖代々の位牌をまつる仏壇を叩き壊したという。中山勘解由の取り締まりは厳しく、庶民だけでなく、武士にも恐れられ、「鬼勘解由」「鬼勘」と呼ばれた。
作家や・ら・わ行

山田風太郎の「忍法忠臣蔵」を読んだ感想とあらすじ

忠臣蔵を題材にした忍法帖。いかにして赤穂浪士の人数が減っていったのかを史実に沿って、それに忍法を絡めて展開していく。相変わらず、奇想天外でありながら、史実をそれほどゆがめずに進めていく展開能力は鬼才の一言に尽きる。
作家あ行

磯田道史「殿様の通信簿」の感想は?

学者としては珍しいが、とても読みやすい文章を書く。だから、扱っている題材は地味なはずなのに、とても楽しく読める。これは幾度となく推敲を重ねた結果だろうと思う。
作家さ行

佐藤雅美の「将軍たちの金庫番」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「江戸の税と通貨」→「江戸の経済官僚」改題。本書ではかつて書いた歴史経済小説の中の誤りを正直に認めて訂正している。こうした姿勢は好感が持てる。本書は江戸時代の経済通史である。なぜ小説家が?という疑問があるが、じつはこの分...
作家ま行

松本清張の「柳生一族」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント八編の歴史小説短編集。昭和三十年(一九五五)に柳生一族、通訳、廃物、疵が発表され、翌年に残りの四編が発表されている。松本清張初期のころの作品である。全体的の分量も少なく、かつ、短編それぞれも短く、読みやすい。それぞれの短...
作家か行

海音寺潮五郎の「江戸城大奥列伝」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント三代将軍家光から六代将軍家宣までの時代の江戸城の大奥を扱った史伝。大奥はその時々により表へのさばり、または内部で権力闘争を繰り広げたりする。それを延々と繰り返すので、読んでいる内にだんだんとウンザリしてしまった。大奥の研...
作家さ行

佐伯泰英の「秘剣・悪松第5巻 秘剣流亡」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第五弾。前作での闘いの後、水戸藩の屋敷を飛び出した一松。安積覚兵衛宛に旅に出ると書き置きを残して、旅に出てしまう。屋敷にいる間は衣食住に困らないものの、退屈をしていた一松。うずうずしていた旅の虫が騒ぎ出してしまっ...
作家さ行

佐伯泰英の「秘剣・悪松第4巻 秘剣孤座」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第四弾。本作で一松は徳川光圀から追認状をもらう。「愛甲派示現流生涯修行者大安寺一松弾正流儀剣名此れ確と追認致候梅里宰相光圀」天下の徳川光圀直々の追認状だ。これで大手を振ることができるが、逆に一層水戸との繋がりが深...
作家さ行

佐伯泰英の「秘剣・悪松第3巻 秘剣乱舞」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第三弾。最大のピンチが一松を襲う。しつこい薩摩の魔手にやえが落ちたのだ。やえを奪い返すために一松は一人薩摩に対決を挑む。前作で水戸藩との関わりが出来たようで、スルリと関わりが消えたようにも思えたが、本作で強い関わ...
作家さ行

佐伯泰英の「秘剣・悪松第2巻 秘剣瀑流返し 悪松・対決「鎌鼬」」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二弾。二本差しの侍にあこがれた中間の倅・一松。だが、もと中間に薩摩の御家流である示現流を名乗られるのは薩摩藩としては許し難い。一松を抹殺するために動く西国の雄藩・薩摩。その薩摩藩との富士見坂一本松での死闘を終え...
作家さ行

佐伯泰英の「秘剣・悪松第1巻 秘剣雪割り 悪松・棄郷編」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第一弾。悪松は「わるまつ」と読む。本書はワルを主人公としたピカレスク小説である。佐伯泰英氏のシリーズでは唯一である。また、このシリーズが一番時代背景が古い。主人公の大安寺一松弾正は、文字通りの「ワル」。中間の子と...
作家か行

風野真知雄の「耳袋秘帖 第7巻 新宿魔族殺人事件」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント松浦壱岐守清、号を静山という。松浦は「まつら」と読む。江戸時代を代表する随筆集「甲子夜話」を記した人物。「甲子夜話」は文政四年の甲子の夜に執筆したということ名付けられた。その松浦壱岐守が登場するのが本書。「甲子夜話」によ...
作家あ行

池宮彰一郎の「四十七人の刺客」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

第12回新田次郎文学賞受賞。いわゆる忠義の士を描いた忠臣蔵をベースにしたものではない。だから、忠義の士という描かれ方というわけではない。
作家あ行

池波正太郎の「堀部安兵衛」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント高田馬場の決闘、吉良邸討入りで有名な堀部安兵衛を主人公とした小説。前半生はよく分かっていないようなのだが、そこは小説家の想像力で描ききっている。いわゆる「忠臣蔵」を書くためのものではないので、吉良邸討入りに関する部分は全...
作家あ行

池波正太郎の「おれの足音-大石内蔵助」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント赤穂浪士、赤穂義士、四十七士、忠臣蔵などで有名な大石内蔵助を描いた作品。吉良上野介邸への討入りを描いているのではない。描いているのはあくまでも大石内蔵助である。だから、討入りに関する記述は淡泊である。主要な人物を除いて、...
作家あ行

池波正太郎の「編笠十兵衛」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント池波正太郎の赤穂浪士ものの一つ。「おれの足音 大石内蔵助」や「堀部安兵衛」が赤穂浪士側から描いた作品とすると、この作品は第三者的な立場から書かれた作品といえる。どうやら池波正太郎氏は(そうとは明言していないが)吉良上野介...
作家か行

海音寺潮五郎の「列藩騒動録」を読んだ感想とあらすじ

各騒動は年代順というわけではない。幕末の騒動から江戸初期の騒動までが散りばめられている。あるべき史実を丹念に追っている史伝である。

作家さ行

佐伯泰英の「吉原裏同心 第2巻 足抜」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二弾。表題の「足抜」だが、廓(つまり吉原)から逃亡することを意味する。小説で描かれるのは、吉原大門から通いのお針子などの姿に宿して逃げるといった様なものが多く、たいていは吉原大門からの逃亡劇ということになる。こ...
作家さ行

司馬遼太郎の「街道をゆく 羽州街道、佐渡のみち」第10巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント上杉家。上杉謙信ではなく、上杉景勝と直江兼続の代になってからの話題が多く、上杉家が好きな人には興味のそそられる内容となっている。佐渡のみちでは「鼠草紙」という奇書、そしてそこに書かれている小比叡騒動のこととそれに関わる辻...
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