山本周五郎の紹介と作品・著書
略歴
(1903 -1967)
山本周五郎。小説家。本名は清水三十六(さとむ)。
山梨県北都留郡初狩村(現・山梨県大月市初狩町下初狩)出身。旧制横浜第一中学校(現神奈川県立希望ヶ丘高等学校)中退後、質屋に住み込みながら、正則英語学校(現在の正則学園高等学校)を卒業。
質屋の名前が山本周五郎質店であった。これが筆名となる。
出世作となった「須磨寺附近」を発表する際に、住所として書いた「山本周五郎方清水三十六」とあったのを、文藝春秋社が誤って山本周五郎を作者名と発表した、一種の珍事による。
他のペンネームに、俵屋宗八、横西五郎、清水清、清水きよし、土生清三、佐野喬吉、仁木繁吉、平田晴人、覆面作家、風々亭一迷、黒林騎士、折箸闌亭、酒井松花亭、参々亭五猿がある。
「日本婦道記」で第17回直木三十五賞に推されるも辞退。直木三十五賞史上唯一の辞退者である。
代表作に「さぶ」、「赤ひげ診療譚」、「樅ノ木は残った」、「虚空遍歴」、「ながい坂」などがある。
死後、功績をたたえて、山本周五郎賞がつくられた。
1926年「須磨寺附近」で第1回文藝春秋懸賞小説。
1943年「日本婦道記」で第17回直木三十五賞に推薦されるも辞退。
1959年「樅ノ木は残った」で第13回毎日出版文化賞。
映画化された作品
1999年「おごそかな渇き」を原作として映画化された。
映画「雨あがる」の紹介
作品一覧
私が把握している山本周五郎の作品一覧です。
注1)作品によってはダブっているもの(出版社の変更にともなう題名の変更など)もあるとは思いますが、確認が取れたものから順次修正を加えてゆく予定です。
注2)漏れている作品もあるとは思いますがご容赦下さい。なお、漏れている作品についてご教示頂けるとと幸いです。
- あとのない仮名
- あんちゃん
- おごそかな渇き
- おさん
- さぶ
- ちいさこべ
- つゆのひぬま
- ながい坂
- ならぬ堪忍
- ひとごろし
- やぶからし
- 一人ならじ
- 雨のみちのく・独居のたのしみ
- 雨の山吹
- 栄花物語
- 艶書
- 火の杯
- 花も刀も
- 花杖記
- 花匂う
- 楽天旅日記
- 季節のない街
- 菊月夜
- 泣き言はいわない
- 虚空遍歴
- 月の松山
- 五弁の椿
- 山彦乙女
- 四日のあやめ
- 酒みずく・語る事なし
- 小説の効用・青べか日記
- 小説日本婦道記
- 松風の門
- 寝ぼけ署長
- 新潮記
- 深川安楽亭
- 人情武士道
- 人情裏長屋
- 酔いどれ次郎八
- 正雪記
- 生きている源八
- 青べか物語
- 赤ひげ診療譚
- 扇野
- 大炊介始末
- 朝顔草紙
- 町奉行日記
- 天地静大
- 怒らぬ慶之助
- 日日平安
- 髪かざり
- 彦左衛門外記
- 風雲海南記
- 風流太平記
- 明和絵暦
- 夜明けの辻
- 柳橋物語・むかしも今も
- 与之助の花
- 樅ノ木は残った
- 江戸市井図絵