那須与一生誕の地
道路上に標識があるくらいで、どこが該当の場所だか、訪れた後でもよく分からない。
とりあえず石碑があったので、このあたりでしょう。
神田城(かんだじょう)。別名那須城。
栃木県那須郡那珂川町にあった平城。
那須与一が生まれ育った城と言われているが、真偽のほどは不明。
平安時代末期に那須氏の祖、藤原資家によって築かれ、以後須藤資清に至るまで4代にわたり那須氏(須藤氏)の居城として使われたそうだ。那須氏が稲積城・高館城に移り、廃城となった。
少し離れたところに那須与一の墓とされる墓がある。那須与一の墓は他にもある。また、那須与一ゆかりの那須神社も少し離れたところにある。
「那須神田城跡」として国指定史跡になっている。
土塁や空堀などの遺構が、良好な形で現存しているそうだが…、どこがそれなのかが、さっぱりわからなかった。
今一つ整備されておらず、いきなり鳥居がある感じ。
外構のようなものはわかるのだが、あぜ道なのか、とも思ってしまう。何せ、すごい藪状態…。
どこからどこまでが城跡なのかが分からないが、そんなに大きな城ではなく、館と言った方がいいのかもしれない。
もう少し整備して、公園のようにしてくれたらいいのに、と思うような有様。
近隣の古代遺跡・史跡
近隣には国指定の史跡や国宝が固まっているので、古来この地域が重要な地域だったことがよくわかる。
そして、おそらくこの周辺を古道の東山道が通っていたのだろうと思われる。
また、那珂川流域に固まっていることも、那珂川の水運を古来から利用していたことの証左なのだろう。
那珂川を下っていくと、河口の南側と北側に格式の高い名神大社が鎮座している。北にあるのが酒列磯前神社で、南側にあるのが大洗磯前神社である。祭神は酒列磯前神社がスクナヒコナで、大洗磯前神社がオオクニヌシである。国造りの神である。
逆に那珂川を上っていくと、那須岳へと向かうことになる。那須岳には式内社の那須温泉神社がある。この主祭神もオオクニヌシとスクナヒコナである。
川沿い(=国道294号沿い)を北上すれば、白河へ出る。要所となる白河の関や白河二所ノ関がある。白河の関へ向かう道は、源義経ゆかりの義経街道を通ることになる。
まさに、歴史街道である。
地図
〒324-0502 栃木県那須郡那珂川町三輪10−2