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徳川吉宗時代

作家さ行

佐伯泰英の「密命 第21巻 相克 密命・陸奥巴波」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第二十一巻。春。金杉清之助は山形城下から仙台城下に入った。そして、父・惣三郎と神保桂次郎も仙台城下に入って行こうとしていた...。すれ違う親子。奇遇に呆然とする惣三郎。そして、そのことを知り心の中に動揺を少し見せ...
作家ま行

松本清張の「柳生一族」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント八編の歴史小説短編集。昭和三十年(一九五五)に柳生一族、通訳、廃物、疵が発表され、翌年に残りの四編が発表されている。松本清張初期のころの作品である。全体的の分量も少なく、かつ、短編それぞれも短く、読みやすい。それぞれの短...
作家や・ら・わ行

米村圭伍の「紀文大尽舞」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント歴史ミステリー的な小説。紀伊国屋文左衛門にまつわる謎を紐解いていく内に、次第に明らかになっていく紀伊藩の思惑。米村マジック炸裂の作品である。物語はどんでん返しにつぐどんでん返しで、ラストに至ってはまさに大どんでん返しであ...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第20巻 宣告 密命・雪中行」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ二十弾。佐渡に渡っていた金杉清之助のもとに徳川吉宗主催の上覧大試合の知らせが届いた。その吉宗の上覧大試合まで、本書の終わりであと八ヶ月。春のことである。そして驚くべき事に江戸では父・惣三郎が一人の逸材を見いだして...
作家や・ら・わ行

米村圭伍の「蜜姫 第1巻 おんみつ蜜姫」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント蜜姫シリーズ第一弾。本作では「風流冷飯伝」を初めとした「風見藩」が登場する。風見藩は変わった藩で、天守閣からして二層半という奇妙なつくりで変わっており、城の玄関とでも言うべき大手門と裏門の搦手門の向きが通常とは逆になって...
作家は行

早見俊の「闇御庭番 第1巻 江戸城御駕籠台」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント将軍直属の闇の御庭番時代小説の笑い声に「これ」といった約束事があるわけではないが、「ほーっほほほ」という笑い声は、女性か公家のものというイメージがある。忍びである公儀御庭番の口から発せられると、どうも調子が狂う。いや、む...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第19巻 意地 密命・具足武者の怪」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ十九弾。前作ではほとんど滞在することなく金沢を離れることになった金杉清之助は佐渡へ渡った。享保十年も残りわずか、年が明けた享保十一年の十一月には徳川吉宗の声掛かりで上覧剣術大試合が行われる。この上覧剣術大試合には...
作家あ行

安藤優一郎の「江戸城・大奥の秘密」を読んだ感想

覚書/感想/コメント大奥というのは実際にどんな空間であったかというのは今もって(本書は2007年出版)よく分からないのが実情だという。大奥に勤める女性は、御杉戸から内のことは他言しないという誓紙提出が義務づけられており、この守秘義務が大奥の...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第18巻 遺髪 密命・加賀の変」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ十八弾。金杉清之助宗忠は加賀金沢藩の前田家の所に着いた。落ち着く先の道場は富田(とだ)道場。冨田流は小太刀が有名な流派である。富田流の祖は越前朝倉家の富田九郎左衛門長家である。中条流の別れで、九郎左衛門の子の治部...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第17巻 初心-密命・闇参籠」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ十七弾。前作が父・惣三郎を主人公とした物語であったのに対して、今回は清之助が主人公となっている。柳生を出発した清之助は、京を一気に通り抜け、若狭湾まで出ている。若狭小浜藩に入り、最初から事件に遭遇する。そして、越...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第16巻 烏鷺-密命・飛鳥山黒白」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ十六弾。冒頭、清之助が登場するが、今回は惣三郎が主役。所々で清之助が登場するが、基本的には柳生の里からどう移動しているかといった内容である。もちろん、ただ単に移動だけしているわけではないが...。一方、約一年ぶり...
作家ま行

牧秀彦の「剣豪全史」を読んだ感想

筆者は剣豪を、次のように区分して分類している。第一世代(室町時代)剣術流派のパイオニアとなることで、組織化を実現。第二世代(戦国時代)個人として、権力者(足利将軍、戦国大名)と結びつく。第三世代(江戸時代初期)流派として、権力者(徳川将軍、大名)と結びつく。

作家さ行

佐伯泰英の「古着屋総兵衛影始末 第6巻 朱印!」を読んだ感想とあらすじ

前作でお歌を殺された柳沢吉保。復讐戦が始まるのかと思いきや、本書からは本格的に柳沢一族と鳶沢一族の戦いが幕を開けます。古着屋総兵衛影始末の第二章が幕を開けるのが本書です。柳沢吉保が甲府宰相に任ぜられるところから陰謀が始まります。
作家さ行

佐伯泰英の「古着屋総兵衛影始末 第2巻 異心!」を読んだ感想とあらすじ

物語は花見をしている時に起きた事件から始まります。江戸の花見は、五代将軍徳川綱吉治世下での名所は不忍池を見下ろす上野の山。江戸時代の花見としては、他に飛鳥山、隅田川堤、品川御殿山、小金井などがありますが、これらは八代将軍徳川吉宗の時代を待たなくてはなりません。
作家や・ら・わ行

山本周五郎の「赤ひげ診療譚」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

新出去定という医者は、その使命感や考え方のみならず、全体としての個性が強烈である。その新出去定がいう言葉に次のようなことがある。
作家や・ら・わ行

山田順子「時代考証-おもしろ事典-TV時代劇を100倍楽しく観る方法」の感想は?

面白い話が各所に散りばめられています。興味を惹いたものをいくつか紹介します。武田信玄の肖像画。有名なのは高野山成慶院(和歌山県)の所蔵しているもので国の姉弟重要文化財になっているものです。ですが、この肖像画は、太刀の飾り金具の紋が武田の花菱...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第15巻 無刀-密命・父子鷹」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十五巻。前作で結衣を尾張の魔の手から救い出した惣三郎・清之助父子。そのまま、帰るのかと思いきや、柳生の里へ。当代の剣客が二人も柳生に逗留することになり、門弟達も気合いが入る。そして、近隣の各藩からは指導の誘いが...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第14巻 遠謀-密命・血の絆」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十四巻。今回は末娘の結衣がトラブルの元になる。本人はただただ女役者になりたいという気持ちだけがあるのだが、これにつけ込まれる形で、父・惣三郎、兄・清之助に迷惑をかけることになる。だが、このお陰で、久方ぶりの惣三...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第13巻 追善-密命・死の舞」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十三巻。前作で金杉清之助が高野聖の一統と対決したときに得た尾張藩の年寄石河丹後守恒高が約定した書付。これによって、しっかりと尾張の弱みを握ったのが吉宗。この書付をどう使うかは吉宗しだい。だが、いずれにしても、尾...
作家さ行

佐伯泰英の「密命 第12巻 乱雲-密命・傀儡剣合わせ鏡」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十二巻。新生活が始まる直前の棟方新左衛門にとんでもない災難が降りかかりそうだ。棟方新左衛門と夫婦になる約定をしたという女が現れたのだ。幸いにも、棟方新左衛門は内祝いとして金杉一家に呼ばれて飛鳥山に行っている。こ...
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